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大商ニュース(抜粋) 2004/2/10号


次期会頭に野村氏推挙 ----- 田代会頭、記者会見で発表

 大商は、1月16日に緊急会頭記者会見を行い、3月29日の通常議員総会で田代和・近畿日本鉄道相談役が会頭を退任し、後任に副会頭の野村明雄・大阪ガス会長を推挙すると発表した。

 田代会頭は、「会頭に就任してから3月で丸5年を迎え、また、大阪工業会と大商の統合から1年経って『新生大商』としての基礎固めも済み、次のステップに向けて会頭職をしかるべき方にお渡しするのがふさわしい時期であると判断した」「後任には現副会頭で大阪ガス会長の野村氏を、この3月29日に開催される通常議員総会で推挙したい」と次期会頭人事を正式に発表した。
 また、田代会頭は野村副会頭を推挙する理由について、「大阪ガスのトップとして経営手腕に定評があり、財界活動もかねてから大西正文・前大商会頭、領木新一郎・前大阪工業会会長を補佐してこられ、その経験、実績ともに申し分ない」と述べ、「この厳しい経済状況下、『新生大商』の飛躍に向けて、関西経済界のリーダーとなるにふさわしい最適の人物であることは衆目の一致する所であり、大いに期待している」とエールを送った。
 これを受けて野村副会頭は、「田代会頭から次期会頭の推薦をいただいた。先任の副会頭、議員の皆様方に推挙いただいたら、会頭をお受けする」と述べ、「分不相応ではあるが、全身全霊を傾け、微力ながら大阪・関西の活性化のためにお役に立ちたい」と決意を語った。

野村明雄氏の略歴 
1936年生まれ。大阪府出身。58年京都大学を卒業し、大阪ガス入社。98年同社社長、03年から会長。03年大商副会頭就任。68歳。

新入社員鍛えます ----- 目的応じ研修11コース
3月から実施

 大商は、04年度の新入社員を対象とした「新入社員研修プログラム」を3月から6月まで実施する。
 毎年好評を得ている「新入社員基礎講座」では、今井清輔・大商副会頭(松下電工相談役)が「諸君に期待する」と題して会社の明日を担う新入社員へエールを送るとともに、小川靖浩・ワイキューブ専務取締役大阪支社長が「採用の超プロが教える〜仕事ができる人、できない人」をテーマに講演するなど、社会人としての心構えやマナーを1日で習得してもらう。
 また、社会人の第一歩であるビジネスマナーの習得(2コース)、仕事の進め方とビジネス文書作成講座、2泊3日で社会人としての意識改革を促す合宿訓練、3月実施の入社前研修---などさまざまなニーズ、目的に応じた講座も毎年人気を呼んでいる。
 その他、営業社員向け基礎講座、セールストークの基本講座、経理実務の基礎、英文ビジネスEメール---など職種に応じて必要な技術を習得するための講座も開催。新入社員教育に必要な研修内容を網羅している。
 受講者には所属企業への受講レポートを義務付けているので、研修成果がすぐにフィードバックでき、今後の指導・育成に活用できる(一部講座を除く)。
【問合せ】研修担当TEL6944―6421

技術者育成は23講座を用意 ----- 少人数制で実習重視

 大商は、雇用・能力開発機構ポリテクセンター関西(大阪府摂津市)と連携して、高度な知識と専門技術をあわせ持つ若手技術者・技能者を育成する「新人・若年社員向け技術実践講座」も開講する。
 同講座は、生産現場に必要な技能・技術を短時間で習得してもらう研修で、会員企業からのニーズが高いコースを選りすぐり、大商の優先コース(一般企業に先立ち優先的に受け付け)として開催する。
 旋盤・機械製図・CADなどの機械系講座と、シーケンス・電気理論・C言語など電気・電子系講座の計23講座からなり、ポリテクセンター関西の充実した設備のもと、少人数制による実習重視の内容で、短時間で技能・技術の習得が可能。人気講座は土曜コースも開催。受講すれば国のキャリア形成促進助成金の支給対象にもなる。
【問合せ】研修担当TEL6944―6421

企業家精神も学ぶ

 大阪企業家ミュージアムは、主に04年度入社の社員を対象にした新入社員研修「企業家精神を学ぶ」を開催する。
 同講座は、ミュージアムで展示している企業家がどのようなチャレンジとイノベーションを行ったかを紹介。言葉遣いなどのビジネスマナーではなく、人びとの生活の向上に貢献した先達の高い志、チャレンジ精神、豊かな発想などを知り、自らの仕事に応用することで、創造的な社会人として歩んでもらう。4月1日から12回開催し、各回同じ内容。入社3年目位までの若手社員の参加も受け付ける。
 プログラムは、講話「創造的職業人とは」、ミュージアム見学、井植敏・三洋電機会長のインタビュービデオ「従流志不変」の鑑賞---の3部構成になっている。定員は各回30人。1人当たりの受講料は、会員3000円、一般6000円。1社10人以上の場合は、単独研修にすることもできる。
【問合せ】同ミュージアムTEL4964―7601

大商コーナー出展会員募る ----- ビジネスシヨウOSAKA2004

 大商は、6月2〜4日の3日間、南港のインテックス大阪で開催される「ビジネスシヨウOSAKA2004」(主催=大商、日本経営協会)に特別料金で出展できる「大阪商工会議所コーナー」への出展企業を募集している。
 出展対象は、情報処理・通信・映像・オフィス・事務用品関連の会員企業。出展ブースは、(1)Aタイプ=5・4平方メートル(幅3・0メートル×奥行き1・8メートル×高さ2・7メートル)、18万3750円(税込み)(2)Bタイプ=3・6平方メートル(幅2・0メートル×奥行き1・8メートル×高さ2・7メートル)13万1250円(税込み)の2タイプがある。小間数は1社あたり最大3小間まで。
 また、同コーナーへの出展者には、(1)公式ガイドブックへの無料掲載(正規料金5万円)(2)電気幹線工事料および使用料が無料(小間規格内の電気容量500ワットまで)---などの特典がある。申し込み締め切りは3月9日。
 「ビジネスシヨウOSAKA」は今回で通算43回目。昨年は116社が出展(うち大商コーナーの出展23社)、会期3日間で15万8000人が来場した。
【問合せ】経営支援担当TEL6944―6440

日韓ITビジネス商談会
販売提携など呼びかけ ----- 25日開催

 大商は25日、大阪府などとともに「日韓ITビジネス商談会」を開催する。
 同商談会には、韓国のソウル、プサンから技術力に優れたITベンチャー企業15社ほどが参加。ビジネスプランを発表し、大阪・関西の企業との販売提携や技術提携、資金支援を呼びかける。
 さらに、特別セミナーとして、韓国がいち早く取り組んでいる電子政府の現状と今後の展望を紹介する。
 午前10時30分〜午後5時、中央区本町の大阪産業創造館で。参加無料。商談会終了後には交流会(有料)も開催する。
 また、大商や大阪府などが設立した「大阪―韓国ITビジネス交流ネットワーク(OK―NET)」では、会員を募集している。会員には事業案内や韓国ITベンチャー企業の情報を随時送付する。登録は無料で、ホームページ(http://www.ok-net.org/)で受け付けている。
【問合せ】ベンチャー振興担当TEL6944―6403

マクロミクロ ----- 都心回帰

 昨年末、中央区瓦町に西日本一の高さを誇る超高層マンションが完成した。地上50階、高さ170メートルで、上階から明石海峡大橋が望めるという。眼下に広がる夜景を見下ろして飲むビールは、さぞかしおいしいことだろう▼バブル崩壊後の地価下落や企業の土地放出などで、都心のマンション建設が容易になった。不動産経済研究所の調べによると、昨年1年間の大阪市内のマンション発売戸数は、前年に比べて8・9%増加した。北区や中央区など市内中心部では、ここ数年人口が増え続け、都心回帰が進んでいる▼都心の魅力は、交通の便利さと商業や文化、娯楽の施設が豊富なこと。通勤に時間がかからない。コンサートや食事も終電の時間を気にせず楽しめる。都市機能を活用したゆとりある暮らしを目指して、郊外から移り住むシニア世代も多い▼増加する都心住民は、マーケティングの新たな対象だ。デパ地下では、惣菜や生鮮食材など日常の食品の販売に力を入れる。都心回帰の進展によって、日常生活に必要なサービスや商業施設の需要は高まり、新たなビジネスチャンスが創出される▼人が集ってこそ、街は華やぐ。
(QB)

“使いやすさ”前面に ----- ヒット商品開発セミナー

 大商は、3月11日に、「ヒット商品開発実践セミナー〜ユニバーサルデザインからのアプローチ」を開催する。
 近年、デフレ経済下でモノが売れない状況が続く一方、生活者の声を開発・デザイン段階から取り入れ、ユーザー中心のモノづくりを進める「ユニバーサルデザイン」からのアプローチを通じ、数々のヒット商品が生み出されている事例もある。
 そこで、同セミナーではユニバーサルデザインを活用し、先進的な商品開発を行っている企業の担当者やデザイナーから開発コンセプトや、開発手法、外部資源との連携などについて学ぶ。
 事例発表は、「より使いやすくなった、トップオープンドラム式洗濯乾燥機」を開発した三洋電機のデザインセンター、「簡単操作のツインシャワーヘッド」を製造販売している三栄水栓製作所、「持ち方自在のオープンハンドルのハサミ」をヒットさせたコクヨの3社。
 事例発表後には、関西デザインオフィスユニオンの沢村昌慶・専務理事の進行で「今後の商品開発に求められるユニバーサルデザイン発想」についてパネル討議を行う。
 また、相談コーナーも併設する。受講者が自社商品のデザイン相談を受けることもできる(要事前予約)。
 午後1時30分〜5時、大商で。参加費は会員5000円、一般8000円。
【問合せ】経済産業部TEL6944―6300

物流にIT化提案 ----- 集荷配送システムなど

無線ICタグも展望
 大商は、ITを活用した運輸・物流業界の事業・経営革新を支援するため、2月27日に物流革新セミナーを開催する。
 基調講演では、昨今注目を浴びている無線でデータを読み書きする機能を備えたタグ(荷札)である「無線ICタグ」の展望を、三菱総合研究所の高橋衛主任研究員が紹介する。
 同タグは、大容量の情報搭載が可能。棚卸しや検品作業など在庫管理の効率化、過剰在庫の低減化の推進など、流通・物流現場の課題を飛躍的に解消するものとして期待されている。今春には、200を超える企業・研究機関が参加する大規模実用化実験が予定されており、実用化されれば、物流業界のIT化はさらに進むものと予想されている。
 また、当日はこうした業界の動きに対応し、IT化に取り組む運輸・物流関連企業を支援するため、物流業務の特性に合わせて開発された、集荷配送システムや在庫管理システムなどが、情報通信関連企業5社から具体的に提案される。
【問合せ】経済産業部TEL6944―6403、URL:http://www.osaka.cci.or.jp/b/it-sien/index.html

会頭コメント

太田知事再選について
太田知事が再選を果たされたことを歓迎する。1期4年の実績が大阪府民から認められた結果と思う。このうえは、これまでにも増して選挙公約の実現に向けてがんばっていただきたい。
 特に1期目で種まきされた産業振興、中小・ベンチャー企業支援、都市の再生、観光集客の仕組み作りなど、大阪が活気を取り戻すような施策を早急に推進していただきたい。また、懸案である府政改革は陣頭指揮で行っていただくことが必要だ。
 関西国際空港2期事業についても、2007年の供用開始を目指し、府・市・経済界をはじめ地元が一致協力することが必要だ。知事の指導力に期待している。
 大商としても大阪経済の再生に向け、太田知事とこれまで以上に連携していきたい。
(2月1日)

常議員会開く

 大商は1月19日、第13回常議員会を開き、(1)会員加入(2)顧問の委嘱の承認(3)副支部長の選任同意について審議し、了承した。
 また、(1)上海経済視察団派遣(2)「会社法制の現代化に関する要綱試案」に対する意見(3)「平成16年度税制改正に関する要望」実現状況(4)テーマ主導型「この指とまれ方式」第3弾「ロボット課題解決研究会」の実施(5)大阪府中小企業再生支援協議会の活動(6)第4回企画広報委員会の開催について報告した。

 なお、常議員会後の会員数は、法人2万3597、団体719、個人7177の計3万1493となった。

副支部長の選任(1月19日)
◎此花・西・港支部副支部長 石金正己・ソフトプラザ二一大阪協同組合代表理事
◎大正・浪速・西成支部副支部長 稗田英紀・大正工業会会長

成果あげる 大商要望活動
税制改正 ----- 資産デフレ克服へ向け前進

 厳しい経営環境が続く中で、大商は、会員企業の経営環境の改善を図るために政策提言活動にこれまで以上に積極的に取り組んでおり、着実な成果を上げている。今回は、昨年9月に取りまとめた「平成16年度税制改正に関する要望」の実現状況について報告する。

 大商は、同要望を取りまとめた後、その実現に向けて、西村貞一・大商税制委員長(サクラクレパス社長)や大野隆夫・大商専務理事が、谷口隆義・財務副大臣(当時)、大村雅基・近畿財務局長はじめ関係者を訪れ、直接、要望実現を申し入れるなど、精力的な働きかけを行ってきた。
 こうした活動の結果、昨年12月17日に取りまとめられた「平成16年度与党税制改正大綱」では、国の厳しい財政状況のもと減税項目が限定される中にもかかわらず、大商が強く求めた、資産デフレ克服のための不動産流通課税の見直しや、中小企業関係税制などについては一定の実現を見た。
 具体的には、資産デフレの克服に向け、強く要望していた「住宅ローン減税の延長」や、「土地譲渡益課税の軽減」(長期所有土地では、税率を現行の26%から20%に引き下げ、短期所有土地では、税率を現行の52%から39%に引き下げ)などが認められた。
 一方、株式関連税制については、株式投資信託の譲渡益に対して今年1月から26%課税される予定だったが、上場株式の優遇税率と同じ10%になるなど、「金融所得の一元化」に向け一歩前進した。
 次に、企業関係税制については、今回の改正の焦点の一つであった「欠損金の繰越控除期間の延長」(現行の5年から7年に延長)のほか、「連結付加税(2%)の撤廃」、「エネ革税制の適用期限延長」(省エネ設備の取得費の30%を特別償却出来る制度を2年延長)などが認められた。
 また、中小企業の活力増進策として大商が従前より強く主張している「事業承継税制の見直し」に関し、非上場株式の相続税課税価格の軽減措置について改善が見られるとともに、非上場株式の譲渡益課税の軽減(現行の26%から20%に引き下げ)が認められた。さらに、同族会社の留保金課税については一定条件の企業に対する課税停止措置が2年間延長された。
 他方、制度の期限切れを控え、継続を求めていた「中小企業投資促進税制」(機械・装置の取得価額の7%税額控除または30%と区別償却)については、適用期限が2年間延長された。
 大商は、今後とも、法人税率の引き下げ、減価償却制度の改善、設備投資・研究開発減税の拡充など経済活性化に向けた税制について検討し、その実現を国・自治体に求めていく。
【問合せ】経済産業部経済担当TEL6944―6304

先端通信技術を把握
独CeBIT見本市 スペイン電力公社PLC ----- 視察団員募る

 大商は、世界最先端の情報通信技術の現況を把握する目的で3月15〜23日、「CeBIT・PLC視察団」をドイツ、スペインに派遣する。現在、参加者を募集している。
 「CeBIT」は、ドイツ・ハノーバー市で開催される世界最大の情報通信産業見本市で、約70カ国から約6500社、うち日本企業100社以上が出展する。昨年の来場者数は56万人にのぼり、日本からも1000人以上が訪れた。会期中は、コンピューター、情報家電関連企業など多くの企業が競って新製品や新技術を発表するため、同分野の動向を占う上で重要な見本市とされる。
 もう一つの主要視察先、スペイン・サラゴサ市では、スペイン電力公社のPLC(電力線搬送通信)プロジェクトの現場を訪問する。PLCは、電力を供給する電力線を利用し、データ通信やインターネットへの接続を行う技術で、実用化に向けた技術開発が各国で進んでいる。
 特に、サラゴサ市では、数千件という世界的に比類のない規模での高速通信実証実験を経て、昨年11月に商用化が実現されており、注目を集めている。
 団長は白川功・大阪大学名誉教授が務める。参加費は会員49万円、一般61万円。
【問合せ】経済産業部ベンチャー振興担当TEL6944―6403、
URL:http://www.osaka.cci.or.jp/b/cebit/2004/index.html

中小の技術生かしロボット共同開発
課題解決研究会に参加を

 大商は、ロボット技術の実用化を加速させることを目的に、「ロボット課題解決研究会」を設置した。
 ロボット関連技術・製品の開発では、駆動装置、センサー技術、視覚認識技術、機構設計技術などさまざまな技術や、材料、部品の組み合わせが鍵となっており、技術の実用化に向けて中小の製造業が力を発揮できる分野が多く存在する。また、高度な機械・電子技術の統合が必要であり、産学連携による開発も盛んに行われている。
 同研究会は、優れたモノづくり技術を有する中小企業とロボット開発メーカーおよび大学・公的研究機関との共同開発・研究や部品調達のマッチングを図る。
 座長は、小笠原司・奈良先端科学技術大学院大学教授。開発メーカー側として、川崎重工業、三洋電機、ダイヘン、松下電器産業、松下電工、三菱重工業などが参画する。
 3月18日の第1回例会をはじめ、6月、9月の3回にわたり開催される例会では、(1)開発メーカーによるロボットの技術動向や部品に関するセミナー・講演会(2)実用化のための技術課題や部品についての開発メーカーからの提示、およびその課題解決分担希望者とのマッチング、(3)開発メーカーと会員および会員相互の交流会を実施する。
 原則、午後開催(約4時間)。大商で。参加費は、会員3万1500円、一般5万2500円。
【問合せ】経済産業部産業・技術振興担当TEL6944―6300、
URL:http://www.osaka.cci.or.jp/society/robot/index.html

ロケ協が支援
韓国ドラマ 初の大阪ロケ

 大阪ロケーション・サービス協議会(会長=大野隆夫・大商専務理事)は、このほど韓国テレビドラマの大阪ロケ撮影に協力した。
 制作ドラマは、韓国の民放テレビ局SBS放送制作の「野望の季節(仮題)」で、同放送が新社屋移転記念番組として放映するもの。このドラマ制作スタッフが手がけた前作「オールイン」は、韓国で47・7%という高視聴率を記録していることから、今回の制作にも関心が高まっている。既に、日本の放送局も放映権獲得に動いたという。
 大阪でのロケ地としては、道頓堀かいわい、四天王寺、大阪ドームなどが選ばれ、1月中旬に韓国からロケ隊一行約50人が来日し撮影を行った。韓国のテレビ番組で、大阪でのロケを実施するのはこれが初めて。韓国政府による日本大衆文化開放に伴う新しい動きとみられている。放映は3月中旬以降の予定。
 同協議会では、大阪ロケが行われたスポットを巡る、韓国人観光客向けロケ地ツアーなど、ロケ誘致を集客につなげる企画を進めている。
【問合せ】同協議会(大商地域振興部内)TEL6944―6333

会員交流パーティー 150人集う
情報交換活発に

 大商は大阪府商工会議所連合会と共催で、1月26日、「府内商工会議所会員交流パーティー」を市内ホテルで開催、企業経営者ら150人が参加した。
 まず、クラシック音楽の生演奏を楽しんだ後、「日本一明るい経済新聞」の竹原信夫編集長が講演。「大阪のDNAである持ち前の企業家精神を発揮した元気ある企業は、今も大阪に多い。元気企業を全国に情報発信するなど皆で応援すれば元気な大阪が復活する」と熱く語った。
 続く交流パーティーでは、参加者同士で活発に名刺や情報交換が行われた。参加者からは、「竹原さんから元気をもらった。大阪が元気が出るよう頑張りたい」「異業種の企業との交流の場がもてた」といった声が聞かれた。
【問合せ】経営支援担当TEL6944―6493

広がれ大阪ナイトカルチャー
協賛事業を募集 大商がPR支援

 大商は、大阪の都市再生を図るとともに、集客・観光産業などの新規ビジネス機会の創出を目的に、「大阪ナイトカルチャー」事業を実施している。これは大阪に住み、働く人々や国内外からのビジターが「豊か」で「楽しく」、「安全」かつ「文化的」なナイトライフを過ごすことができる街・大阪を目指し、演劇などのレイトショーの普及促進をはじめとする夜型エンターテインメントや観光メニューの開発などを通じて、新たな夜型市場の開拓や都心居住の促進などを図るもの。このほどキャラクター名称が決まり、また、同事業の趣旨に賛同する協賛事業の募集が始まった。


 協賛事業の募集対象は、大阪府内で原則として午後7時30分以降に開始される各種夜型イベントや事業で、大商が「大阪ナイトカルチャー」事業として適当と認めたもの。具体的には、演劇やコンサートなどのレイトショー、ディナーショー、ライトアップといったイベントのほか、深夜運行交通機関やホテルの深夜割引制度といった夜型事業を支援するものも含む。
 協賛事業として承認されれば、「大阪ナイトカルチャー」キャラクターの「ナイト男くん」をポスターや看板などに掲載できる。
 なお、本紙や大商のホームページでの情報掲載を通じた広報、さらには、協賛事業の中から「大阪ナイトカルチャー」事業の趣旨に特に合致する事業については「特別協賛事業」としての重点的なPR協力を予定している。
【問合せ】地域振興部TEL6944―6323


キャラクター名決定
「ナイト男くん」
 「大阪ナイトカルチャー」事業のキャラクター名称が「ナイト男くん(ないとおくん)」に決定した。
 作者は東京都多摩市在住の加藤良一さん(20)。「夜(ナイト)を守るナイト(騎士)を、覚えやすく、より親しみがわくように人の名前っぽくした」という作者の思いが、事業の趣旨に最も合致すると評価された。
 キャラクターは、南船場の美術家・浜崎健氏のデザインによるもの。昨年9月末から11月末まで、インターネットや公募雑誌などでキャラクター名の募集を行ったところ、大阪をはじめ、東京、愛知、北海道など45都道府県から1141件もの応募作品が寄せられた。これらをキャラクター選考委員会(委員長=中邨秀雄・大商集客機能強化委員長、吉本興業名誉会長)が最終選考した。
 今後、「ナイト男くん」を「大阪ナイトカルチャー」協賛事業のポスターやチラシなどで活用していく。

協賛事業
仕事帰りに楽しさ充実

三國清三氏プロデュース食事会
「プリヴェ ミクニ・ナイト春の宴」
三國清三氏プロデュース食事会
「プリヴェ ミクニ・ナイト春の宴」
 28日午後6時と午後8時30分からの2回。三國清三氏自身が企画・調理する特別メニューでの食事会。同氏のレストラン、ミクニプリヴェで。15,000円(飲物代は別途要)。
 同氏は、「ルレ・エ・シャトー世界5大陸トップシェフ5人」の1人に選ばれた現代フランス料理界を代表するシェフ。執筆なども含めた多彩な活動を通じて料理界の文化振興に力を注いでいる。
 ミクニ プリヴェは、梅田の新名所「イーマ」ビルにあり、同ビル内で映画のレイトショーを上映するシネマコンプレックス「ブルク7」との相乗効果で、ディナーの後に映画を楽しむような夜の過ごし方を提案する。

南河内万歳一座
「二十世紀の退屈男」
 3月15〜21日開催。平日は仕事帰りでも参加しやすいように午後7時30分から開演される。土・日・祝日は午後3時と午後7時からの2回公演。
 会場は、大阪城ホール西側の一角にある「ウルトラマーケット」と呼ばれる広さ約2000平方メートルの倉庫で、劇場として使われるのは今回が初めて。
 南河内万歳一座(座長=内藤裕敬氏)は大阪を活動拠点とする関西の代表的な劇団の一つ。年2回の大阪、東京公演の他、海外公演も展開している。

大阪松竹座4月公演
「浪花花形歌舞伎」
 4月18〜25日、大阪松竹座で。通常の2部制(第1部=午前11時開演、第2部=午後4時開演)ではなく、新たに、第1部(正午開演)、第2部(午後3時開演)、午後6時開演の第3部制とし、平日終業後にも歌舞伎が鑑賞できるようにした。
 演目は、近松門左衛門の代表作で、第1部「心中天網島(河庄)」、第2部「曽根崎心中」、第3部「女殺油地獄」。「曽根崎心中」では人間国宝の中村鴈治郎も特別出演する。

2004.2.10更新
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