大商ニュース 平成15年1月25日号

大商401kプラン開始へ
【相談窓口設置し4月から】

 大商は、4月から中堅・中小企業向けの地域総合型確定拠出年金制度「大商401kプラン」を開始する。企業の退職金・年金制度においては、積立不足の問題をはじめ、適格年金の他制度への移行、退職給与引当金の廃止など制度が大きく変わりつつあり、その見直しが急務となっている。大商は、退職金・企業年金制度の相談に応じる窓口を開設するとともに、中堅・中小企業が導入しやすい確定拠出年金プランをスタートさせ、会員サービス事業の拡充を図る。

 中小企業が確定拠出年金の導入を検討しても、年金規約の作成、地方厚生局への申請といった事務手続きの手間や制度運営コストの負担などが障害となり、なかなか導入に踏み切れないのが実情である。
 「大商401kプラン」は、大商がりそな信託銀行と共同で総合型の年金規約を作成し、これに賛同する複数の参加企業により構成する地域総合型の確定拠出年金プランで、中小企業などが課題とするコストや事務負担の軽減を図るのが狙い。
 複数の企業が401kの導入・維持コストを分担するので、一企業あたりの負担がかなり割安となる上、各社の人事担当らが行う事務を大商が一括して代行するので、事務負担も少なくなる。
 また、企業年金相談窓口で、退職金・企業年金制度の総合コンサルティングを行い、大商401kプランをはじめ、キャッシュバランス・プラン、確定給付企業年金、特定退職金共済、中小企業退職金共済など各種企業年金制度の説明・相談にも応じる。
 なお、「大商401kプラン」に関心のある企業には、今後、同プランの最新情報を「大商401kプラン・メールマガジン」で配信する。また、希望があれば導入に向けたコンサルティングも行う。
【問合せ】中小企業振興部経営支援担当 Tel. 6944-6440

 


チャレンジショップ募集 3月20〜23日天神天満地域で
【あきない楽市】

 大商が3月20〜23日に大阪市北区の天神天満エリアで開催する「あきない楽市」の概要が決定し、出店者の募集を開始した。同事業は地域に密着した中小商業の振興・活性化、人材の育成が狙いで、昨年1月、そごう大阪店で開催した「あきない百稼店」の後継事業。
 「天満青物市場」の再現をイメージして、なにわの伝統野菜の紹介や大阪特産野菜の特売、伝統工芸品の実演販売を行う「あきない楽市in大阪天満宮」と、商業・サービス業の開業や新規展開の希望者による「あきない楽市deチャレンジショップ」を中心に、期間中さまざまなイベントを展開する。
 「あきない楽市in大阪天満宮」は大阪天満宮の境内にテントを構え、野菜及び加工品、野菜グッズ、飲食関係、伝統工芸品などを展示販売するもので、40テントを募集する。出店料は1テント1日会員3000円、一般5000円。
 一方、チャレンジショップは、商店街とフジハラビル(北区天神橋1丁目)が舞台。商売の原点を体験したい商いベンチャー40ショップを募集する。出店予定者を対象に「まちづくり・店づくり」ワークショップを事前に開催するとともに、優秀な出店者にはチャレンジショップ・アウォードを授与し、開業希望者の育成・支援を行う。出店料は1スペース1万2000円。出店申し込みは所定の用紙で、2月21日必着。選考の上、出店者を決定する。
【問合せ】中小企業振興部流通担当 Tel. 6944-6493

 


●介護用品売込む好機 福祉産業フォーラムに新見本市
【2月27・28日】

 大商と大阪市で構成する福祉産業フォーラム開催協議会は、2月27・28日に大阪南港ATC(アジア太平洋トレードセンター)で開催する「福祉産業フォーラム・大阪2003」の来場者を募集している。同フォーラムは、大阪・関西における福祉関連産業の振興を目的に98年から開催、今回で6回目。
 プログラムの目玉は、「売込見本市」と称する商談会。これは介護・高齢者生活支援用品を扱う大手流通各社(11社)に来場者(取引を希望する中小企業など)が商品・カタログを持って商品の売り込みを行うという新しいスタイルの見本市。流通各社にとっては新規商材発掘の場になるとともに、来場者にとっては、流通各社の仕入れ・購買部門のバイヤーと一度に複数の商談を行うことが可能となる。介護福祉製品をメーンにした売込見本市は大阪・関西では初の試みで活発な商談が期待される。
 また、両日にわたり業界の先駆的経営者やコンサルタント、行政担当者によるビジネスノウハウについての講演会を開催、あわせて参加者・講師間の情報交流を図る。
 開場時間は1日目が午前9時50分〜午後5時、2日目は午前10時〜午後2時。参加無料。
 当日、参加者へ自社製品・サービスをPRできるカタログ展示コーナーへの参加企業(参加費2000円)も募集している。
 詳細は、下記へ問い合わせを。ホームページ(www.osaka.cci.or.jp/Seminar_Event/fukushi/)からも申し込みできる。
【問合せ】福祉産業フォーラム開催協議会(大商経済産業部内) Tel. 6944-6300

 


●商工図書館 2月末に閉館
【4月から新体制でサービス】

 商工図書館は、2月末日をもって閉館することになりました。
 4月からは、中小企業振興部経営相談室の業務の中で、現在多く利用されている会社年鑑、各種団体名簿・名鑑、マーケティング資料、業界新聞・雑誌などに限定して閲覧できるよう変更します。
 これに伴い下記のサービスは、2月末で終了します。
 ご利用の皆様におかれましては多大な不便をおかけすることになりますが、ご了承賜りますようお願い申し上げます。

<2月末で終了のサービス>
1.書庫内資料の閲覧
 (1)雑誌、新聞、統計資料、白書、年鑑、住宅地図類のバックナンバーの閲覧
 (2)有価証券報告書、PR誌の閲覧
2.商用有料データベースサービス(昨年12月で終了)
【問合せ】商工図書館 Tel. 6944-6311

 


●成功へ秘訣を伝授
【3月18日に経営者大学】

 大商は3月18日、会議所経営者大学を開催する。
 景気は好転する様子もなく、企業は依然として厳しい経営環境下にある。しかし、現状を憂えることなく、トップが強力なリーダーシップを発揮して会社を一つにまとめ、逆境に立ち向かっていかなければ、経営に明日はない。
 今回は「デフレ時代に成功する経営のコツ」をテーマに、福岡ドーム・福岡ダイエーホークスの高塚猛社長と船井総合研究所の船井幸雄会長を講師に招く。
 数多くの企業を短期間で建て直し、再生の名手として名を馳せている高塚社長からは、どのように組織改革を進め再建を成し遂げたのかについて語ってもらう。また、独自の視点に基づくコンサルティングで知られる船井会長からは、激変時代を乗り切る経営の在り方について話を聴く。
 2人の話を通して、厳しい時代を勝ち抜くためのヒントをつかんでいただきたい。
 時間は午後1時30分〜4時45分。大商国際会議ホールで。受講料は1人1万5000円、2人以上の場合は追加1人につき1万円。
【問合せ】研修担当 Tel. 6944-6421

 


●大阪新世紀・集客の課題 -17-
【大阪ブランドの明確化で集客】

なにわ名物開発研究会 代表幹事 野杁 育郎(のいり いくろう)

 1948年大阪市生まれ。早稲田大学卒業後、雑誌「オール関西」の編集者を経て、74年江戸時代から続く家業の文具紙製品店を継ぐ。現在は、土産物店として新感覚の大阪観光土産を扱う。大阪の活性化活動に積極的に関わり、96年「なにわ名物開発研究会」を設立、代表に就任。

 


月例ビジネス交流会

 こちらのホームページをごらんください。

 


マクロミクロ
【伸びる企業】

 新春テレビで、この不況下に業績を大きく伸ばしている企業経営者が紹介された。消費関連業種に限られていたが、一様に業界の常識や過去の成功体験を捨て、決断し、時代の流れを巧みに取り入れているのが特徴▼百円ショップの元祖といわれる経営者の例。世の流れである在庫圧縮とは逆に、実に6万品目、東京ドームの5個分の在庫をもつ。デフレの今こそ幅広い商品を安く大量に仕入れて、客の選択肢を増やすという▼日本酒離れが進む酒造店の場合。中国でも紹興酒などの国内酒離れがみられることに着目。それならばとパイが大きくてコスト低減も可能な中国での日本酒の製造を決断、着々と愛飲者の拡大を図っている▼アクティブ・シニア市場への参入も盛ん。高齢者の社会との接点を保ち人生を楽しみたいとの思いに応え、職・衣・食・住の提供サービスをはじめ、語学教室や音楽教室の開設、平均66歳・リピーター率70%という旅行会社の事例などさまざま▼従来の延長線上にない「非連続の発想と果敢な決断」による挑戦の連鎖こそが日本経済の危機を救い、確かな未来を開くパスポートといえよう。

(M)

 


●大手小売へ販路拡大 2月17日まで来場者を募集
【買いまっせ! 売れ筋商品発掘市】

 大商は2月27・28日、大手流通業との新規取引・商談機会を提供する第3回「買いまっせ! 売れ筋商品発掘市」をマイドームおおさかで開催する。このほど、ブース出展する大手小売企業計40社の顔ぶれが出そろった。

 メーカー・卸売企業が新規取引で売上を伸ばす格好の機会となる同発掘市は、ブース参加する企業の仕入・購買担当者に、中堅・中小の製造・卸売企業者が、自社製品の売り込みをかけるもの。今回は、食品、衣料品、住・雑貨・用度品も対象にした「総合型」。
 出展企業は、初参加のキリン堂、京阪ザ・ストア、光洋、コクミン、コメリ、サカエ、ジュンテンドー、西友、大近、大丸ピーコック、大丸ホームショッピング、島屋ストア、ニッショー、はやし、阪急オアシス、万代、ミドリ電化、八千代ムセン電機を含め、百貨店8、スーパーマーケット16、専門店16の計40社。
 事前申し込み制で、1200人の先着順。事前申し込みの締め切りは2月17日。入場料は、会員無料、一般5000円/人。但し、2月18日以降で定員に余裕のある場合の申し込みは、会員2000円/人、一般7000円/人となる。
 出展企業が仕入・調達を希望する具体的な商品アイテムの最新情報は逐次、下記ホームページで公開中。申し込み書の入手は下記まで。
【問合せ】経営支援担当 Tel. 6944-6297、URL=http://www.osaka.cci.or.jp/uresuji/

 


スウェーデンや英国でIT・バイオ企業と交流
【3月10〜14日】

 大商は、スウェーデンおよび英国で、現地のハイテク・ベンチャー企業とのビジネス交流事業に参加する企業を募集している。
 訪問日程は、スウェーデン=3月10・11日、英国=3月13・14日の予定。参加企業は、現地関心企業に対し、ビジネスプランを合同発表。また、参加企業のビジネスに合わせて現地企業を個別訪問し、新たなビジネス・パートナーを探る。
 大商が英国総領事館、スウェーデン大使館を通じて、企業訪問の予約や発表会の運営を依頼する。合同発表会では、大商が毎年秋に開催している国際ハイテク商談会「グローバル・ベンチャー・フォーラム(GVF)」のPRも併せて行う。
 なお、3月12〜19日には、ドイツ・ハノーバーで欧州最大の国際事務・情報・通信技術見本市CeBITが開催される。同見本市へ立ち寄る日程を独自に組み込めば欧州のIT産業の最新情報をつかむことも可能。
 原則として現地集合・現地解散。どちらか1カ国のみの参加も可。両国訪問とも定員は4社。参加対象はITもしくはバイオテクノロジー関連企業。費用は、基本的に航空賃、宿泊費、現地通訳費などを参加者が実費負担。左記ホームページで詳細を紹介している。
【問合せ】経済産業部ベンチャー振興担当 Tel. 6499-6403、URL=http://www.osaka.cci.or.jp/Seminar_Event/kaigai-venture/

 


●商談成約に手応え 企業PR効果抜群
【ビジネスシヨウに出展】

 「ビジネスシヨウOSAKA2003」(6月4〜6日、インテックス大阪で開催予定)の大商コーナーへの出展予定企業のうち、前回も出展した企業の声を紹介する。
  
 プロシステム( Tel. 6305-8811)はソフトウエア製品を開発・販売する中小企業。主力製品の「勤務表プロ」は勤務シフトを高速で自動割り振りできるソフトで、給与計算もできる優れもの。JRや銀行など大企業からの引き合いも多く、売上好調である。
 「ビジネスシヨウは知名度がある展示会なので、当社ブランドを確立するために非常に効果的だ。出展がきっかけで、5件の成約に至った」と日岡勉社長は顔をほころばす。
 出展のメリットについて日岡社長は、「ブース出展だけではなく、ホームページやガイドブック掲載、会場や大商ロビーでのパンフレットコーナー設置で複合的に企業PRできるので費用対効果は十分ある」と語る。
  
 ビジネスシヨウの大商コーナーへの出展者を現在募集中。出展対象は情報処理・通信・映像・オフィス関連の大商会員企業。会員は特別料金、かつ各種特典付きで大商コーナーに出展できる。
【問合せ】中小企業振興部経営支援担当 Tel. 6944-6440、URL=http://www.osaka.cci.or.jp/Seminar_Event/bs2003/index.html

 


54%が前年比「悪化」
【市内小規模企業の業況】

 大商は、市内小規模企業の景況調査を四半期毎に実施している。このほど取りまとめた02年10〜12月期の調査結果によると、自社の業況が前年同期に比べて「悪化した」とする企業の割合が54・2%で、「好転した」とする企業(10・2%)を大きく上回った。経営者から寄せられた声からも、小規模企業の業況が依然として厳しい情勢にあることがうかがえる。
 製造業では、総じて需要が停滞する中、「受注確保のために走りまわっている」という声が聞かれた。受注単価の下落が経営を圧迫しているが「それでも受注の選り好みはできない」のが現状だ。
 卸売業でも業況悪化に悩む企業が多かったが、「素材に新機能を付加した商品を開発し単価アップに成功した」「セミナーなどで得た知識を活用し新規顧客を開拓できた」などの明るい話題もあった。
 小売業では大型店との競争激化が問題となっており、「売上減少傾向の上、近隣に量販店が出店するので廃業を決めた」という企業もあった。
【問合せ】支部運営担当 Tel. 6944-6451

 


正副部会長・委員長の選任始まる

 大商の部会における正副部会長ならびに常任・専門委員会における正副委員長の選任が始まった。今後、随時本紙に掲載する。

(敬称略・50音順)
<部会>
◎食料(22日)
【部会長】江崎勝久(江崎グリコ社長)【副部会長】赤松哲治(キンレイ社長)、小儀俊光(心斎橋ミツヤ社長)、尾崎弘(伊藤忠食品社長)、木村敏(イカリソース社長)、小嶋淳司(大阪外食産業協会相談役理事)、重田秀義(東果大阪会長)、古田乙彦(フルタ製菓相談役)、曲田秀男(曲田商店社長)、松本孝(三和実業社長)、山本博史(小倉屋山本社長)

<委員会>
◎税制(17日)
【委員長】西村貞一(サクラクレパス社長)【副委員長】石本恵一(デサント会長)、白山隆(白山殖産社長)、田勝之(タキロン副社長)、武村泰太郎(大阪土地協会副理事長)、林宜嗣(関西学院大学経済学部教授)

 


支部で無料相談
【決算・申告・納税方法など】

 確定申告の時期を迎え、大商各支部では大阪市内の小規模事業者(従業員が商業・サービス業で5人以下、製造業その他で20人以下)を対象に、決算・申告・納税方法などの無料相談を行う。
 相談日は各支部とも2月上旬から3月上旬にかけての数日間。支部により相談日・時間が異なる。
【問合せ】中小企業振興部 Tel. 6944-6451、または最寄りの支部まで。

 


福娘が来訪
【商売繁盛を祈願】

 商売繁盛の神様を祭る今宮戎神社の福娘9人が7日、大商の小池俊二副会頭を訪問した。
 金色の烏帽子(えぼし)に白の千早姿の福娘は、神社から授かった商売繁盛祈願の絵馬を小池副会頭に手渡し、「打ちまひょ」で始まる「上方じめ」を披露した。

 


常議員会開く

 大商は20日、第2回常議員会を開き、(1)会員加入(2)広報媒体の見直し(3)商工図書館の運営改革(4)「大商401kプラン」の概要について審議、了承した。
 さらに、(1)正副委員長等の選任(2)新支部ならびに事務所(3)大阪プラスチックリサイクル株式会社(OPC)清算(4)バイオ関連事業の推移(5)人材支援システム「大商わくわくネット」の立ち上げについて報告した。
 また、常議員会後の会員数は法人2万5013、団体676、個人9218の計34907となった。

 


支部トピックス

◆独自企画で着々と成果
 オ・イペオ(阿倍野区阿倍野筋2-5-12)は子供服のメーカーである。大川利之社長は長年勤めていた子供服メーカーを94年に退職して独立。子供服の企画は社内のデザイナー3人で行い、製造はすべて国内の10社余りの工場に外注している。
 企画したデザインのサンプルを大阪と東京で年3回ずつ開かれる展示会に出品し、注文を取る完全な受注生産方式で行っている。1回の展示会では120点位の商品を出品している。
 また、展示会には200前後の専門店や小売店が商談に訪れ、毎回かなりの評価を集め、受注をしているとのこと。子供服はサイズが多く、メーカーにとっても小売店にとっても多くのアイテムを取り扱わなければならないため大変であるが、原則として商品は買い取り、返品なしを貫いている。しかし、その分、企画力やデザイン性が要求され、他メーカーとの差別化を図るため、不断の努力が必要となっている。
 同社の商品は子供服の雑誌でもたびたび紹介され、その都度、評価が高まり、展示会での受注が増加している。今後は、同社が入居しているビルの再開発計画に伴う立ち退きを機会にアンテナショップを開設し、今後ますますの発展を目指している。

(阿倍野)

◇                      ◇

◆対面方式の市場で空き店舗なし
 日の出通り商店街は、JR環状線玉造駅と地下鉄玉造駅の中間地点に立地する。日の出ショッピングプラザ(天王寺区玉造元町2-22)は、その商店街の入り口付近に所在する空き店舗なしの対面方式市場である。
 対面方式の市場では空き店舗が増えてセルフ方式に切り替えるのが一般的であるが、その意味では特異な存在である。空き店舗無しの理由は商品に魅力があることは当然として、石垣喜章・商人会長はじめ商店主の工夫、努力があげられる。
 最近も2店舗分空きが発生したので、薬局に出店してもらった。この薬局の出店には意外な効果もあり、以前よく利用していた年配の顧客が戻り、薬局に来るたびに「ついで買い」をしてもらえる。
 同市場の空き店舗対策は、特に斬新なものはないが基本的な事柄を忠実に、真摯に実践している。(1)経理や保全などを店主などで行い、共通的な間接経費を全くかけない(2)業績が下がった店舗があると、相互扶助の意味もあり間接部門を担当してもらい謝礼を渡す(3)その経理を納得してもらうためにオープンにする。
 このように、互いに扶助意識を維持することに挑戦し続けている。商店主の中には高齢の方も多い。皆さん年金をもらっていることもあり、利益追求するのでなく、仕事を「生きがい」として継続していく意志をもっている。
 これからも、一店舗分の空きぐらいであれば、すぐにふさぐ自信があり、その貯えも持っている。ただ、この2店舗分の空きについては、相互の扶助、親愛をモットーに、互いの領分を犯すことを避けるため、全く別職種の薬局を導入した。
 薬局側に出店を決めてもらうことについては苦心があった。会員の責務である「清掃、保全の仕事、会議の出席」を免除しオブザーバー会員として受け入れた。
 最後にこれからの見通しを聞くと、楽観論だけでなく、あと何年続けられるか分からないが、できるところまで続けたいとのこと。

(天王寺東成)

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 ここに紹介したのは大商がまとめている支部の話題のほんの一部。より詳しくは「支部概況報告」ホームページ(URL=
http://www.osaka.cci.or .jp/Kankoubutsu/index.html#shibujigyou)で提供しています。

 


どう取り組む? 環境 -48-
【EMS共同構築支援事例(4)】

関西環境管理技術センター
 ISO推進室 係長 三納 清司
 ISO推進室 室長 佐川 直史

 


●大商の研修・講座ご案内

 こちらのホームページをごらんください。

 


あきないニューウェーブ
【世界の名水集めた健康志向の喫茶店】

ウォーターショップ 水来

 水そのものがメーンの喫茶店「ウォーターショップ 水来(みらい)」が天神橋にある。店頭には国内外の25種類の名水が並ぶ。全国の名水百選を基準に、独自の水質検査で選ばれた名水がそろっている。水の硬度やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分も表示されている。店員のアドバイスで自分にあった水を選ぶこともできる。また、米航空宇宙局(NASA)開発の浄水器で浄化した「天人の水」は会員制、1リットル30円で量り売りをするほか、100円で飲み放題である。
 「安全でおいしい水を安価で提供して多くの人に健康になっていただきたいですね」とは、同店を運営するソナーの板屋務社長だ。長年、接客業に携わってきたかのように物腰柔らかに応対してくれる板屋社長の本業は防水工事業。
 「給水施設のメンテナンスの現場で、マンションの屋上タンクの水の汚れが目につく場面を何度も目にしたことが、水の喫茶店を始めるきっかけになりました」
 99年1月に同店をオープン。当初半年くらいは、ほとんど来客のない日が続いたが、口コミで客も増え、今では一日平均30人、多い日には50人くらいが来店する。女性のリピーターが多いのが特徴で、現在会員数は500人を超え、売り上げも毎年20%程度増えている。2年前にホームページを作成し、オンラインでの注文受付を開始したことも売り上げ増加に貢献している。
 「喫茶店の経営と防水工事業は、まったく異業種のようですが、実は両方とも水でつながっています。防水工事業を始めて以来、23年間水の仕事に取り組んできた経験が喫茶店にも生かせています」
 水を注文すれば、「天人の水」で入れた有機栽培のコーヒーや緑茶、「天人の水」で作ったかき氷なども100円で味わえるなどメニューの充実も図っている。
 「この店を水と健康を語り合える井戸端会議の場所にすることを開店当初から目指しています。かき氷などの新メニューも店内でのコミュニケーションの中から生まれたものなのです」
 「これからは、水を目的別に健康維持と病気治癒、癒しの3種類に分類して提供する予定です。水の中には糖尿病や高血圧、便秘などの病気に効くものありますよ」
 板屋社長は200年先までを視野に入れて同社の経営を考えている。
 「私が1代目として、4、5代目のころまでを考慮して判断すると、大きな間違いをおこさないですむでしょう」
 板屋社長はオリジナルの浄水システムも開発している。これに特許がおりれば、水関連のNPO法人を設立して安全でおいしい水を世界に広めるという夢に向けて板屋社長は毎日、水と対話している。

(永松)

<メモ>
▽所在地=大阪市北区天神橋4-7-12
▽ Tel. 6351-8912
▽社長=板屋務
▽URL=http://www.d1.dion.ne.jp/~sonar/
▽資本金2000万円
▽従業員=4人

 


企業経営 革新のツボ -15-
【企業シーズから新規事業を探索〜経営資源の棚卸をしよう】

田阪経営研究所 代表 田阪 薫



●GW予約受け付け
【プライムリゾート賢島】

 大商は、会員制リゾート施設「プライムリゾート賢島」(近鉄賢島駅から車で約5分・送迎バスあり)のゴールデンウイーク(4月27日〜5月5日)の宿泊予約を2月1日から受け付ける。
 往復ハガキの往信に(1)社名(会員番号)(2)利用代表者名(3)宿泊希望の客室タイプ(表参照)(4)宿泊人数(5)宿泊希望日程(2泊3日を限度)(6)電話番号・FAX番号(7)ゴルフ(賢島C.C.または浜島C.C.を明記)希望の有無を、返信に宛名を記入の上、2月20日までに左記担当へ。抽選の上、結果を返送する。
 利用は原則毎日1部屋1組で、大商会員のみ。
【申込み・問合せ】経営支援担当〒540-0029大阪市中央区本町橋2-8、 Tel. 6944-6440

宿泊利用料(1泊1室、食事・税金など別)
客室タイプ 標準人員 最大人員 基本室料
ジャパニーズツイン 2名 4名 8,600円/室
スパニッシュツイン 2名 3名 8,600円/室
デラックスツイン 2名 3名 11,000円/室
ヴィラ 4名 6名 25,000円/室
スィート 2名   27,000円/室

※利用者が標準人員を超える場合、超過1人につき2,500円を基本室料に加算。



サポートスタッフ募集
【大阪企業家ミュージアム】

 大阪企業家ミュージアムは、一般入館者の案内や団体見学者への展示解説、資料整理、広報活動などを行うサポートスタッフ(ボランティア)を募集している。
 応募資格は、同ミュージアムで月2回程度活動に積極的に取り組んでもらえる方。活動を通じて大阪で活躍した企業家について学ぶことができる。活動日には交通費実費(1000円を上限)を支給する。
 現在、約30人が登録している。
【問合せ】同ミュージアム Tel. 4964-7601

 


発見率が向上した新大腸がん検診を

 大商は、大腸がん検診治療研究所( Tel. 6834-1834)と提携して新しい大腸がん検診「ネオメールチェック・大腸」を実施している。
 検査前に食物繊維を取ることで従来の検診の盲点である便秘を改善するとともに、精度の高い塗布紙による検査を行うことでがん発見率が高まり、誤判定が減少している。自宅で便を採取し、郵送するだけ。検査料は会員2000円、一般2800円(1人当たり・税込み)。
【問合せ】経営支援担当 Tel. 6944-6440

 


企業年金パンフ
【大商で無料配布】

 大商は、中小企業庁発行の中小企業向け企業年金制度パンフレット「これからの退職金・企業年金制度の構築に向けて」を無料配布している。
 退職給与引当金や適格年金の廃止に伴う中小企業へのインパクトと問題対応、確定給付年金や確定拠出年金のメリット、デメリットなどを分かりやすくまとめている。
 配布は大商ビル1階の中小企業振興部経営支援担当で(郵送の場合は切手代要)。
【問合せ】同担当 Tel. 6944-6440

 


お知らせ

◆SBIR(中小企業技術革新制度)推進フォーラム
 講演「新技術の事業化について」中西幹育・鈴木総業副社長、SBIRの概要や、補助金、金融支援の説明など。2月5日午後1時〜3時30分、京都商工会議所で。1000円。
◎日本商工会議所 Tel. 03-3283-7826

◆DMフォーラム2003
 講演「メーカー直販におけるリスト作成からCRMまで」メール&プラン・石井田直二氏、メディア活用事例(毎日新聞社)の発売。2月21日午前10時〜正午、メルパルク大阪で。無料。
◎近畿郵政局 Tel. 6347-8207

◆大阪府産学官共同研究振興補助金交付予定企業の募集
 府内の大学などの研究者と府内で実施する共同研究開発の経費を補助(200万円まで)。中小企業が対象。2月28日まで募集案内を配布し受け付ける。
◎大阪府商工労働部 Tel. 6941-0351(内線2630)

◆「いきいきシニア就職面接会」参加企業募集
 55歳以上及び年齢不問の求人を募集。企業ごとの個別面談を実施。3月11日午後1時30分〜4時30分、OMMビルで。無料。
◎大阪労働局 Tel. 4790-6311

 


駅ものがたり -14-
【布施駅(近畿日本鉄道奈良線・大阪線)】

(追手門学院大学教授 宇田正)

 


●ネットで人材情報
【求人企業と求職者を結ぶ】

 大商は、インターネットを利用して求人企業と求職者を結ぶ人材マッチングサイト「大商わくわくネット」を開設。1月末からスタートさせる。
 同サイトは、新分野への挑戦やベンチャー精神にあふれた中小企業などに対し、インターネット上で専門知識や豊富な経験を持つ人材あるいは高い潜在能力を持つ人材の情報を提供するもの。
 3月末までの登録は無料。
 人材を求める企業や人材を提供したい企業、求職者は、同サイトへの登録、活用を。
【問合せ】中小企業振興部「大商人材情報プラザ」 Tel. 6944-6473

 


●52年の歴史に幕
【チェンバー最終号】

 25日発行のチェンバー冬(通巻499)号は、4月に大阪工業会と統合し、新しく生まれ変わる大商のキャッチフレーズ「大阪の未来を拓く」が特集テーマ。大阪・関西の再生のため、新大商が力点を置く、戦略的・創造的な事業を紹介し、関連企業や団体を取材した。
 座談会では、佐々木伸・ユー・エス・ジェイ社長、松本孝・三和実業社長が、国定浩一・大和銀総合研究所社長を司会に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを核にした観光産業振興やまちづくりについて語り合った。
 昨年11月に就任した大商の役員・議員の写真帳も掲載している。
 1部350円。大商地下の売店で販売。会員にのみ無料送付する。

◇                      ◇
 創刊以来50年以上発行してきたチェンバーは同号をもって廃刊することになりました。
 4月からは紙面を刷新した新しい「大商ニュース」やホームページ、メールマガジンの一層の充実に取り組んでまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。長い間ご愛読ありがとうございました。
【問合せ】広報担当 Tel. 6944-6324

 


●入力エキスパート育成
【ビジネスキーボード技能検定】

 大商は、2月中旬から現行のキータッチ2000テストの中・上級向けにあたるビジネスキーボード操作技能認定試験を始める。ビジネス実務で要求される速くて正確なパソコンなどのキーボード操作技能を社会的に評価し、入力業務などのエキスパートを育成することが主な目的。
 試験科目は、日本語、英語、数値の3科目で、入力文字数によりS、A、B、C、Dの5段階で評価。試験方法はキータッチ2000テストと同様、専用のCD-ROMによる自動実行プログラムを使用、随時受験可。受験料2500円。
【問合せ】人材開発部検定担当 Tel. 6944-6431

 


●ライブラリーに新作
【ミュージアムさらに充実】

 大阪企業家ミュージアムの独自制作ビデオ「関西企業家映像ライブラリー」に新作が加わった。松下正治・松下電器産業名誉会長「松下幸之助から松下正治へ」、中邨秀雄・吉本興業会長「一笑一若一怒一老」の2作品で、両氏が事業への熱い思いを語っている。これでライブラリーは計15本となった。
 また、大阪を舞台に活躍した企業家のデータベース「デジタルアーカイブ」も拡充し、収録企業家は64人となった。今回追加されたのは、野村徳七・野村証券、小山健三、町田忠治、岡橋治助、山口吉郎兵衛、鴻池善右衛門・UFJ銀行、大西信平・大西衣料、黒川幸七・黒川木徳証券の8人。いずれもミュージアムで自由に視聴できる。
【問合せ】大阪企業家ミュージアム Tel. 4964-7601

 


●大阪大と技術交流会

 大商は2月7日、大阪大学との産学技術交流会「ソシオ大阪」を開催する。2年後の独立行政法人化を見据え、同大学の産学連携活動の推進体制と現況を具体的な事例を交え紹介。企業との共同研究の活発化、大学発ベンチャーの創出などに向けて、大商会員企業に理解してもらうのが狙い。
 内容は、池田雅夫工学研究科評議員が同大学の産学連携活動について紹介。学内に設置された、新産業の創出を目指す研究機関、阪大フロンティア研究機構の活動について、河田聡機構長が紹介する。また、同大学発ベンチャーとして起業が期待される2件の研究・技術シーズを詳しく紹介する。
 交流会も開催し、同大学の研究者との出会いの場を提供する。午後2時30分〜5時30分、大商で。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/Seminar_Event/socio/)でも案内。
【問合せ】経済産業部 Tel. 6944-6403

 


大商インフォメーション

大商セミナー

 電話・FAXはおかけ間違いのないようご注意ください。

※ 人材開発部研修担当のセミナー・講習会は、こちらでごらん下さい。
※ 人材開発部検定担当のセミナー・講習会は、こちらでごらん下さい。
※ 大商パソコンカレッジ堺筋本町校は、こちらでごらん下さい。

●特許制度セミナー
 「知的財産立国に向けたわが国の特許戦略」をテーマに、特許庁の平井敏文総務部長が講演。1月31日午後1時〜2時15分、大商で。無料。定員240人。
◎経済担当・湯谷 Tel. 6944-6492

●法務リスク管理セミナー
 国際契約書作成、契約後のメンテナンスなどにからむ、法務リスク対策を学ぶ。2月4日午後2〜4時、大商で。講師は、大江橋法律事務所の金井美智子弁護士。会員3,000円、一般5,000円。定員70人
◎国際部 Tel. 6944-6402
※本紙1月5日号3面に掲載した、同セミナーの受講料は、正しくは上記です。訂正し、お詫び申し上げます。

●日本の化学企業の欧州戦略
 ベルギー・フランダース政府企業誘致局や化学企業・工業団地関係者らが、欧州の化学産業や日本企業の現地進出事例を紹介。2月6日午後1時30分〜8時、ホテルニューオータニで。無料。
◎国際部 Tel. 6944-6402

●中国ビジネスリスク管理セミナー
 会計・税務におけるリスク管理のポイントについて解説。2月13日午後1時30分〜5時、大商で。講師は、トーマツの前出吉治・代表社員ら。会員5,000円、一般8,000円。定員70人。
◎国際部 Tel. 6944-6402

●外資系企業に学ぶ人事戦略セミナー
 日本企業の参考になるポイントを中心に解説。2月18日午後2〜4時、大商で。講師は、UFJ総合研究所の中川逸雄組織・人事戦略開発部長。会員5,000円、一般8,000円。
◎国際部・松沢 Tel. 6944-6402

●ビジネス中国語講座
 会話を中心とする、受講生一人ひとりのニーズに応じた使える中国語の初級教室。2月17日〜3月20日の毎週月・木曜日(全10回)、午後6時30分〜8時15分、大商で。講師は、大商国際部の梁瑜(NHK教育テレビ「中国語会話」出演中)。会員30,000円、一般45,000円。定員15人。
◎国際担当 Tel. 6944-6400

●ISO14001内部環境監査員養成研修会
 経験豊富なコンサルタントによる効果的かつ実践的な内容。全課程を履修した受講者に修了書を授与。2月19・20日午前9時30分〜午後5時30分、大商で。講師は、関西環境管理技術センターの佐川直史ISO推進室長ら。会員40,000円、一般50,000円。定員30人。
◎産業振興担当・小林 Tel. 6944-6300

●環境ISO構築セミナー
 中堅・中小企業のISO14001取得のため関西環境管理技術センターと共同で実施。4月開講予定。共同構築コース250万円、単独構築コース315万円。無料で個別相談を実施中。
◎産業振興担当・小林 Tel. 6944-6300

●ビジネスシヨウOSAKAパンフレット設置コーナー
 同展示会に大商会員紹介用のパンフレットコーナーを設置する。6月4〜6日、インテックス大阪で。対象企業は、情報処理・通信・映像関係やオフィス・事務用品関係。料金は、A4判以下300部1種類3,000円。B4判以上300部1種類4,000円。
◎経営支援担当・大引 Tel. 6944-6253

 


部会ご案内
※ご出席の場合のみ、FAXでご連絡ください。 

◆金属
 2月13日午後1時30分〜3時、大商で。(1)正副部会長・常任委員の選任について(2)講演「中国ビジネスの基本と実践〜成功するには何が必要か(仮題)」オフィス・テクノの桑谷明朗社長
◎産業振興担当・山元 Tel. 6944-6300、FAX6944-6249

◆建設・建材
 2月26日午後2時30分〜4時、大商で。(1)正副部会長の選任について(2)15年度事業計画案について(3)講演「近畿地域の今後の重点施策について(仮題)」谷口博昭・近畿地方整備局長
◎地域振興部・中村 Tel. 6944-6333、FAX6944-6330

 


支部セミナー

◆阿倍野・生野・天王寺東成ビジネス交流会
 講演会と交流会。2月13日午後2〜5時、天王寺東映ホテルで。講師はむらた法律特許事務所の村田秀人弁護士。会員3,000円、一般5,000円。定員80人。
◎中小企業振興部 Tel. 6944-6297

◆淀川・東淀川・西淀川ビジネス交流会
 講演会と交流会。2月18日午後4〜6時、サンポードシティで。講師はアオキの青木豊彦社長。会員3,000円、一般5,000円。定員80人。
◎経営支援担当 Tel. 6944-6297

◆激動時代の勝ち残り塾
 2月25日午後6〜7時、天満宮会館で。講師は、なにわ名物開発研究会の野杁郁郎代表幹事。1,000円。定員50人。
◎北支部 Tel. 6354-7351

◆北・都島・福島ビジネス交流会
 企業紹介、名刺交換交流パーティー。2月25日午後7〜9時、天満宮会館で。3,000円。定員50人。
◎北支部 Tel. 6354-7351

※支部一覧はこちら。



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