大商ニュース 8月25日発行
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┃ご協力お礼┃
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大西会頭は、会員各位をはじめ地元関係者の支援・協力に感謝する談話を発表した。
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8月13日に開催されました日本オリンピック委員会の「第29回オリンピック競技大
会(2008年)立候補都市選定会議」におきまして、大阪市が同大会の国内候補都市に
選定されました。
これまで、皆様方の全面的なご協力を得て活発な招致活動を展開してまいりました
が、我々の熱意がJOCはじめ多くの方々に届いたものと存じます。誠にありがとう
ございました。
今後、大阪は日本代表として国際舞台での招致活動に歩を進めることになります。
そのため、関西をはじめ全国的な幅広いご支援を頂戴できるよう努めますとともに、
海外に向けて精いっぱいPRを行い、あわせて「オリンピック開催にふさわしい街づ
くり」を進めてまいりたいと考えております。
これまでのご支援に対しまして重ねて厚く御礼申し上げますとともに、世界に対す
る招致活動につきましても一層のご協力・ご鞭撻を賜りたく、何卒よろしくお願い申
し上げます。
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┃めざそう!オンリーワン都市(16)┃
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【芸能文化の花咲く都市に】
〜立命館大学教授「上方芸能」編集長 木津川 計(きづがわ けい)〜
┌─<略歴>───────────────────────────────┐
│ 昭和10年生まれ。大阪市立大学文学部卒業後、昭和43年、雑誌「上方芸能」を│
│創刊。以来編集発行人を務める。文化庁・芸術祭賞審査副委員長や川西市生涯学│
│習短期大学学長、NHKラジオ「ネットワークかんさい」のコメンテイターとし│
│ても活躍。主著は「文化の街へ」など多数。 │
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『上方芸能』という小さな雑誌を創刊して来春で満30年になる。
なぜ出したのか? とよく問われる。理由は2つ。1つは編集の仕事が好きだった
から。もう1つは、大阪や関西の芸能文化を守ろうと決意したから。
創刊は1968年4月、日本万国博の2年前、世は高度経済成長に沸き立つ時代だった。
文化の論理を『絹』になぞらえるなら、経済の論理は『鉄』といえた。
『風にそよぐ葦』であるように鉄に切り裂かれ、じゅうりんされる絹であった。上
方歌舞伎は息もたえだえ、文楽は観客減を食いとめられず、舞踊はひっそく、各地の
民俗芸能は存亡のふちに立たされていたのである。漫才だけがおう歌するわが世の春
であった。
「伝統芸能の発展のために」、これが私たちの掲げた旗印だった。弱まる火勢の火
を消してはならない。事態は切迫していた。
はばかりながら、あえぐ芸能各界を激励し、その現状を世人に伝え、どうしたら観
客を増やすことができるのかに腐心し、行動していたのである。
70年代の半ば、石油ショックのあとからだ。流れが変わってき始めたのは。産業は
文化を製品化したものだ。もうからないと思われてきた文化だが、違う。文化を重視
しない企業に未来はない、とする文化産業論が台頭してきたのだ。
実際、流れは変わるのであった。「経済重視の時代は終わった。これからは文化を
重視する時代だ」は79年、大平正芳首相の施政方針演説であった。
かくして『文化の時代』の80年代が始まっていったのである。衰弱していた伝統諸
芸能が息を吹き返していった。国立文楽劇場が誕生し、今春からは歌舞伎主体の松竹
座がオープンした。
苦節の中でも伝統芸能は歯を食いしばっていたのである。技芸の水準は守られ、高
められ、文楽も上方落語もプロフェッショナルを増やした。もはや「伝統芸能の発展
のために」ではない。復権した諸芸能を広大なファン層で包み、支えることだ。旗印
を変えねばならなくなった。即ち、「芸能文化の広がる都市」、89年6月、 101号を
数えたときからだった。
私たちの30年に及ぼうとする試みは間違っていなかったと思う。マイナーな領域の、
ましてミニコミの歯ぎしりである。大勢に影響を及ぼすことは出来なかったにしても、
軽視されていた芸能文化を発展させてこそ、この都市大阪の輝きは強まるのだ、の主張と行動は、次第に世人の受け入れるところになったのだから。
大西正文会頭が推し進められる、大阪の都市格、その引き上げのための方策である。
都市には上質の文化が育ち、伝統の文化が現代に共存していなければならない。加え
て、経済的活力の持続的発展である。
80年代の『文化の時代』が、高度成長のはぐくんだ果実であったことを思えば、経
済の沈滞は回避されねばならぬ。
難しい都市経営の時代ではあろう。先日も藤本義一さんと話し合った。講演依頼の
中身が文化から老後の暮らしや生きがいの問題に移った、といわれるのである。確か
にそうで、私が受けるわずかな依頼でも文化より生活が多くなっていくのである。
また再び文化は受難の季節を迎えるのであろうか。しかし、生涯学習時代である。
さまざまな文化へのアプローチはいっそう広くなされるはずだ。一喜一憂するのでな
く、大阪の、都市の文化を擁護し、花を咲かせていきたい。
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┃会頭コメント┃
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【2008年五輪国内候補都市決定(大阪市)について】
大阪が2008年オリンピック国内候補都市に選ばれ大変うれしい。選手本位に考えら
れた開催概要計画と、行政・経済界・市民が一体となった招致活動が評価されたもの
と思う。大阪、そして関西の人々とこの喜びを分かち合うとともに、ご支援・ご協力
いただいた多くの方々に心から御礼申し上げる。
第1ハードルを越え、いよいよ本当の激戦が予想される国際舞台に歩を進めること
になる。今後は全国的な幅広いご支援をお願いしつつ、理想的なオリンピックを目指
す大阪人の心意気や大阪・関西がもつ魅力を海外に精いっぱいアピールしていきたい
と決意を新たにしている。
そのためには、早い機会に閣議了解をいただくとともに、JOCとも十分ご相談し
つつ招致推進体制の強化をはかる必要がある。経済界としても、今後の招致活動にで
きる限りの協力を行う。また、国内外の人々に「行ってみたい」「もう1度来たい」
と感じていただけるような、オリンピック開催にふさわしい街づくりに努めて参りた
い。(13日)
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┃マイクロミクロ┃
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【第3の波の行方】
60年代の終わりから70年代初頭までに日本車のセットメーカーが出そろい、80年代
半ばのプラザ合意以降のドル高是正・円高誘導の中で家電業界を中心とする企業進出
が目立った。93年夏場以降いわゆるサポーティング産業の投資が増えた▼この3つの
時期はタイ王国への日系企業進出の大まかな足跡である。94年6月末、1ドルが 100
円を割った。円高の進展、バブル崩壊後の景気低迷の中で産業構造再編の動きと相まっ
て企業は新たな活路を求めた。その大きな流れの1つが東南アジアであり、わけても
日系製造業が集積するタイへの投資に拍車がかかった▼この流れを現地では日本企業
進出の大きなうねり『第3の波』として歓迎した。タイの経済発展は外資を積極的に
導入し、所期の成果を収めて来た▼95年タイ投資委員会が香港事務所を閉鎖したうえ
で大阪オフィスを開設した。技術力のある中小企業誘致に熱い視線が注がれ、同年の
日系企業のタイへの投資は件数、金額とも諸外国投資全体の45%を超え史上最大となっ
た▼96年夏場以降顕在化しつつあった輸出不振、経常収支悪化、不動産市況低迷に伴
う金融会社の不良債権問題、過去の景気拡大の中で吸収されてきた賃金上昇圧力など、
諸々の要素が重なったバーツの実質的な切り下げが7月2日に実施された。この難局
を日系企業が乗り越えてくれることを期待したい。
(彦)
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┃ 月例会員講演会<第334回>ー入場無料ー ┃
┃ ┃
┃ ◆と き 9月17日(水)午後2時〜3時30分 ┃
┃ ◆会 場 大商7階国際会議ホール ┃
┃ ◆テーマ 金融システム改革−日本版ビッグバンの行方− ┃
┃ 〜大阪大学大学院国際公共政策研究科教授 蝋山 昌一氏〜 ┃
┃ ┃
┃【講師紹介】昭和14年生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研┃
┃究科理論経済学専攻修士課程修了(経済学博士)。東京大学助手、大阪大学講師┃
┃を経て昭和45年大阪大学助教授、57年に教授に就任。6月の金融改革に関する答┃
┃申では、証券取引審議会総合部会の座長として「証券市場の総合的改革−豊かで┃
┃多様な21世紀の実現のために−」をとりまとめた。 ┃
┃【問合せ】大商企業研修部TEL:944−6421 ┃
┃【定員】 700人※満員の節は入場をお断りする場合があります。 ┃
┃また写真撮影及び講演内容の録音は全面禁止します。なお、講演に先立ち、1時┃
┃45分から15分間「部落差別調査等規制等条例」に関する説明があります。 ┃
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┃『2008年五輪国内候補地』大阪市に決定┃
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【官民一体が奏功〜大西会頭、会員の支援に謝意〜】
大阪市のプレゼンテーションには、磯村隆文大阪市長がトップバッター、大西正文
会頭が最終プレゼンターという布陣で合計6人が登壇、おのおのがオリンピックの大
阪招致を訴えた。
この中で大西会頭は、大阪オリンピック実現を求める署名が 111万人、私設応援団
が11万人に上っていることなどを挙げながら市民からの盛り上がりを強調、官民一体
となった取り組みは、今後の世界を舞台にした招致活動でも大きな力となると訴えた。
また、大阪は西尾正也・前市長時代から、オリンピック開催にふさわしい街を目指
し、長期にわたる努力を重ねてきた点をアピール。地方が持つ活力を存分に発揮させ
ることが現在のわが国の方針であるとしたうえで、首都圏以外でオリンピックを開催
する意義を力説した。
そして、「大阪を日本代表に選んで良かった」と言われるよう、地元は一丸となっ
てオリンピック招致とその成功のために最大限の力を尽くすと締めくくった。
大阪市が国内候補地に選定された後、記者会見を行った大西会頭は、世界戦への課
題として、海外へのPRや街づくりなどオリンピックの招致活動を戦略的に行える組
織づくりが必要であるとし、経済界の協力については、資金的バックアップだけでは
なく、ボランティアの派遣などさまざまな形を検討すべきとの意向を示した。
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┃VB税制の拡充を〜名京阪神4商懇で要望〜┃
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大商は6日、名古屋・京都・神戸の各会議所とともに、林康夫・中小企業庁長官を
迎え、「第37回名京阪神四商工会議所中小企業懇談会」を開催した。同懇談会には、
和田亮介・大商中堅・中小企業委員長はじめ4商工会議所から中小企業委員関係55人
が出席した。
今回のテーマは「新時代へ向けた中小企業の経営革新」。懇談会では、(1)平成
10年度中小企業対策予算の拡充(2)中小企業に対する金融政策への配慮(3)法人
税・法人事業税の税率および中小企業の軽減税率についての引き下げ(4)同族法人
の留保金課税廃止(5)法人欠損金の繰越期間10年への延長などの要望が相次いだ。
今年四月に「非公開企業のためのM&A市場」を開設した大商は、非公開企業の株
式売却に際して、経営譲渡にあたる発行済株式総数の3分の2を超える株式を売却し
た場合は、売却益の2分の1のみに申告分離課税を適用する制度や、ベンチャービジ
ネスに対する投資額の2分の1を投資家が所得控除できる制度などの創設を訴えた。
4商では、これらの要望事項は「平成9年度中小企業対策に関する要望」としてと
りまとめ、直ちに政府はじめ関係機関に建議した。
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┃今度は世界だ!〜中央公会堂に350人結集 〜┃
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「さあ、これから世界が相手だ」──。2008年五輪の国内候補地決定報告会の会場
となった大阪市の中央公会堂には、招致機運の盛り上げに務めてきた地元自治体や経
済界関係者、私設応援団など約 350人が詰めかけ、会場は熱気に包まれた。
壇上には、東京・代々木にある選考会場の状況を中継するモニターテレビが設置さ
れ、選考の結果を首を長くして待ち続けていた。
午後2時30分、JOCの古橋広之進会長から「国内候補地は大阪に決定」と発表さ
れた瞬間、参加者からいっせいに拍手が起こり、「祝・国内候補地決定」と書かれた
横断幕が掲げられるなど、会場は喜びに包まれた。
この後、関係者からも喜びの声が次々と上がった。山田勇・大阪府知事は「これか
らは『オール関西』から『オール・ジャパン』へ招致機運の盛り上がりを図りたい」
と決意を表明した。
また、稲畑勝雄・大商副会頭も「2001年までの招致活動は、やるべきことがたくさ
んあり長丁場となる。『大阪を日本代表に選んで良かった』と言ってもらえるよう、
皆さんと頑張っていきたい」と述べ、市民・行政・経済界への協力を呼びかけた。
最後に新宮康男・関経連会長は「この場をお祝いの式から出陣式にしたい」とゲキ
を飛ばし、参加者らとともに「エイ、エイ、オー!」のかけ声を上げて閉会した。
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┃環日本海視察団共同派遣を検討【地域経済交流委】┃
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大商の大西正文会頭は5日、福井市内で開かれた「地域経済交流委員会」に出席し、
大阪・福井・名古屋3地域間の経済交流や国際経済交流の促進などをテーマに意見交
換を行った。
同委員会は、環日本海経済圏構想の推進を目的に福井と大阪、福井と名古屋との間
に設置されていた個別の懇談会をもとに発足したもので今回が第1回目。栗田福井県
知事をはじめ酒井福井市長らが出席。大西会頭は、「3地域の連携を生かして地域経
済の相互交流と、環日本海諸国の促進に取り組みたい」と述べた。
委員会では環日本海地域への経済視察団の共同派遣の検討や、このほど国内候補に
決定した2008年大阪オリンピックの誘致など各地域が進めるプロジェクトへの相互協
力を合意事項として閉会した。
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┃『技術者のたまご』応援します ┃
┃ 〜ロボリンピア新規参加企業(10社)アンケート〜┃
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ロボリンピア開催協議会(大商・大阪市で構成。会長=井植敏・大商副会頭)は10
月12日、扇町キッズパークで学生による手づくりロボットの競技会「ロボリンピア97」
を開催する。若い技術系学生の育成と、製造業のイメージアップを目的に5年前から
実施しており、「縄跳び」「玉入れ」など四種目の競技に多くの学生がチャレンジす
る。彼らにとって、企業から受けるさまざまなアドバイスも、ロボットづくりでの心
強い味方だ。そこで今回、新たに参加する10社に対して、「ロボリンピア」参加にか
ける意気込みなどについてアンケートを行った。
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│ 質問事項 │
│(1)経営理念、取扱商品・サービスの特徴 │
│(2)ロボリンピアへの参加動機 │
│(3)ロボリンピアに参加して、学生との交流で感じたこと │
│(4)企業概要 │
│ (所在地、代表者名、TEL:番号、設立年、従業員数、事業内容)│
└─────────────────────────────────┘
◎積水エンジニアリング
(1)当社は、プラスチックをはじめ、住宅・メディカルなど多彩な領域で活躍する
積水化学グループの工場建設や生産ラインを構築している。モットーは「合理・知恵・
気概」
(2)計画・設計段階でも現場でも、エンジニアリング業務には越えるべきハードル
が多い。そんなとき思い出したいのが「モノづくり」の原点。参加する学生と「創造」
の楽しみと苦しみを共有したい、との考えから。
(3)ポイントを押さえた試作をしながら着実に進めるチームもあれば、「狙いは優
勝」と気合十分だがアイデアが具体化しないチームもある。しかしその若さとひたむ
きさは、我々が業務のなかで失いがちな「何か」であることに間違いはない。
(4)北区中崎西2−4−12/村井貞雄/359−1981/昭和62年/ 125人/生
産設備・管理システムのエンジニアリング、工業用電子機器販売
◎三洋電機
(1)当社は、人と技術とサービスで世界の人々に、より快適でより楽しい人生を提
案したいと願っている。21世紀に向けた最大のテーマは「クリーンエネルギー」と
「マルチメディア」。もう1つのテーマは家庭用から業務用までのシステム機器など
多彩な商品構成で、豊かで健康的なライフスタイルも提案している。
(2)大阪の産学交流に少しでも貢献できれば幸いだと思ったため。
(3)企業の技術開発が仕事となってしまった現在、学生との交流を通じて、「自分
が面白いからやる」という気持ちを思い出させてもらったことに感謝したい。
(4)守口市京阪本通2−5−5/井植敏/991−1181/昭和25年/ 27000人/
電気機器の製造・販売
◎大阪ガスケミカル
(1)当社は、人と環境との調和を目指し、長年にわたり蓄積したノウハウをもとに、
より質の高い製品と総合的なサービスを提供。"C−イノベーション"…カーボン素材
の革新を図り、常に新しい可能性に挑戦している。
(2)わが国製造業の空洞化が懸念されるなか、次代の製造業を背負って立つ技術系
学生の活力と、創造力育成の一翼を担うこの事業に協力したいとの趣旨から。
(3)顧問の先生や仲間同士で熱心に取り組んでおり感心している。
(4)中央区備後町3−6−14/上田耕造/262−3427/昭和24年/60人/コ
ークス、ベンゼン・タール製品、炭素材の販売
◎旭光電機
(1)当社は、自動ドア開閉装置のコントローラー・センサーのトップメーカー。培
った電子技術で社会に貢献することを理念とし、船舶用オートメーション、鉄道用ブ
レーキ装置、マイコン義足などの電子制御部門に技術展開中。
(2)電気技術者の現社長による創業以来、50年の節目を迎え、これまで育ててもらっ
た社会に対して、得意とする電子技術での恩返しと、これから育つ若い芽たちの役に
立ちたいとの考えから。
(3)学生たちの自由で独創的な発想に感動。新鮮な思考が、技術的困難のために圧
殺されてしまうことがないよう、サポートすることが、今の日本工業界全体の使命だ
と感じた。
(4)神戸市中央区元町通5−7−20/畠田忠彦/078−341−1837/昭和
22年/ 135人/建築物、鉄道車両、自動ドアなどの電子式コントローラー・センサー
の開発製造
◎クボタ精機
(1)当社は農業機械や、小型建設機械の油圧機器・作業機、並びに省力化設備機械
の開発・製造を通じ、独創的な商品開発と世界に通ずる品質・コスト実現に向かって
挑戦している。
(2)学生の実践活動を通じて、学生たちに「モノづくり」の興味を持たせ、育成に
役立てられる。企業としても、交流を通じて学生の自由な発想に刺激を受ければ良い
効果が生まれると考えたため。
(3)暑さに負けず、夏休みの貴重な時間をロボット製作に費やしている学生諸君に、
心強い思いをしている。ユニークな作品ができることを願いつつ、「モノづくり」の
楽しさを満喫してほしい。
(4)南河内郡美原町木材通4−15−5/松浦幹司/0723−62−1621/昭
和22年/ 260人/油圧機器、農建機部品と省力化機器の製造
◎ダイヘン
(1)当社は、各種産業用ロボット、溶接機、変圧器の製造・販売を事業とし、常に
最先端技術を取り込んで技術革新を図り、「新技術で新時代に」を合言葉に世界に広
く貢献できる魅力ある企業を目指している。
(2)「就職活動」という場以外では、なかなか製造業という事業を知ってもらう機
会がなく、こういった場を通じて「モノづくり」の素晴らしさを知ってもらいたかっ
たため。
(3)学生たちの失敗を恐れずに、前向きに取り組んでいくチャレンジ精神には驚い
た。また少人数という環境のなかでのチームワークも思っていた以上にうまくやって
いると感じた。
(4)淀川区田川2−1−11/西松大三/300−1212/大正8年/1600人/各
種産業用ロボット・溶接機・変圧器の製造・販売
◎太陽電線
(1)当社の使命は、エネルギーと情報を、より正確・安全に伝達すること。グロー
バルな視野で情報を収集し、創造性と感性でハイテク商品を開発・製造し、幅広い電
気関連産業のニーズに迅速かつ的確に対応する。
(2)参加した学生たちとの交流と、企業PRのため。
(4)北区曾根崎2−12−7/谷口直毅/314−2551/大正12年/ 300人/電
線製造・販売
◎中西電機工業
(1)経営理念は「お客様から価値を認めていただける会社」「社員が誇れる嬉しく
なる会社」「常にロマンを感じる会社」。社訓は「真心は強し」。誠実と熱意で何事
にもあたることがモットー。取扱製品は各種プラント制御装置、自動制御盤など。
(2)学校や学生との交流と、人材確保のPRのため。また今後、社員教育の一環と
して「社内ロボリンピア」の導入を検討している。
(3)説明会や工場見学で感じたのは、学生が一生懸命取り組んでいることと、先生
の指導が熱心なこと。技術面で、できる限りのサポートをしたい。
(4)明石市大久保町松陰1127/中西修二郎/078−936−1440/昭和47年/
170人/各種制御装置・電子機器の設計・製作
◎ユーエイキャスター
(1)当社は創業以来「誠心誠意 真心こめて」を企業理念に、キャスターの製造販
売一筋に20年の月日を歩んだ。キャスターは物を運ぶ役割を持った目立たない部品だ
が、時代・社会がどのように変わろうとも永遠に存在する素晴らしい商品だ。
(2)「モノづくり」の素晴らしさを、若い社員が学生と一緒に経験することで、何
か新しい商品開発のヒントが得られないかと考えた。また、そこに人間関係が生まれ、
将来にわたって学校や学生との交流が拡大発展してほしいと思ったため。
(3)まだ交流は浅いが、学生が「モノづくり」に対して、いかに興味を持っている
かに感心し、学生が立てたテーマに対して、必ず完成させてほしいと願っている。
(4)東大阪市本庄西2−25−11/雄島衞/747−5607/昭和52年/70人/キャ
スターの製造・販売
◎レッキス工業
(1)当社は、配管用機械工具のパイオニアとして、常にトップシェアを保ち、「ワ
ーキング・アメニティ創造企業」を目指して、作業現場の「快適環境」づくりに貢献
できるよう努力している。
(2)産学交流については従来から興味を持ち、すでに共同研究なども行っているが、
ロボリンピア参加により、さらに幅広く学校や学生と交流を図り、柔軟な発想を取り
入れたいと思った。
(3)青春の情熱を、「ロボリンピア参加」という創造的かつ挑戦的なテーマへぶつ
けてくる学生を見て、健全でエネルギッシュな未来を感じるとともに、惜しみない支
援を行いたいと感じた。
(4)東大阪市菱屋東1−9−3/宮川恭一/0729−61−2383/大正14年/
320人/配管用機械工具の製造・販売
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┃環境対策の新潮流(4)┃
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『欧米リサイクル事情〜再生品の需要拡大策〜』
最近「ガラス瓶やPETボトルのリサイクル拡大策」の調査に、海外へ出かける機
会を得た。
ガラス瓶のリサイクルは、需要の伸び悩みからカレット会社(回収したガラス瓶を
くずの状態に加工する会社)は、いずれも赤字を抱えている。それに加えて4月から
施行された「容器包装リサイクル法」によって、自治体の分別収集が次第に増えるこ
とが予想される。そのため需要の拡大なしには、ますます需給ギャップとその赤字幅
を増やすだけの結果をもたらすことにならないとも限らない。皮肉にも、リサイクル
を促進するために制定されたリサイクル法が、リサイクルを危機に陥れないとも限ら
ない。過剰に集まったガラス瓶をどう再利用するか。
他方PETボトルについては、処理能力の整備によって、当面は集めれば集めるだ
け稼働率が増し、過剰に集まるという心配はない。しかし処理能力に限界が来たとき、
新たに能力のアップが図れるかというと、現状ではリサイクルPETの原料価格が、
純PETの2倍では、ここでもリサイクルが、早晩行き詰まることが予想される。
「容器包装リサイクル法」を成果あるものとするには、まさにリサイクルによる再生
原料のコストダウンと、需要拡大による再利用の促進が大きな課題としてある。
「メーカー責任」によるリサイクルを促進しようとするEU諸国と、市場でのリサ
イクルを中心に、MRFという機械による大量選別によってコストダウンをはかるア
メリカやスイスのやり方を見学すると、それぞれの国の環境哲学の違いが見えて面白
い。
どれだけコストをかけても、リサイクルをすることによって「経済のエコロジー化」
を進めようとするドイツの方法は、EUの国々のなかでも、イギリスのようにその対
応に追われている国では不評である。ドイツのリサイクル率は高いが、リサイクルコ
ストも欧州一高い。それでもドイツは、長期的視点で見れば環境に配慮したモノづく
りにおいて、ドイツ企業が国際的競争力を持つ時代が来ることを確信し、この「緑の
環境産業革命」を推進している。不満を述べながらもこの潮流に竿をさすことができ
ずに、イギリスでも3月、メーカー責任による容器包装のリサイクル法が成立し、9
月までの準備期間と来年1月からの本格的実施に向けての対応に、いやいやながらで
も追われているのが印象的であった。
これに比べれば、経済的採算があっての環境問題への取り組みと割り切っているア
メリカなどの国では「エコロジーの経済化」とも言うべき対応である。経済的採算の
合わないリサイクルは長続きしないというクールな判断のもと、ドラスティックなリ
サイクルの伸びはないものの、着実にその芽を大事に育てていこうというスタンスが
見える。そして環境ビジネスとしての機会を、確実に大きくするための市場整合的な
取り組みに徹している。コンミングルと言われる資源ごみの混合収集と、徹底した機
械選別によるコストダウンを図りながら、大量低品質と少量高品質のリサイクル市場
の差別化による経済的採算性の確保が、この国のリサイクル戦略である。
21世紀が、環境配慮型のメガ競争社会であるとすれば、わが国にも求められるのは、
このような環境配慮型の産業政策であり、リサイクル戦略である。つまりここで重要
なのは「リサイクルが廃棄物処理のひとつの手段」ではないことを、われわれが正し
く認識することにあると言えよう。
【同志社大学経済学部 教授 郡嶌 孝】
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┃起業家群像(23) 文:加藤 勝美(フリージャーナリスト)┃
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【『クーデター』の人材求む〜大研医器 山田 満社長〜】
小学生時代、みな軍人志望のなかで、社長になるのが夢だった。電電公社の社員と
なったが、学歴優先、年功序列に疑問を抱いて昭和43年に退職した (昭和7年生ま
れ)。しかし、始めたビジネスは逓信病院に医療機器を売り込むこと。
『役人』の甘さを引きずって、しばらくは鳴かず飛ばず、そもそも手形さえ知らな
かった。
当時、注射器など血液を扱う器具類はクロム硫酸で洗っていたが、これは火傷の危
険があった。山田さんはクロム硫酸を使わない洗剤を開発、これが業界初、素人だか
らできたことだった。
そして昭和48年、整形外科の先生が設計図面を見せてくれた。それは、リューマチ
患者に人工股関節を埋め込む際、骨髄に菌が付着するのを防ぐ、精密なフィルター付
きのクリーンルームの図面だった。
当時、類似のものは日立製作所の半導体工場にしかなく、ようやく納品できるよう
になったが、その直前、日立から販売代理店を通すことを要求された。先生の励まし
で山田さんが作ることになり、これが大阪にある国立病院に設置され、わが国初の医
療用クリーンルームとなった。
「努力すれば報われる」「やったら、いける」…この自信が転機となる。そして、
院内感染防止が病院の大きなテーマであることに気づき、病室や手術室の入り口に置
く除菌・防塵の「サージカルマット」を昭和53年に商品化し、これが全国の病院に認
知されて、経営は軌道に乗った。
当時、手術室の手洗い用水は、蒸留水を使っていたが、配管工事も容易ではなく、
コストも高くついた。そこで、三菱レーヨンが開発した中空糸を利用して無菌水を作
る装置を開発。さらに、手術後の血液を重い容器に入れて運ぶ看護婦さんの姿がヒン
トになって、天ぷら油を固めるように、血液を固形化して容器ごと焼却する廃液吸引
処理容器「フィットフィックス」も開発。これは全国7割の大学病院に採用された。
血を固めることで、研究開発型企業への地歩を固めることになった。
そして、モルヒネなどを局所に長時間・安定的に微量を注入できる、世界初の携帯
型注入器「シリンジェクター」は、96年度のNBK(関西ニュービジネス協議会)大
賞を受けた。これは、麻酔手術の過程で使われる機器は、すべて外国製であることか
ら一念発起した、チャレンジ製品である。
「日本、とくに関西には研究開発型で、即断即決ができるオーナー型で、メディカ
ルのベンチャーは見当たりません」。ちなみに、専務・商品開発研究所長は長男の圭
一さんだが、そのニューヨーク大学時代の体験から「基礎研究はほとんど欧米からの
輸入で、国産技術による開発は皆無に等しい」と言い切っている。
99年には、大阪府和泉市に研究開発施設を新設する計画だが、ここでは臨床医との
共同研究を実現したいと考えている。研究開発には医学関係だけではなく、物理・電
気・化学などの専門家も必要になるので、その分野の人材も積極的に求めていく。
同社のブランド名「クーデック」は、『クーデター・バイ・テクノロジー』に由来
する。穏やかな語り口だが、掲げる目標は過激な「昭和ひとけた」の医療機器革命に
期待したい。
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│【企業概要】設立=昭和43年、資本金=3000万円、従業員=70人、業種=医療用│
│機械器具製造販売、営業品目=医療用洗浄剤・理化用洗浄剤・防塵除菌マット・│
│医療用手洗い装置など、連絡先=大阪市中央区久太郎町2-1-30船場ダイヤモンド│
│ビル15階 TEL:271−7512 │
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┃中小企業のための人事・労務管理(4) ┃
┃ 中之島中央法律事務所弁護士 爲近 百合俊(ためちか ゆりとし)┃
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『職場の秩序維持と社員の能力開発』
前回まで、就業規則のお話をしました。今回から、あなたの会社に望ましい就業規
則とその他の規則等(以下、規則等といいます)が用意されたものとして、これらを
使って、日々の人事・労務管理をどのように行っていけば良いのかということについ
てお話ししましょう。
【人事・労務管理の目的】
第1回でも触れましたが、次の2点に集約されると思います。
1つは、職場の秩序を維持し、業務を遂行しやすい環境を整え、労使紛争などの問
題を未然に防止することです。
いま1つは、社員の能力を開発、向上させ、またその士気を高揚させて、その生産
性を高めることです。
右2つの目的は、いずれも大事なものですが、会社の業態、現状などによっていず
れを重視すべきであるのか、おのずから異なります。また同じ会社でも、社員の職種、
地位によって、重心の置き方が異なる場合もあるでしょう。いずれの目的を重視する
かによって、人事・労務管理の仕方も微妙に相違します。たとえば昨今流行の能力主
義による人事・労務管理とは、後者の目的を特に強調するものです。
【人事・労務管理の方法】
この基本的手順は次のとおりです。これを日々、時々刻々、間断なく確実に繰り返
していくのです。
(1)社員の行動規範と目標の徹底
まず第1に、会社が社員に、いかなる行動をすることを求めているのかについて、
社員に周知徹底させることです。具体的には、各社員に、規則等、特に服務規律を理
解させ、会社の方針と自らに与えられた職責を自覚させて、会社の期待する行動がど
のようなものであるのかを十分に認識させるのです。
(2)的確な業務命令
多くの社員は、右の一般的な行動規範などだけでは、具体的にどのように行動すべ
きであるのか、十分にはわからないでしょう。そこで、上司から、具体的に業務指示
ないし命令を行います。これが適切、的確に行われないときは、社員の行動は会社の
求めるものから大きく乖離(かいり)していくことにもなりかねません。
(3)観察
社員に対し、適切な管理を行うために、その行動を綿密に客観的に観察することが
必要です。この観察は、人事・労務管理の核心をなすものです。これを確実に行うこ
とにより、その後の対策を適切に行うことができ、また社員の信頼を得ることができ
るのです。
(4)注意・指導と教育
観察の結果、好ましくないことが見受けられたら、その都度必ず注意ないし指導や
教育を行います。これは怠りなく行うことが必要です。これを気まぐれに行うと、指
導などの効果が上がらず、かえって社員から不信と反発を招くことにもなりかねませ
ん。逆に、良いことをしたり、改善の跡が見受けられたときは、褒めてやり、一層の
努力を促しましょう。
(5)記録
観察の結果やこれに対応する措置については、できる限り記録して下さい。これは
後日、人事考課の資料となり、また懲戒を行う場合の証拠となります。記録がないと、
人事考課や懲戒を適切に行うことができず、またこれらについて社員から争われるこ
とにもなりかねません。
(6)懲戒
繰り返し注意しても改善されず、または重大な非行が見受けられたときは懲戒に処
します。これによって社員に改善を促したり、社員を会社から排除したり(解雇)、
また社内の秩序を回復するのです。
なお非行の程度を判断し、懲戒の種類を選択することは、なかなか難しいものです。
滅多にないことであり、のちに争われることもありますので、弁護士に相談されるこ
とをお勧めします。
(7)人事考課と処遇
以上の社員の管理の結果は、人事考課の資料とし、処遇に反映します。優良な社員
には厚く処遇し、不良な社員には低い処遇をします。かくして、社員に勤務成績や勤
務態度を改善する動機づけをするのです。
【注意点】
以上に加えて、日々の人事・労務管理につき、以下の点に注意して下さい。
第1に労働基準法等法令に従って行うこと、第2に公正、平等に行うこと、第3に
社員に理解し得るように行うことです。これらの注意を怠ると、社員につけ込むスキ
を与え、社員の反発と不信を買うことにもなります。
次回は、日々の人事・労務管理の職責を担い、その成否のカギを握る管理職につい
て、その在り方などについてお話しをします。
┏━━━━━━━━━━━┓
┃チャレンジする中小企業┃
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〜目指すは世界一のマウスピース会社〜【メディカルデータバンク】
「10月に発売する奥歯保護用新型マウスピース(商品名=スポティース)は、必ず
多くの方々に受け入れられると思います」と、義歯メーカー・メディカルデータバン
クの吉田信隆社長は自信をのぞかせる。これまで歯科技工士として22年間にわたり、
約17万床の義歯を製作してきた吉田社長が、約2000人分の歯形データをもとに、歯の
高さやカーブを計算、およそ1年にわたり試行錯誤を繰り返し完成させた。
医療用噛(か)み合わせ矯正具・テンプレート(マウスピースの1種)は、約50年
前にアメリカで考案され、日本へは10年ほど前に上陸した。歯の噛み合わせが狂うと
姿勢が不良になり、それが原因で起こる頭痛や肩凝りを治療するのが目的だ。このテ
ンプレートが数年前から、プロ野球選手やプロゴルファーの間で使われるようになっ
た。バットスイングやゴルフスイングのインパクトの瞬間に、大きな力がかかる奥歯
を保護するだけでなく、使い方次第では、筋力や集中力を高める効果があることもわ
かってきたからだ。しかし、高価なうえ製作のために何度も歯科医院に通院する必要
があるため、一部のスポーツ選手にしか使用されていなかった。
スポティースの特徴は、『安くてだれにでも簡単に装着できる』こと。素材には、
熱を加えれば柔らかくなる樹脂を使用。摂氏70度のお湯に数秒浸してから歯にかぶせ
るとピタリとフィットする。サイズも一律にしたため、大量生産が可能になり、従来
1個10万円以上もした価格を、一気に2500円にまで引き下げたうえ、製作時間も短縮
できた。「ゴルフや野球、陸上競技などスポーツ全般に使用できますし、重い荷物を
持つ仕事や妊婦さんの出産時にも有効です」という。
昭和42年に大阪歯科大学付属歯科技工学校を卒業した吉田社長は、ひとりで歯科技
工所を開いた。仕事が徐々に軌道に乗ってくるにつれ従業員も増えてきた。しかし常
に順風満帆であったわけではない。あるとき従業員が賃上げのストを起こし、話が折
り合わず全員退社してしまったこともある。また20年ほど前には、保証人となってい
た取引先の歯科医院が倒産し、多額の借金を抱えるはめに陥った。その際は、他の得
意先の応援や債権者の理解も得て、和議申請が認められ、債務が一部カットされたこ
となどにより数年で借金を完済、危機を乗り越えた。
「どんなに苦しい経営環境でも、もうかっている会社はある。ニーズに合ったもの
をつくり出せば、必ず売れる」が吉田社長の持論。プラス指向で積極的な経営を志し
てきた。技術開発にも力を注いでいる。大学との共同研究に進んで取り組み、経営者
同士の勉強会にも頻繁に顔を出す。また公的な助成金もフルに活用する。同社がこれ
までに取得した特許の数は4つ。加えて新たに5つの特許を出願中だ。
「新商品を世に送り出すために、メーカーはもっとアイデアを絞らなければダメで
す。なにも高度な技術を駆使して難しい発明をする必要はない。シンプルなものを作
ればいいんです」という吉田社長。その言葉通り、シンプルさを追求したスポティー
スは、今年2月の関西ニュービジネス大会で、ビジネスプランコンテストの大賞を受
賞した。めざすは『マウスピースで世界一の会社になる』ことだ。
(森松)
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│<メモ>▽所在地=大阪市中央区日本橋2−9−18▽TEL:643−7924│
│▽代表=吉田信隆▽事業内容=スルフォン床の義歯製作、スポティースの製造販│
│売▽従業員数=12人▽資本金=1000万円 │
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┃【ストックオプション解禁】〜新しい人材確保手段株式取引活性化に期待〜┃
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ストックオプションが6月1日に解禁となった。これまでは、新規事業法の認定企
業しかストックオプションの導入を認められなかったが、今後はどの企業も導入でき
る。当制度のメリット、デメリットを考える。
【導入のメリット】
ストックオプションとは、企業の役員・従業員が一定期間内にあらかじめ決めた価
格で自社株を取得できる権利のこと。例えば、ある役員が会社から「10年以内に1株
1000円で自社株を千株購入できる」権利を与えられたとする。この期間内に株価が
5000円に上昇。そこで役員が権利行使すれば 100万円(1000円×1000株)の資金で、
500万円分の株式(5000円×1000株)を取得できる。これを1株5000円で売却すれば
400万円の利益が得られる。
ストックオプション導入のメリットは、(1)役員や従業員の士気を高められる
(2)有能な人材を獲得する手段となる(3)市場での株式売買取引の活性化に期待
できる(4)株価上昇を通じて既存株主の利益に貢献できる(5)企業が現金で支給
する給与や賞与とは違い、報酬を株主が支払ってくれることになるなどが挙げられる。
これまでは、平成7年に改正された新規事業法の認定企業(新商品の生産や新サー
ビスの提供を行うなどの用件を満たし通産大臣が認定する企業)で、非公開企業にし
か導入が認められていなかった。ソニーやソフトバンクなどのように、ワラント債
(所定の期間内に所定の価格で所定数の新株を引き受けできる権利の付いた社債)を
発行し、発行企業がそのワラント部分のみを買い戻して、役員などに支給する「擬似
ストックオプション」を活用した企業もあった。しかし、この方法は発行コストがか
かり、社債部分の引き受け手を探さなくてはならないといった問題があった。
産業界は解禁を強く要望。5月の国会で可決され、自己株式方式と新株引受権方式
によるストックオプションが導入されることになった。
【自社株式方式】
自己株式方式は、会社が市場から買い付けて保有する自己株式を譲渡する方法。商
法改正により、(1)従業員にだけでなく、取締役に対しても譲渡する目的で自己株
式を取得できるようになった(2)取得できる自己株式の総数は発行済株式総数の10
%以内。ただし、取得価格の総額は配当可能利益の範囲内(3)ストックオプション
の行使期間は10年以内。行使期間内に行使しなかった場合、会社は相当の時期に株式
を処分する必要がある。
自己株取得には、公開企業は市場買付または公開買付の方法を、非公開企業は相対
取引の方法をとる。なお取得には定時株主総会の決議が必要で、決議後1年以内には
権利付与しなければならない。自己株式方式は6月1日に施行されており、6月末の
株主総会で上場・店頭企業33社が導入の決議をした。
【新株引受権方式】
新株引受権方式は、定款に定めがある場合、ストックオプションの目的で新株引受
権を役員・従業員に付与できるというもの。定款変更には定時または臨時株主総会で
の特別決議が必要。権利付与期間は決議後1年以内。また新株引受権は登記しなけれ
ばならない。
新株引受権の目的となる株式の総数は自己株式方式同様に発行済株式総数の10%以
内、権利行使期間も10年以内。なお、新株引受権方式は平成9年10月1日施行なので、
株主総会の決議はこの日以降となる。
【注意点と問題点】
自己株式方式と新株引受権方式の併用はできないが、一方のストックオプションが
すべて行使された場合、他方に切り換えができる。両方式を比較した場合、自己株の
方は株式の買付が必要な分、手続き面で複雑になる。新株は潜在株式数が増える分、
株式価値の希薄化が懸念される。自己株は株式公開企業、新株は非公開企業が導入す
ることを想定している。
ストックオプション解禁後の1番の問題は税制。新規事業法による場合は株式売却
時のみに譲渡益課税(26%)されるが、解禁されたストックオプションは現状だと権
利行使時と株式売却時に二重に課税される。平成10年度税制改正での優遇措置に期待
がかかるが現時点では未定だ。
さらに、(1)ストックオプションが与えられなかった者の労働意欲を減退させる
(2)短期的な株価に目を奪われ長期的な視野に立った経営ができなくなる(3)株
式公開できなかったり、株価が権利行使価格より上回らなければ行使できない(4)
氏名・株数などの情報開示の徹底(5)インサイダー取引が起きる危険性などの問題
がある。ストックオプション導入には十分検討する必要がありそうだ。
(大引)
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┃商店街へいらっしゃ〜い┃
┗━━━━━━━━━━━┛
【駒川商店街振興組合】
駒川商店街振興組合は、近鉄南大阪線針中野駅と地下鉄谷町線駒川中野駅の間に位
置し、買い物に便利な好立地にある。店舗の数や業種が多く、地元を中心に幅広い客
層を集めている。
7月、5万人の人出で賑わった『駒川まつり』も商店街の主催だ。「ボランティア
など一般の参加も多く、町を代表するイベントとして定着しています」と、理事長の
西川雄幸氏。商店街が中心となって地域ぐるみで取り組み、地元の子供たちの踊りや、
住民参加の企画など、多彩な催しで毎年好評を得ている。
スタンプやJCB提携カード事業を独自に展開し、月1回のタブロイド誌『駒川ゲ
ッ!報』の発行、地元Jリーグ・セレッソ大阪との連携イベントなど、ユニークな活
動で集客を図る。事務局だけでなく会議室・カルチャー教室としても利用される『コ
コロホール』も、地域にとって欠かせない『ふれあいの場』となっている。
斬新な活動が注目されるなか、次世代の商店街への取り組みも着実に進んでいる。
アーケードが来年、全面改築されるのをはじめ、近接するセレッソの本拠地・長居競
技場との連絡道『セレッソ通り』の整備は、商店街の働きかけで先月から着工した。
その長居競技場では、なみはや国体や2002年ワールドカップの開催がすでに決定して
いる。商店街では、こうした国際級の大会を支援するさまざまなイベントを計画し、
今後も市民レベルでの応援を続ける。商店街の整備は、今後世界の人々を受け入れて
いくための布石でもある。「若い人のアイデアを取り込みながら、お客さまの要望に
100%応える商店街が理想」という西川理事長の言葉が、街の活気を支えている。
(小山)
<メモ>駒川商店街振興組合TEL:699−3931 理事長=西川雄幸
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┃カナダとの交流拡大〜ビジネスフォーラム参加者募集〜【10/16〜19】┃
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第2回関西/西部カナダ・ビジネスフォーラムが10月16日から19日まで神戸ポート
ピアホテルを主会場に開催される。第1回フォーラムは、昨年6月にカナダ・ウィス
ラーで開催され、 250人余りの日加経済人・政府関係者が集い、活発な議論を行った。
今回は「メガ・コンペティション(大競争)時代における地域経済の活性化策」を
テーマに、西部カナダ4州首相と川崎重工業会長・大庭浩氏の基調講演に続いて(1)
ファッション(2)食品(3)観光(4)住宅(5)マルチメディアの各分科会が開
催される。また参加者の交流を図るため、観光やゴルフなどの懇親プログラムのほか、
明石海峡大橋を海上視察するクルーズも予定している。
主催は、大商をはじめ関西の主要商議所と関経連。現在、会員企業の参加を募集し
ている。全体会議・分科会への参加料は、1人あたり25,000円(会議登録料、歓迎レ
セプション、昼食会及び晩餐会を含む)。オプショナルプログラムについては別途実
費が必要。
【問合せ】国際部・近藤TEL:944−6400
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃社名刷りで企業PR〜 '98チェンバーカレンダー予約受付中〜┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
美しい絵画カレンダーであなたの会社をアピールしませんか。大商では、オリジナ
ルの1998年版「チェンバーカレンダー」の予約を受け付けています。
このカレンダーは関西の経済人がかいた季節感あふれる風景画や静物画をとり入れ、
毎年好評を得ています。社名・所在地・電話番号やロゴ・イラストも刷り込めるので、
会社のPR、得意先への贈り物にも最適です。
【体裁】タテ51.5センチ×ヨコ24.5センチ、表紙1枚、便利なメモ欄、6曜星を記載。
【頒価】1部=会員 550円・一般 700円(いずれも消費税別)、申込み単位は50部以
上、 500部以上から割引あり。 100部以上は社名刷り込みが無料(黒1色の場合)。
【締切】9月10日
【申込・問合せ】企画広報部チェンバーカレンダー係TEL:944−6322
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃マイカー利用自粛のお願い┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
「なみはや国体」「ふれ愛ぴっく大阪」の開催中は、交通混雑緩和のため(1)マ
イカー利用の自粛(2)業務用車両の運行調整(3)各種催し物会場への自動車利用
の自粛をお願いします。【交通総量抑制期間】9月12〜16日、10月24日〜11月3日。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃日本最大のリサイクル市〜11月29・30日出店企業を募集〜┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
日本最大規模の「リサイクル&リユースマーケット再彩市場 '97」が11月29・30の
2日間、インテックス大阪で開催される。企業・市民・行政が一体となって、リサイ
クルと経済活性化の両立をめざす再彩市場最大の特徴は、企業マーケットが主体になっ
ていること。在庫処分品やハンパもの、中古品、賞味期限切れ間近品などが、製造原
価あるいはそれ以下の価格で販売されるとあって人気は高く、主催者の再彩市場協議
会は70,000人の入場者数を見込んでいる。
同協議会では、企業ブースへの出店企業を募集している。料金は1ブース(間口4
メートル×奥行3メートル)当たり、2日間で12万円〜で、1000平方メートル以上の
大型出展企業には面貸し(1平方メートル当たり3000円)も行う。
【問合せ】再彩市場イベント事務局TEL:211−1080
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃定期健康診断と成人病検査┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
成人病予防検査・ミニドック検診と、労働安全衛生規則で義務づけられている従業
員の定期健康診断の10月検診を実施します。経営者やその家族、従業員の健康管理や
疾病予防のために受診されますようお勧めします。
【検査日】9月29日〜10月9日(4・5日を除く)
【検査場所】動脈硬化疫学研究所(中央区内本町2−4−12兵庫内本町ビル
TEL:943−5556)
【申込締切日】9月16日
【問合せ】会員サービス課TEL:944−6253
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┃大商セミナー┃
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▼以下の問い合わせは企業研修部 研修担当 TEL:944−6422へ。
【実戦派営業マン養成シリーズ】
全3回。各回別々に受講できる。3回全て受講する場合、受講料が1割引きになり
ます(各回の受講者が同1人でなくとも結構です)。
(1)事例に学ぶ実践セールステクニック講座
アプローチ、プレゼンテーション、クロージングから顧客管理まで、各業界の現役
トップ営業マンのセールステクニックを紹介。9月12日午前10時〜午後5時、大商会
議室で。講師はマネジメントコンサルタントの植田光明氏。受講料=会員24,000円、
一般35,500円。定員60人。
(2)顧客満足が高まるセールスマナー講座
顧客に良い印象を与えるためのマナーの基本からクレームの処理法までを習得する。
9月18日午前10時〜午後5時、大商会議室で。講師は経営コンサルタントの竹島義昭
氏。受講料=会員24,000円、一般35,500円。定員60人。
(3)目標必達新規開拓セールス強化講座
営業活動における新規開拓のテクニックを、トップセールスマンのノウハウから学
ぶ。10月7日午前10時〜午後5時、大商会議室で。講師はマネジメントコンサルタン
トの植田光明氏。受講料=会員24,000円、一般35,500円。定員60人。
【接遇・応対講座(2)】
基本マナーや電話対応、来客対応をロールプレイング形式で学ぶ。10月1日午前10
時〜午後5時、マイドームおおさかで。講師は才感知創研究所社長の肥田木恭子氏。
受講料=会員24,000円、一般35,500円。定員60人。
【論理的思考による「問題解決・意思決定能力強化」合宿研修】
仕事上の問題を合理的に解決する思考技術(TM法)と、その解決手順を習得する。
9月18〜20日、大商賢島研修センターで。講師はシンキングマネジメント研究所代表
取締役の今井繁之氏。受講料=会員75,000円、一般90,000円。定員30人。
【パソコン入門講座】
パソコン未経験者を対象に、パソコンの基本操作やWindows95の使い方など
を解説。9月26日午前10時〜午後5時、エールリカレントカレッジ(難波駅近く)で。
受講料=会員10,000円、一般15,000円。定員18人。
【経営者のためのビジネス法務講座】
売買や業務提携などの契約をめぐる法律や、債権回収、紛失、人事・労務に関する
法務など、会社経営に必要な法律知識の習得をめざす。9月29日〜12月4日(全6回)
いずれも午後2〜5時、大商会議室で。講師は弁護士の爲近百合俊氏。受講料=(全
6回)会員72,000円、一般90,000円。(1回当り)会員15,000円、一般18,000円。定
員40人。
【賃金管理実務講座】
能力・成果主義の人事・賃金制度の設定や退職金を含めた人件費の総額管理などを
解説。10月2日午前9時30分〜午後4時30分、大商会議室で。講師は賃金管理研究所
顧問の宮下馨氏。受講料=会員24,000円、一般35,500円。定員60人。
【真の経営幹部に脱皮する第9回幹部練成合宿訓練】
毎回参加者から好評を博している訓練。仕事に対する意識・意欲・責任感などすべ
てを見直し、既存概念の殻を破り、自己革新の達成をめざす。10月21〜24日(3泊4
日)、大商賢島研修センターで。トレーナーは実践教育研究所所長の三浦操氏。参加
費=会員92,000円、一般 120,000円。定員30人。
▼以下の問い合わせは企業研修部 検定担当 TEL:944−6430へ。
【英文ビジネスレター2日間集中基礎講座】
実践的な英文ビジネスレター作成能力の修得を目指す。商業英語検定試験B・Cク
ラス英作文対策に、過去に出題された問題も検討する。10月27〜31日午後1〜6時、
大商で。講師は大阪明浄女子短期大学の亀山和夫教授。受講料=会員・学生28,000円、
一般33,000円。定員60人。
【2級・3級カラーコーディネーター検定試験直前対策講座】
【2級】10月8〜17日(計5回)午後6時30分〜8時30分、マイドームおおさかで。
講師はカラーテクノロジー研究所主任研究員の前田典子氏。受講料=会員・学生30,000
円、一般35,000円。定員60人。【3級】9月17〜26日(計6回)午後6時30分〜8時
30分、マイドームおおさか・大商会議室で。講師は前記の前田典子氏。受講料=会員・
学生27,000円、一般32,000円。定員90人。
【日商簿記検定1級受験対策講座A…原価計算・工業簿記B…会計学・商業簿記】
A:9月8〜25日(6回)、B:9月30日〜10月28日(6回)、時間はA、B共に
午後6時30分〜8時30分、マイドームおおさか、大商ビルで。講師は関西学院大学の
小管正伸教授、宮本寛爾教授、大阪商業大学の河田清一郎教授、桃山学院大学の中田
信正教授。受講料=【A・B共】会員40,000円、一般50,000円【A・Bいずれか一方】
会員20,000円、一般25,000円。定員65人。
──────────────────────────────────────
【大商ハイテクノスクール】
中堅・中小企業の若手研究者・技術者を対象に、最先端の技術動向を紹介し、技術
開発のヒントを提供しする。第一線で研究を進めている大学教授や企業の研究者が講
師となり、基礎理論から用途開発の可能性まで体系的に解説。9月9日〜10月14日
(全6回)。受講料=会員企業1人につき48,000円(消費税込み)。
◎産業部・松浦TEL:944−6301
【ストックオプションノウハウセミナー】
今年6月の商法改正で解禁されたストックオプション制度の概要や、すでに導入し
て成果をあげている企業の事例を紹介する。9月8日午後1時30分〜5時、大商会議
室で。受講料=5000円。定員 150人。
◎中小企業相談所・根来TEL:944−6460
【香港返還後の上海経済と中国のWTO加盟について】
在上海日本国総領事館で経済担当領事として3年間ご活躍された、通商産業省北西
アジア通商調整官の岩本晃一氏が講演。9月22日午後1時30分〜3時30分、大商で。
無料。
◎国際部・阿部、向野TEL:944−6412
【中国の通信事情セミナー】
インターネット接続管理暫定規定の改正やコンピュータ関連用語の訳語統一など、
情報化が急速に進む中国の最新通信事情を解説。9月30日午後2〜4時、大商会議室
で。講師は鐘紡経営企画室中国主席駐在員の古林恒雄氏。参加料=1000円。定員70人。
◎日中経済協会関西本部・北田、伊藤TEL:448−2776
┏━━━━━━┓
┃支部セミナー┃
┗━━━━━━┛
◆お客様の買物意欲を高めるPOP講習会
住吉支部主催。9月1・8・12日午後7〜9時、住吉住之江産業会館で。講師はグ
ラフィックデザイナーの町野洋子氏。定員20人。参加料2000円(色マジック、材料代
含む)。TEL:674−1125
◆簿記の基礎をマスターする入門簿記講習会(10回シリーズ)
住吉支部主催。9月2日〜10月1日(10回シリーズ)午後6〜8時、住吉住之江産
業会館で。講師は経営指導員の松本詔文、横山武史。定員30人。参加料4000円(教材
費含む)。TEL:674−1125
◆入門簿記講習会(10回シリーズ)
中央南支部主催。9月4日〜10月9日午後6時〜8時30分、同支部で。講師は経営
指導員の田井隆之。定員30人。受講料5000円。TEL:768−7448
◆社会保険などの最新情報講座
中央南支部主催。9月5・10・12日午後6時30分〜8時30分、南納税協会ビルで。
講師は社会保険労務士の小野裕氏。受講料3000円。TEL:768−7448
◆経理実務者養成講座(日商簿記2級編)
平野支部主催。9月8日〜12月12日(24回)午後6〜8時、同支部で。講師は経営
指導員の釜谷和良と畑田稔。定員30人。受講料12,000円(テキスト代含む)。TEL:
797−1155
◆カラーコーディネートセミナー
東住吉支部主催。9月9・11・12日午後6時30分〜8時30分、同支部で。講師は岸
本恵子氏。定員20人。受講料3000円。TEL:608−1533
◆インターネット入門講座
住吉支部主催。9月10日。(Aコース)午前10時〜正午、(Bコース)午後2〜4
時、NTTなにわ支店で。講師はNTT・OA推進課長の中田嘉紀氏。定員A、B両
コースとも20人。受講料2000円。TEL:674−1125
◆初級簿記講習会(12回シリーズ)仕訳の初歩から決算手続まで
生野支部主催。9月12日〜10月27日。各日とも午後6時30分〜8時30分、同支部で。
講師は経営指導員の山崎隆。受講料5000円(テキスト代含む)。TEL:754−1
025。
◆大変革期の管理者養成セミナー
住吉支部主催。9月25・26日午後2〜4時、同支部で。講師は経営コンサルタント
の荒田英路氏。定員30人。参加料4000円。TEL:674−1125
◎スペイン歴史・文化・産業視察参加者募集
中央東・此花支部共催。首都マドリッドでは中央市場を、バルセロナではスパーク
リンクワイン醸造庫などの工業施設を視察。11月13〜22日。参加費29万円。定員30人。
中央東支部TEL:944−6475・此花支部TEL:464−1531
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