1.天神橋地域の位置づけ 1−(1)天神橋地域の位置づけ
2.職住近接や遊住近接のニーズに対応して、土地の有効利用を進め、都市居住を促進するとともに、オープンスペースの確保に努め、快適な都市環境を創造する。 3.都心と市内各地域や大阪都市圏の各地域とを結ぶ結節点では、その交通条件を生かし、業務・商業、サービスなどの機能の集積を図る。 2.天神橋筋商店街の現況と課題 2−(1)調査対象とする商店街の概要
○総延長
○立地特性
○歩行者環境
○商店街施設
○その他 ○商店街組織
○業種構成
○経営状況
○来街者特性
○周辺環境の動向
2.各商店街の概要(平成9年8月調査)
3.天神橋筋商店街周辺の開発動向
■完成したプロジェクト
■今後整備されるプロジェクト
2−(2)北ゾーンの現況
1.現況 ・ 天神橋4丁目から6丁目にかけては、生活支援を中心とした繁華街型の商店街であるため、市場や生活用品のほか飲食店などが一定規模の割合で立地する。 ●商店街施設の老朽化等がみられる
・アーケードやぺーブメントについては、各商店街でそれぞれに改装等を実施してきたこともあって個別に整備されている。ただし、その整備時期が異なるため商店街間での新旧の統一感は十分とはいえず、将来的な整備構想のあるところについては早期に取り組む必要がある。こうした視点は看板や垂れ幕などについても同じことがいえる。また、天神橋筋商店街としての共通のサインや標識を設置するなどわかりやすい環境整備が求められる。 ●駅周辺での大量駐輪や周辺地域とのアクセス条件が悪い
・工事中店舗やパチンコ店、駅などの集客施設などの周辺に集積する自転車については駐輪場などの整備のほか、きめ細かな対策を必要とする。 ・周辺地域との連携という点で路地への導線や新たに計画されている周辺プロジェクトからの連続性を確保できるような道路整備も必要とする。 ・JR天満駅周辺や高速道路の高架下部分などの整備も重点的に行う必要がある。 ・銀行の壁面や工事中の壁面が商店街に面しているため、上記のような駐輪や柵などによる囲いによって環境阻害要因を増加させている。 ●繁華街的な活気はあるが、パチンコ店などが増加している
3.店舗の特性 ●衣料・洋品を中心とした買い回り品が多い
・最寄り品の店は少なく、薬局や洋菓子店等が少しあるものの、生鮮三品に関しては、肉屋が1軒と果物屋が1軒あるだけであり、スーパーマーケットも1軒あるのみ、コンビニも天満駅周辺に1軒あるのみである。 ●最近建てられた店舗にはお洒落な飲食店や雑貨店もみられる
●一部に特定の飲食店や業種の建物が集積する。
4.その他 ●ゲームセンターやパチンコ店が全体的に多い
●居酒屋や寿司屋が集中し、喫茶店も多い
・喫茶店も他の商店街に比べ多いと思われる。マンガ喫茶がいくつか目に付く。お洒落な飲食店も何軒かある。 ●美理容室や占い店など、特徴のある店がある
2−(3)南ゾーンの現況
1.現況
・天二がアーケード改装などハード面で新しくなっているので、施設の清潔さや雰囲気は良い印象を与えている。 ・店舗も飲食店が多く、客層についても昼休みのサラリーマンやOLが中心。 ・国道1号に面した2丁目の入り口にお迎え人形を設置したゲート空間がシンボルとなっているが、南に行くにしたがって、人の流れもまばらになり、天満宮よりも南側は店舗そのものも少なく、非店舗や空地、空店舗などが見られるようになり、駐輪もこれらの場所に多い。 ・来街者の特性としては、昼食時にサラリーマンやOLの客が集中し、夕方には飲み屋などに立ち寄るサラリーマンが多い。南森町駅周辺では若い女性やお出かけ風の主婦などもいるが、普段着姿の客も多い。子供や老人の姿は少ない。 ・平成5年の来街者調査では、北区内の客が約6割と多く、近隣からの来街が多い。 ・来街頻度は、「毎日+2、3日に1回」で約6割となり、高い頻度で利用されている。 ・来街者の年代は主にOL、サラリーマンと思われる20歳代と60歳代以上が最も多い。 ・来街手段は、「徒歩」が最も多く約45%となっており、北ゾーンに比べ徒歩利用の割合が高い。地下鉄南森町駅に隣接することから、次いで、地下鉄が約31%となっている。 2.施設環境の特性
・ぺーブメントについては1丁目と2丁目が比較的新しいが、デザイン的にはシンプルな構成である。3丁目についてはアーケードの改装にあわせて一部改装された。 ●駐輪問題が大きな環境阻害要因となっている
●店舗構成は飲食店が多く、昼休みのサラリーマン等が多い
・商店街を訪れる客層については、買い物客というよりも昼休みのサラリーマンやOLらしき人が目立つ程度である。駅周辺には買い物目的の主婦や若い女性も見受けられたが、その他は普段着の人が多いようである。 3.店舗の特性 ●最寄り品中心の店舗が多い
●特色のある伝統的な店舗が多い
・1丁目は特にオープンモールにおいて、新しさと古さがミックスされた飲食店が多く見られた。全体的に非店舗の割合が多い。 4.その他 ●北ゾーンに比べてパチンコ店などのレジャー施設は少ない
・地下鉄南森町駅やJR大阪天満宮駅の近辺には、駅周辺にもかかわらず、パチンコ店が1軒もない。飲食店は夜型の店が多いが、お洒落な店もいくらか見られる。 ・飲食関係の店については、1丁目にバーやスナックのような夜型の店が目立つ。1丁目から2丁目にかけては、おしゃれな飲食店も何軒かある。 ●美理容室が集中する
2−(4)各商店街ごとの問題点
2−(5)課題の整理 1.商店街施設環境面での整備促進
2.商店街のシンボルとなるゲート空間の整備
3.商店街の環境を阻害する交通施設との調和
4.周辺の地域資源との連携
5.商店街の特色ある共同事業の検討
6.個別商店の魅力向上及び経営基盤の強化
7.商店街及び地域の情報発信力の強化
8.全体のアイデンティティ形成
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2003.4.1更新 |