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令和元年12月20日


令和2年度国家予算政府案に関するコメント
大阪商工会議所 会頭 尾崎 裕


事業承継時に経営者保証を不要とする新たな信用保証制度の創設をはじめ、設備投資やIT利活用、販路開拓など生産性向上策や海外展開支援など中小企業の経営強化策が拡充されたことを歓迎する。補正予算案と合わせ、中小企業の変革への取り組みを切れ目なく支援してほしい。実施にあたっては、中小企業の事務負担に配慮した、活用しやすい制度にしていただきたい。
   
次世代技術の研究開発・社会実装やスタートアップ支援、AI・IT人材の育成など、わが国の中長期の成長拡大に繋がる施策が拡充されたことを高く評価する。また、大阪・関西では万博開催に向けてイノベーションの促進や最先端技術の実証事業を強化しており、政府の支援は心強い。
   
北陸新幹線の金沢―敦賀間の建設事業費の増額が図られ、予定通りの開業へ前進する中、その動きを大阪までの全線開業に繋げてほしい。インバウンドが増加する中、なにわ筋線整備費や関空の航空保安施設の更新費が確保されたことも重要だ。
   
社会保障関係費は、高齢化による自然増はもとより、幼児教育・保育や高等教育の無償化も加わり、増加の一途を辿っている。財政健全化目標の達成に向け、痛みを伴う改革に目をそむけず、年金・医療をはじめ社会保障給付の重点化・効率化と応能負担の徹底を図ってほしい。
   
以上

2019.12.20更新
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