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平成16年12月15日

日銀短観に関するコメント
大阪商工会議所 会頭  野 村 明 雄


 近畿の足もとの景況感は、特に中小製造業が上向くなど、底力を感じさせるものだ。ただ、先行きは慎重な見方が広がりつつあり、景気に黄信号が点滅し始めていることを改めて裏付ける結果となった。

 ここ暫くは、踊り場を経て巡航速度が保てるのか、早くもピークアウトしてしまうのかの正念場が続くと思われる。
  政府・日銀が今最優先すべきは、景気の腰折れ防止であり、予算・税制両面で十分な配慮をするとともに、為替動向にも目配りが必要だ。

 他方、経済を息の長い本格的な成長軌道に乗せていくためには、中長期にわたって国や地域を牽引する、エンジン産業の振興が不可欠。来年度予算編成にあたっても、国の将来を担う情報家電やライフサイエンスなど戦略産業の振興に予算を投入していくべきと考える。
 また、遅れている政府部門の効率化や公共サービスの民間開放についても、大胆に進めてもらいたい。
以上

2004.12.16更新
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