歳出抑制型の予算となる中、バイオをはじめ需要創出効果が高く我が国の産業競争力強化につながる戦略的科学技術予算、投資効率の高い都市再生分野、深刻な状況にある若年雇用対策などには重点的な配分がなされており、苦心の跡がうかがえる。 経済のバックボーンとなる中小企業予算についても、実質3%の伸びが確保されたことを評価する。 内容を見ても、「中小企業再生支援協議会」の機能充実や中小企業への十分な資金供給の確保などセーフティネットの構築に一定の目配りがなされる一方、研究開発プロジェクトやベンチャー・第2創業の支援策も盛り込まれている。 こうした施策が実効をあげ、幅広い経済の底上げがなされるよう期待する。 関空2期事業については、用地造成費が満額認められたほか、連絡橋通行料金引き下げに関する社会実験予算が確保されたことを歓迎する。 今後、2007年供用開始を決める重要な時期となるので、引き続き関空の機能強化の必要性を訴えるとともに、その利用促進に向け地元官民挙げて努力して参りたい。