平成15年9月22日 |
小泉第二次改造内閣について |
大阪商工会議所 会頭 田 代 和 |
第二次改造内閣は若手議員の積極的登用で新鮮な印象を受ける。小泉首相の信念である構造改革にかける熱意の継続を強く感じさせる組閣である。まずは、山積する国の重要課題にスピードをもって取り組んでいただきたい。 民間に比べ遅れている国や自治体の構造改革を加速するとともに、懸案の税制改革、歳出構造や社会保障の抜本的見直しを推進するなど、持続可能な国の姿を明示していただきたい。 これまで日本の強みであった製造業の技術力、質の高い労働力などが低下している。国際競争力の強化を最重要の国家戦略と位置付け、バイオをはじめ新産業の創出・育成に総力をあげて取り組んでいただくとともに、モノづくりや人材育成等の体制の再構築を急いでいただきたい。 アジアにおける運輸・物流、集客・観光の競争力も不足している。国家的事業である関西国際空港について、国の航空政策を明確にした上で、予定通りに2期事業を推進していただくことが必要である。 関西では、倒産件数や失業率が高止まるなど、中小企業を中心に厳しい状況が続いている。デフレ克服、経済活性化に早急に取り組んでいただくとともに、中小企業金融をはじめ地域の実情に応じたキメ細かい対応策を講じていただきたい。 |
以上 |
2003.9.25更新 Copyright(C) 1996-2003 大阪商工会議所 |
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