平成15年3月20日
イラク攻撃の経済への影響に関するコメント
国連安保理での協議が暗礁に乗り上げ、武力行使という最終手段に訴えることに至ったのは残念であり、世界全体にとっても不幸なことだ。 イラク攻撃が長期化すれば、米国をはじめ世界経済の減速を通じて、わが国経済の足を引っ張る要因になる。調査研究機関などが予測するGDPの低下をまねかないよう、短期解決を願っている。 経済が疲弊し金融システム不安が残る現下の厳しい状況のもとで、しかも年度末決算を控えるなか、経済非常事態との認識にたち、政府・日銀は、金融市場、株式市場、為替市場などに動揺がでないよう、万全の対策を講じられたい。 とりわけ、関西の中小企業はデフレ不況に喘いでいる。イラク攻撃の影響による輸出減少、消費の減退などで、これ以上経済が悪化すると、より一段と厳しい危機的な状況に陥らないか、たいへん心配だ。非常時には、中小企業のセーフティネットをより一層弾力的に運用するなどの対策を求めたい。 以 上 |
2003.4.1更新 |