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平成14年9月3日

株価のバブル後最安値更新に関するコメント

大阪商工会議所

会頭 田代  和

 

 

 日本の景気回復の遅れや米国経済の先行き不透明感に加え、大企業での相次ぐ不祥事が投資家心理を冷やした結果だと思う。

 このまま、円高・株安が続くことになれば、輸出の失速や企業の財務体質の悪化、企業の9月中間決算への影響などから、景気が底這い状態に陥ることにもなりかねない。

 現下の最大の政策課題は新規需要の創出であり、とりわけその担い手である企業活力の発揮が不可欠。このため、当面思い切った研究開発・設備投資促進税制の拡充やベンチャー振興策など経済活性化に全力で取り組み、自律的な景気回復への道筋をつけることが、最良の株価対策になると考える。

 加えて、経営者は企業の透明性向上に努め、経営に対する信頼性確保を急ぐ必要がある。

以 上



2003.4.1更新
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