平成14年4月1日
3月の日銀短観に関するコメント
足元の景気情勢は依然厳しいものの、在庫調整の進展や米国経済の持ち直しを背景に景気の悪化に歯止めがかかった格好だ。一方、近畿でも規模・業種ごとのばらつきはあるものの全体としては下げ止っており、ここにきてようやく底を探る局面に入ってきた感じだ。 とはいえ、設備投資が引き続き減少するなど、力強さに欠ける展開となっている。さらには中小企業ではデフレの影響で価格下落に歯止めがかからないなど回復のテンポは弱く、その動向を引き続き注視する必要がある 景気回復を確かなものとするため、低迷する需要の喚起に資する施策が是非とも必要だ。税制改革や規制改革による需要創出策を柱とした追加のデフレ対策を時期を逸せずに実施してもらいたい。また、資金繰りの苦しい中小企業に対する配慮も必要だ。加えて現下の円安基調を維持してほしい。 以 上 |
2003.4.1更新 |