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平成13年10月1日
日銀の9月短観についてのコメント
大阪商工会議所
会頭 田代 和
○ 予想していた通りの厳しい結果だ。国内経済の基調が悪化している上に、世界的なIT不況の洗礼、テロ事件による米経済の低落、世界的な同時株安などがダメ押しした形の複合型不況が一段と広がっていることを裏づけている。

○ とくに、近畿では昨年12月にやっとD.I.値が全国水準に並んだが、年明け後再び格差が広がってきた。近畿でウェィトの高い中小企業の業況が一段と落ち込み、卸・小売業などの業種でも不振が続いているためと思われる。

○ わが国の財政・金融政策の現状からみて、新たな政策展開の余地はそれほどあるとは思わないが、雇用や中小企業対策などに対するセーフティネット整備を軸とした補正予算の編成、不良債権処理問題の解決、証券税制の見直しなど、再三いわれている課題に早く着手してほしい。また、円高・ドル安の進行は何としても回避してほしい。

以上


2003.4.1更新
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