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平成13年9月18日

一段の金融緩和についてのコメント

大阪商工会議所
 会頭 田代 和

○ 米国におけるテロ事件に端を発した世界的な景気後退と株安に各国と協調して対処するため、日銀が残されたカードを切ったものであり、評価したい。当面、とくに昨今の円高・ドル安の流れが是正されることを期待している。

○ 今回の措置が実施されても、これまでのように資金が銀行にとどまり、貸出しに結びつかなければ金融緩和した意味がない。併行して新たな需要喚起につながる規制緩和をはじめとした構造改革を早く軌道に乗せることが重要だ。

○ 経済情勢が厳しさを増す中で、一部で財政の出動圧力が高まっているが、歯止めなき国債の増発は国債金利上昇の導火線になり、財政や金融システムに影響を及ぼしかねないので、節度ある対応が望まれる。

以 上


2003.4.1更新
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