平成13年8月28日
完全失業率5%台乗せに関するコメント
大阪商工会議所
会頭 田代 和
○ 景気の悪化を浮き彫りにした数字だ。とくに、近畿では全国平均をさらに1ポイント以上も上回る高い水準で推移しており、深刻に受け止めている。
○ いよいよ聖域なき構造改革がスタートする。その過程で、中小企業の活性化やベンチャービジネスの振興などに努め、雇用の受け皿づくりに全力を傾注することが重要だ。
○ 同時に、離職者の職業能力の向上によるミスマッチの解消、教育訓練の受講を前提とした雇用保険の給付期間の延長、労働者派遣事業や職業紹介事業にかかる規制緩和など、雇用流動化対策をパッケージで展開すべきだ。
○ あわせて、雇用情勢の悪化の一因に製品輸入の拡大と国内産業の空洞化がある。円高の進行を回避するだけでなく、為替調整に主体的に取組む必要がある。