平成13年7月29日
参議院選挙結果に関するコメント
大阪商工会議所
会頭 田代 和
○ 小泉政権誕生後初の国政選挙であり、特に小泉首相の掲げる「聖域なき構造改革」の信を国民に問う意味で注目していたが、自民党が改選数61を上回る議席を確保したことは、現在の政治・経済の様々な分野での抜本的改革を求める国民の強い期待の現れであり、小泉内閣の政策が有権者の賛同を得たといえるのではないか。
○ 日本経済の再生を図るためには、多少の痛みに耐えてでも構造改革に取組まなければならない。小泉首相にはこうした国民の強い支持を背景に、強力なリーダーシップをもって改革の断行に邁進していただきたい。これから本格化する14年度予算編成においては、与党・野党ともいたずらに対立することなく、不良債権処理や財政構造改革、社会保障制度の改革などの重要課題の解決を最優先に、円滑な国会運営に最善の努力を払っていただきたい。
○ なお、不良債権処理等の過程で、懸命に頑張っている中小企業が煽(あお)りを受けて倒産したり、失業者が増大することが危惧される。中小企業対策や雇用問題など、改革の痛みを最小限にとどめるセーフティネットの整備に万全を期すことが必要である。