平成13年7月23日
株価バブル後最安値更新に関するコメント
○ 世界的な株安傾向の中とはいえ、わが国の株価がバブル後の最安値を更新したことは、海外要因もさることながら昨今における国内景気の後退や先行き不安など経済の閉塞感を反映した結果であろう。
○ 国民心理の面からも大変心配な事態であることはいうまでもないが、ここで今の歳出構造を見直すことなく旧来型の財政追加措置を講じたとしても、構造改革に結びつかないばかりか、景気浮揚効果の面でも限定的なものにとどまるのではないか。
○ ここは苦しくとも、中小企業や雇用などに対するセーフティネットに万全を期した上で、構造改革をやり遂げることに勝る景気対策、株価対策はないと思う。そのためにも、国民に対してどの程度の痛みを乗り越えればどのような新しい経済社会の展望が開けてくるのかを明らかにする必要がある。
以 上