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平成13年7月22日

主要国首脳会議(ジェノバ・サミット)に関するコメント

大阪商工会議所
会頭 田代 和

○ 世界同時不況への不安が高まるなかで、各国が景気回復にむけて適切な政策運営に取組むことが確認されたことは評価したい。日本としても、6月に策定した「経済財政運営の基本方針」が、各国首脳の賛同を得たことは誠に心強い限りである。今後は、この基本方針の着実な実行によって、現在の閉塞感に満ちた経済社会からの一刻も早い脱却・再生を実現し、世界第2位の経済大国としての国際的責務を果たせるよう、最大限の努力を払わなければならない。

○ 地球温暖化防止に関する京都議定書の批准について明確な合意が得られなかったことは、この問題が現在のみならず将来の人類の生存に関わる重要な問題であるだけに残念である。温暖化ガスの最大の排出国である米国も含めて、各国の合意が早期に得られるように、京都議定書を取りまとめた議長国として、我が国がその中心的役割を果たしていくように期待したい。

○ 今回のサミットでは、朝鮮半島問題などの地域情勢、エイズ・マラリア・結核の3大感染症対策を実施する「世界保健基金」の設立などの発展途上国支援、世界貿易機関の次期多角的貿易交渉の開始なども主要な議題として取り上げられた。今後とも、世界経済の均衡ある発展のため、各国首脳が強力なリーダーシップを発揮してほしい。

以 上


2003.4.1更新
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