食の都・大阪レストラン・ウィーク2019 2/1fri → 2/28thu 食の都・大阪グランプリ受賞作を味わい尽くす1ヵ月!!

“大阪らしい料理・デザート菓子”をテーマとする料理コンテスト「食の都・大阪グランプリ」。その歴代受賞作品の中から39作品を受賞者の各店でお楽しみいただけるスペシャルな1カ月です。かつて菜庭(なにわ)、魚庭(なにわ)とも称された「食の都・大阪」のトラディショナルな味、少しチャレンジングな味、そして大阪産(もん)の新発見・再発見をお楽しみください。

Discover the exquisite cuisine in ‘Kitchen of the Nation’ OSAKA! During this special period, 39 award-winning dishes from “Osaka Grand Prix” (a professional culinary competition in Osaka that aims to produce new and original dishes which express the distinctiveness of Osaka) are offered at each of the winner chefs' restaurants. This event will provide you with the opportunity to get to know Osaka's traditional food culture, somewhat edgy yet sophisticated foods by rising chefs, as well as seasonal OSAKAMON (the agricultural products, the fishery products and the foods processed in Osaka).

食の都大阪 第9回グランプリ

グランプリ デザート・和洋菓子部門 大阪産(もん)特別賞を同時受賞

Seiichiro, NISHIZONO 小西 拓也氏

料理の一部として楽しめるデザート

帝国ホテルにて修行を積み、今のお店で働きはじめたのが約2年前。シェフが作るスイーツの魅力に惹かれ、どうしてもここで働きたいと思ったのがきっかけです。ホテルと路面のパティスリー両方で経験を積めたことで、スイーツ作りについて幅広い考えがもてるようになりました。例えば料理のデザートとして食べられることが基本となるホテルで経験を積んだことで、その時出されている料理との相性も考慮してスイーツを考案する力が付きました。そういった考え方は、今回の作品にも生かされています。花火をモチーフにしながら作品名を「火花」としたのも、前菜やメインといった様々な料理が集まるコースを大きな花火とするなら、この作品は花火の中の火花である、ということを表現したかったからです。

洋菓子の技術と和の風味を融合

今回の作品で重視したのは、和を感じる食材や調味料とケーキの融合でした。花火の尺玉に見立てたデザインとリンクするよう、みたらしのタレやほうじ茶、みかんといった和菓子で使われることが多い日本の食材を使いつつ、しっかりと濃厚な味わいを感じていただけるよう心がけました。和の食材を使ったスイーツだと、どうしてもさっぱりしすぎてしまうのですが、私の考えとしては「スイーツは甘くないと美味しくない」と思っているので、そこはこだわったポイントですね(笑)。食材で言えば、駄菓子などでよくある口の中でパチパチ弾けるアメを使って花火の弾けるイメージを口の中で再現するなど、遊び心も加えています。ただスイーツを食べるだけでなく、そういった工夫を楽しみながら味わっていただけると嬉しいですね。

火花 -大阪みかんとほうじ茶<なにわ>のマリアージュ尺玉に見立てた球体に閉じ込めて-
火花 -大阪みかんとほうじ茶<なにわ>のマリアージュ尺玉に見立てた球体に閉じ込めて-

日本三大祭りとされる「天神祭」から花火をイメージして作りました。尺玉に見立てた球体の中にはほうじ茶のムースやみかんなど、和を感じる味覚が盛りだくさんです。

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和食・日本料理部門優勝 大阪市漁業協同組合特別賞を同時受賞

ホテルモントレ ラ・スール大阪 日本料理「隨縁亭」 大島 三郎氏

銘菓の歴史と工夫を生かしたアイデア

大阪の文化や食材をテーマにする際、大阪城といった日本中の誰もが知るものではなく、大阪の銘菓を取り上げれば面白いものができるのでは? と思ったのが今回の作品を考案するきっかけです。実際に「おこし」を作るあみだ池大黒さんに連絡をとり、工場見学など取材をさせていただきました。おこしに使われる食材やあの独特な食感を生み出す方法だけでなく、パッケージデザインの由来など、ご担当の方にとても丁寧に解説していただけたので、たくさんのヒントをもらうことができました。大阪でなじみの食材である鱧とおこしで使われる食材や製法を組み合せた今回の作品には脈々と受け継がれてきた和食の技術と、あみだ池大黒さんが生み出した独自のアイデアが詰まっています。この「鱧おこし」を食べて、大阪人の発想の豊かさと和食の伝統を感じていただきたいですね。

鱧おこし
鱧おこし

「身を起こし、家を起こし、国を起こす」という語呂から命名された大阪名物のお菓子「おこし」から連想した鱧おこし。良質な泉州鱧を使用し、肉厚でふっくらとした仕上がりをお楽しみいただきます。

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中国・韓国・アジア料理部門優勝

ANAクラウンプラザホテル大阪 中国料理「花梨」 花田 洋平氏

大阪人の気質を料理で表現

大阪人の負けん気の強さを料理にできないか、という「人」の部分からテーマを絞り「土地」「食材」へと思考を巡らせてできたのが今回の料理です。能勢が“大阪のてっぺん”と言われることから一番を目指す“勝ち飯”と置き換え、能勢の食材を使うことで大阪人の気質を表現。実際に足を運び、能勢の“三白三黒”と呼ばれる特産の中でも特に強いイメージがある黒い食材の「黒牛・栗・炭」を使った料理にすることに決めました。現地を訪ねて取材をすることで、同じ黒牛でも生後19カ月で出荷される若牛のことを知れたり、豊かな自然に恵まれた土地ならではの独特の食文化や特産に直に触れられたりと、貴重な経験になりました。今回は大阪の人柄にスポットを当てるという、普段の仕事ではしないアプローチからの創作だったので、勉強になることも多かったですし、楽しみながら考えることができました。

MOW酢牛“てっぺん”
受賞作品 MMOW酢牛“てっぺん”

全ての色を吸収する力強さと、優雅さや高級感を兼ね備えた「黒」をテーマに能勢の三黒(牛・栗・炭)を使用。脂が強い黒牛と赤身の味が濃い黒若牛を使い分け、黒酢ソースと合わせて旨みを引き出しました。

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いいもん うまいもん 大阪産もん

食の都・大阪レストラン・ウィークとは

「菜庭」「魚庭」「天下の台所」「くいだおれの街」などと称されてきた食の都・大阪の水準の高さ、奥の深さ、多様性を内外の方々に実感していただくために開催しています。「食の都・大阪グランプリ」の応募作品2051作品の中から厳選された受賞作品はいずれも各料理人・パティシエの大阪への熱い想いが込められています。また、その多くには大阪産(もん)が使用されていますので1次産業までを含めたトータルな大阪の今・昔を味わっていただくことができるでしょう。

食の都・大阪グランプリとは

大阪の食に関係する産官学が集う「食の都・大阪」推進会議が毎年開催している大阪のプロ料理人・パティシエ対象の料理コンテスト。基本テーマは「大阪で育まれてきた食文化をふまえた上で現在進行形の"大阪らしさ"を和洋中の料理・デザートで表現すること」。大阪ならではの素材選択といかし方、旬や祭事の表現、お値打ち感、背景に潜ませたストーリー性などを中心に、完全ブラインド方式で審査しています。第1回~9回の応募作品累計は2051作品というグルメの祭典です。

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大阪産(もん)とは

大阪府で栽培・生産された農産物、畜産物、林産物、大阪湾で採取され大阪府内の港に水揚げされた魚介類。このほか大阪の特産と認められる加工食品「大阪産(もん)名品」もあります。

  • 大阪産(もん)の普及促進に向け、大阪府の許可を受けた料理店・生産者等は、出荷箱や袋、販売店舗のコーナー、料理店のメニューなどに大阪産(もん)ロゴマークを使用できます。
  • 大阪産もん

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