2018年11月30日 11:06

2025年万博大阪開催決定! 五代さんも喜ぶ!? 

こんにちは、あか吉です。
先週のブログでりょく吉も喜んでいましたが(笑)、2025年の万国博覧会の開催地が大阪に決定しました!(パチパチ)
開催に向けて乗り越えないといけないハードルはたくさんあると思いますが、大阪・関西が一丸となって取り組む目標ができたことは素晴らしいことだと思います。
今こそ、あきらめずにやり遂げる「企業家精神」を発揮して、地元はもちろん世界中の人たちが笑顔になるような提案や取り組みが実現するよう期待しています!

ところで、われらが五代友厚さんと万国博覧会に接点があったことをご存知でしょうか?

江戸末期、海外に門戸を開いていた長崎の海軍伝習所で学び、その後、上海に渡航するなど、若い頃から海外に関心をもっていた五代さん。慶応元年(1865)、薩摩藩の英国留学生派遣の引率者としてイギリスをはじめとするヨーロッパの地を踏んでいます。

ヨーロッパの近代化を肌で感じた五代さんは、薩摩藩主に対して富国強兵策十八カ条を上申しています。その10番目の項目に「佛国展観所出品の要用なる事」、すなわち、慶応3年(1867)のパリ万博に参加すべきだと記しているのです!

この上申もあり、パリ万博には、日本から江戸幕府、佐賀藩、そして薩摩藩が参加し、薩摩藩は、薩摩焼、漆器、焼酎、泡盛、砂糖、鉱石などの展示を行ったということです。
五代さんも、万国博覧会が産業の発展に大きな役割を果たすと考えていたのだと思います。

さて、この五代さんが薩摩藩主に上申した文章の草稿である備忘録『欧行要集』を大阪商工会議所が所蔵しています。

実は、大阪商工会議所は、五代家の御子孫様より五代さんが大久保利通氏や渋沢栄一氏など、幕末・明治の政府、財界人と交わした「書簡」や、五代さんがかかわった事業に関する「書類」など約6,000点をご寄贈いただき、『五代友厚関係文書』として大切に保管しています。

今年、創立140周年を迎えた大阪商工会議所では、これらの文書を五代さんをはじめとする明治期の経済史研究にぜひご活用いただきたいと考え、文書の目録をホームページ上に公開しました!

【五代友厚関係文書目録検索ホームページ】
 http://www.justice.co.jp/kigyoka/godai_letter_search.php

ホームページでご覧いただけるのは目録だけで、「書簡」・「書類」の原本での閲覧はできませんが、大阪企業家ミュージアムにお越しいただくと、PDF化したデータ(モノクロ)の閲覧が可能となっています。

五代さんをはじめとする明治維新を支えた人たちが何を考え、何を成し遂げようとしたのかを知るためにも、ぜひこれらの文書をご活用いただければと思います。

詳細につきましては、大阪企業家ミュージアムTEL 06-4964-7601までお問合せください。

投稿者 museum | 2018年11月30日 11:06