2017年06月20日 13:09

企業家ミュージアム ★ メールマガジン ★ 第103号

>>2017年6月6日(火)発行<<

 皆さん、こんにちは!
 さて、今回の「企業家ミュージアム メールマガジン」は、毎日新聞月曜日夕刊
 に2012年4月9日から2014年1月27日まで掲載していた、企業家の名
 言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の第48回です。
 ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみくだ
 さい!

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 ★今月の名言!(第48回)★

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 刻苦光明、必盛大也

   日向方齊(ひゅうがほうさい) 元住友金属工業社長(1906~1993)
 
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 粗鋼生産が1965(昭和40)年後半からの不況で減産入りするなか、旧通産
 省(現経済産業省)が国内・輸出の総枠規制で調整に乗り出したのに対し、住友
 金属工業(現・新日鉄住金)社長であった日向は「企業の自主性が損なわれ、従
 うわけにはいかない。当社独自の減産案で臨む」と宣言。一企業が行政官庁の指
 導に逆らう異例の出来事としていわゆる「住金事件」に発展する。市況のさらな
 る悪化で最終的に指導を受け入れたが、世論の支持もあり、通産省から、その後
 の輸出特認と設備調整の再検討を勝ちとるなど自由経済の筋を通した。

 また、日中友好回復に先鞭をつけた1971年の関西財界訪中団派遣を推進。
 77年には関西経済連合会会長に就任し、関西国際空港、関西文化学術研究都市
 の建設推進に全力を傾けた。

 1906(明治39)年に山梨の決して裕福ではない家に生まれ、苦学し東京大
 法学部を卒業し、住友に勤めた。総理事小倉正恒が近衛内閣の国務大臣を務めた
 際に秘書官として仕え、小倉の禅に影響を受けたと言われている。名言は、禅の
 言葉で「非常に努力し苦しいことでも、誠実にコツコツと何事もやっていれば、
 必ずや大きな事をやり遂げることができる」という禅の真骨頂を意味する。
 
                      <毎日新聞 2013年9月30日 夕刊>

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 日向方齊については、企業家ミュージアム<第3ブロック:現代大阪の再生に力
 を尽くす>自由主義を標榜し、関西の浮揚と発展に尽くしたリーダーたちのお一
 人として展示しています。

 ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
  http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html

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■編集後記■

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 企業家ミュージアムは、6月5日で開館16周年を迎えることができました!
一見地味なこの施設がここまで続けて来られたのも、大勢の皆さんにご来館いた
 だいた賜物と、心よりお礼を申し上げます。今後とも、企業家のチャレンジやイ
 のべーションを精一杯お伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願
 いします!

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投稿者 museum | 2017年06月20日 13:09