2016年02月20日 14:28

両替商から近代的証券業へ~3月2日にミュージアム講演会開催!

こんにちは、あお吉です。

季節の変わり目らしい不安定なお天気が続くこの頃ですね。

『大阪の恩人「五代友厚」スタンプラリー』には、大変大勢の皆様にご参加いただきありがとうございました。最終日の2月13日(土)は、大阪市交通局の「ぶらりウォーク」に参加された方にもたくさんご来館いただき、なんと1,400名を超えるお客様にお越しいただきました。もちろん、1日の来館者数としては、過去最高です!本当にありがとうございました。

 

ウォーキングづいているあお吉は、3月2日(水)の大阪企業家ミュージアム講演会で取り上げる、野村證券の創業者・二代野村徳七氏にあやかり、金融をテーマに歩いてみました。

 

スタートは大阪市中央公会堂。

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株式仲買人の岩本栄之助が、株で得た利益を公共のために活かしてもらおうと、100万円を大阪市に寄付したのが建設資金となっています。

 

そして、金融のまちを象徴する建物は、やはり、こちらでしょうか。

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大阪株式取引所。五代友厚の銅像が堂々と建っています。

 

余談ですが、かつて、このあたりには、"鰻屋"がたくさんあったそうです。"鰻のぼり"のように株価が上昇する、というゲン担ぎの意味もあったとか。

 

さて、大阪取引所のある北浜1丁目から土佐堀通り沿いを西へ大同生命保険の辺りまで、銀行、証券、生命保険の会社がずらりと並んでいますが、今回は、堺筋を南に下って行きました。こちらにも銀行、証券会社のビルがずらりと並んでいます。

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そして辿り着いたのが、高麗橋野村ビルディング。

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高麗橋1丁目でひと際目立っているレトロビルです。

このビルは、野村殖産株式会社の貸事務所ビルで、同社の前身は、二代野村徳七氏が設立した野村合名会社です。設計は安井武雄氏。野村氏は安井氏のパトロン的な存在で、このビルをはじめ、東京の日本橋野村ビルディングの設計も安井氏に委ねています。因みに、大阪ガスビルも安井氏の設計によるものです。

 

二代野村徳七氏は、近代数寄者の1人にも挙げられ、「得庵」の号を持ち、茶の湯や能楽にとても熱心でいらしたそうです。南禅寺近くにある野村美術館には、茶道具や能装束など素晴らしいコレクションがあります!

 

さて、文化にも造詣が深かった二代野村徳七氏、企業家としても大いに活躍され、大阪企業家ミュージアムの展示エリアでは、第1ブロックの「わが国の産業発展を支えた金融マンたち」のコーナーでご紹介しています。

 

3月2日の講演会では、2015年の5月に90周年を迎えた野村グループのご担当者から創業者・二代野村徳七の企業家精神についてお話を伺います。皆様、ぜひご参加下さい!

お申込み方法など詳しくはこちらをご覧ください↓

http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201601/D25160302016.html

投稿者 museum | 2016年02月20日 14:28