2016年02月18日 14:24

企業家ミュージアム ★メールマガジン★ 第71号

>>2016年2月5日(金)発行<<

暦の上では立春を迎えましたが、まだまだ厳しい寒さが続いています。皆様いかが
お過ごしでしょうか。

さて、今回の「企業家ミュージアム メールマガジン」は、毎日新聞月曜日夕刊
に2012年4月9日から2014年1月27日まで掲載していた、企業家の名
言や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の第32回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみくだ
さい!

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 ★今月の名言!(第32回)★

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  品質優良
  価格低廉
  納期迅速 

  
    小林愛三(こばやしあいぞう)ダイヘン創業者(1889~1982)
   
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変圧器と溶接機を通じ、生産現場の効率化に貢献したのが、ダイヘンの創業者、
小林愛三である。

兵庫県に生まれた小林は京都帝国大学を卒業。勤めた電機メーカーが多種多様な製
品に手を広げ過ぎて業績を悪化させる中、一つの品種に特化した専門生産の必要性
を痛感した。

1919(大正8)年、兄弟3人で変圧器専門メーカーの大阪変圧器(現ダイヘン)
を創設した。創立時、「値段を安くし、品質の良い製品を、短期間で納入できれば、
注文は集まってくる」と宣言。製造品種を、需要が最も多く、作業工程が少ない柱
上変圧器に限定し、業界に先駆け標準化を行い、高品質の製品を短い納期で大量生
産し、低価格販売を実現した。

新規取引先への営業は「まず見積に参加する」「たとえ1台でも注文を取る」「や
がてわが地盤にする」という地道な活動で販路を拡大。後発メーカーながら、創業
10年足らずで柱上変圧器シェアの過半を占めるに至った。

その後、溶接技術の進歩と需要増を見越し、1935(昭和10)年にいち早く電
気溶接機の生産を開始。第二次世界大戦後に、自動溶接機の国産化に成功し、造船
や車両など機械工業の高度成長に寄与した。名言は、今なお続く創業の精神である。


                                <毎日新聞 2013年3月18日 夕刊>

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小林愛三については、企業家ミュージアム<第2ブロック:幅広い産業分野での独
自技術が基幹産業の発展を支える>サポーティング・インダストリーを生み出した
技術型経営者たちのお一人として展示しています。

 ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
   http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html

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■編集後記■

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

NHK連続ドラマ「あさが来た」放映後、五代友厚人気が急上昇!当ミュージアム
には連日、たくさんのお客様がお越しになり、1月30日(土)、開館以来、初め
て年間来館者数が2万人を突破しました。ありがとうございました!
今後も様々な形で、企業家と企業家精神についてお伝えしていきますので、引き続
きよろしくお願いいたします。

ここで、3月の講演会(申込受付中)のお知らせです。
夕刻からの開催です。ぜひ、ご参加下さい!

★3月2日(水)
 「証券報国:すべてはお客様のために~野村證券90年の歩みと
             今に生き続ける創業者・野村徳七の企業家精神」
 ⇒http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201601/D25160302016.html

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投稿者 museum | 2016年02月18日 14:24