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2015年11月18日 18:31
街歩きのゴールは大阪企業家ミュージアム!
日頃はなかなか見ることができない建物内をガイドツアーで説明してもらえる、と聞いて、秋晴れのもと、御堂筋界隈の建物めぐりをしてきました。
まず、訪れたのが、御堂筋に面してどっしり構えている御堂ビル。
竹中工務店の本店が入っている建物で、1965年3月に竣工。設計施工はもちろん竹中工務店。外観の茶褐色のタイルは、銀杏並木との色彩バランスを考えて選ばれた色だそうです。
玄関を入ると、階段を何段か降りて、エントランスホールが広がっています。この階段は、当時、御堂筋一帯の建築物に31メートルという高さ制限があり、この条件のもと9層の階を確保するためになされた工夫のひとつだそうです。焼き物風のデザインが施された壁面は、じっくりみると、なんと、大工道具の型が押されています。中には、そろばんまでありました。これは、当時、1階部分に銀行が入ることになっており、茶目っ気でそろばんも押し付けた!と解説を聞きました。
次に訪れたのが、こちら。
どこか外国の風情が漂っている感じがしませんか?
芝川ビルです。
建物内は、おしゃれなショップが入居。ニッカウヰスキーの前身、大日本果汁の設立総会が開催された歴史があるそうです。階段もテラスのタイルもひとつひとつに手が込んでいて、思わず「素敵だなぁ~」とつぶやいてしまいました。入口付近の壁をよく見るとこの建物の施工も竹中工務店と書かれてありました。
大阪企業家ミュージアムで紹介している竹中藤右衛門14代のお顔を思い浮かべながら、更に北に向かって到着したのが大阪市中央公会堂。株の相場師、岩井栄之助が私財を寄付して建てられたことで有名ですが、原設計は岡田信一郎、実施設計は、辰野片岡建築設計事務所。辰野金吾、片岡安も当ミュージアムで紹介している企業家です。
街歩き、近代建築めぐりのゴールに、大阪企業家ミュージアムにお越しいただくと愉しみが一層深まるのではないでしょうか。ぜひ、ご来館下さい!
投稿者 museum | 2015年11月18日 18:31