2015年11月28日 15:19

ミュージアムは街の "顔"

 お初にお目にかかります、わたくし、あか吉の妹分の「もも吉」と申します。このたび、ご縁あって大阪企業家ミュージアムにやって参りました。新参者ですが何卒お見知り置きくださいませ。

 

 当ミュージアムの一員となってまだ日が浅いもも吉ですが、現在放映中のNHK連続テレビ小説「あさが来た」効果もあり、当ミュージアムはイケメン・五代さんの特別展示を見ようとお越しになるお客様で連日大賑わい!多くのお客様とお会いできて嬉しい毎日です。

 

 もも吉は、絵画や彫刻、コンサートや舞台、バレエやフィギュアスケートなど、美しいものを見たり聴いたりすることが大好きです。深い専門知識はありませんが、浅く広く、好きなことや未知の事柄に触れることで、自分自身の内面を豊かにしたいと思っています。

 

 先日は、「琳派 京を彩る」を見るために京都国立博物館に行ってきました。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一による風神雷神図屏風の3作品が75年ぶりに一堂に展示されるとあって、開館前から長蛇の列でしたが、「この先、展覧会で生きてこの3作品とまみえる機会はないだろう」と思うと、人混みも気にならず、作品との一期一会を感じることができました。同展覧会は11月23日で終了しましたが、なんと39年ぶりに入場者が30万人を超えたとのこと。ネット時代ではあっても「実物を見たい」「本物を感じたい」という人間の欲望は尽きないものですね。

 

 以前、金沢21世紀美術館の館長を務めておられた蓑豊さんが「美術館が街を作る」「美術館は街の顔である」とお話しされていたことが、今も心に残っています。確かに、パリのルーブル美術館、ロンドンの大英博物館、ニューヨークの近代美術館などなど、コスモポリスにはその街の顔となるミュージアムが存在感を放っています。国内外の観光客であふれる京都も、国立博物館をはじめ、官・民・大学が運営する美術館・博物館などが200以上もあるそうで、さすがは世界の文化都市・京都、です。

 

 翻って大阪はどうでしょう?もちろん、大阪だって負けていませんよ~!国立国際美術館や大阪市立美術館をはじめたくさんの美術館・博物館が、趣向を凝らした展覧会を開催していますし、「天下の台所」の時代から、町人たちが自らの手で育ててきた文化の蓄積があります。

産創館外観2.jpeg

 

 もも吉が働いている大阪企業家ミュージアムは、明治以来、大阪で活躍した105人の偉大な企業家の志や足跡を展示する、一風変わった施設です。規模は小さいけれど、「企業家精神」を後世に伝え、次代を担う人材を育成するという大きな使命をもっています。商都・大阪の顔を形作るミュージアムのひとつとして、キラリと輝く存在でありたいと、スタッフ一同頑張っています。

 ちなみに、世界に冠たる大英博物館は入場無料ですが、当ミュージアムは入館料お一人300円(各種割引あり)を頂戴しています。最寄駅の地下鉄「堺筋本町駅」から徒歩約5分、本町橋のたもとに立つ大阪産業創造館の地下1階で皆さまのお越しをお待ちしています!大阪企業家ミュージアムで、これまで知らなかった新たな大阪の顔を見つけてください。

投稿者 museum | 15:19

2015年11月18日 18:31

街歩きのゴールは大阪企業家ミュージアム!

日頃はなかなか見ることができない建物内をガイドツアーで説明してもらえる、と聞いて、秋晴れのもと、御堂筋界隈の建物めぐりをしてきました。

まず、訪れたのが、御堂筋に面してどっしり構えている御堂ビル。

御堂ビル.jpg

竹中工務店の本店が入っている建物で、1965年3月に竣工。設計施工はもちろん竹中工務店。外観の茶褐色のタイルは、銀杏並木との色彩バランスを考えて選ばれた色だそうです。

 玄関を入ると、階段を何段か降りて、エントランスホールが広がっています。この階段は、当時、御堂筋一帯の建築物に31メートルという高さ制限があり、この条件のもと9層の階を確保するためになされた工夫のひとつだそうです。焼き物風のデザインが施された壁面は、じっくりみると、なんと、大工道具の型が押されています。中には、そろばんまでありました。これは、当時、1階部分に銀行が入ることになっており、茶目っ気でそろばんも押し付けた!と解説を聞きました。

 次に訪れたのが、こちら。

芝川ビル.jpg

どこか外国の風情が漂っている感じがしませんか?

芝川ビルです。

建物内は、おしゃれなショップが入居。ニッカウヰスキーの前身、大日本果汁の設立総会が開催された歴史があるそうです。階段もテラスのタイルもひとつひとつに手が込んでいて、思わず「素敵だなぁ~」とつぶやいてしまいました。入口付近の壁をよく見るとこの建物の施工も竹中工務店と書かれてありました。

 

大阪企業家ミュージアムで紹介している竹中藤右衛門14代のお顔を思い浮かべながら、更に北に向かって到着したのが大阪市中央公会堂。株の相場師、岩井栄之助が私財を寄付して建てられたことで有名ですが、原設計は岡田信一郎、実施設計は、辰野片岡建築設計事務所。辰野金吾、片岡安も当ミュージアムで紹介している企業家です。

 

街歩き、近代建築めぐりのゴールに、大阪企業家ミュージアムにお越しいただくと愉しみが一層深まるのではないでしょうか。ぜひ、ご来館下さい!

投稿者 museum | 18:31

2015年11月13日 11:57

「あさが来た」パネル展が大阪市内で続々開催!

こんにちは、あか吉です。

 

木々も黄色や赤に色づきはじめ、季節はすっかり秋から初冬へと移り変わっています。

泣いても笑っても今年もあと1カ月半。

 

年初にたてた目標をみなさん達成できましたか?

「毎日一生懸命!」という目標を立てたあか吉。

達成できたかどうかはわかりませんが、日々忙しくしています。

「忙」という字は「心を亡くす」という意味もあるとか...。

年末に向けてどんどん忙しくなりますが、心身ともにバランスのとれた充実した日々を過ごしていきたいと思います。

 

さて、ミュージアムのブログでもたびたび登場しているNHK連続テレビ小説「あさが来た」ですが、皆さんご覧になっていますか?

一日4回も放映しているそうですが、あか吉は毎日、夜11時からの放映を見ています。

朝ドラではなく夜ドラですね(笑)。

 

軽快なテンポのストーリー展開で、笑あり涙あり...、毎日楽しみに見ています。

 

その「あさが来た」のパネル展示が大阪市内各所で次々に行われるそうです。

あか吉が入手した情報では、明日11月14日(土)から11月20日(金)の間、大阪市営地下鉄「北浜駅」の構内で開催されるそうです。

 その後も、あべのハルカスで11月24日(火)~12月1日(火)、大阪商工会議所で12月7日(月)~12月18日(金)開催される予定です。

明治の近代大阪、そして日本を築いていった先人たちもこれから出てくるようで(福沢諭吉さんが12月後半に登場します!)、ドラマもますます面白くなっていきそうですね。

 

ドラマをもっと楽しく見るためにも、上記の大阪各所で行われるパネル展示や大同生命保険本社で開催されている「大同生命の源流"加島やと広岡浅子」、そしてわが大阪企業家ミュージアムで開催中の特別展示「大阪の恩人・五代友厚」で知識を蓄えましょう!

皆さまのご来館をお待ちしています。

 

投稿者 museum | 11:57

2015年11月05日 16:22

企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第66号

>>2015年11月5日(木)発行<<
 
 みなさん、こんにちは。
 急に冷え込みが厳しくなってきました。風邪など引いておられませんか?

 さて、「企業家ミュージアム メールマガジン」第66号は、当面の
 催し物のご案内です!

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【1】 残席わずかです! 12月9日開催
       <大阪企業家ミュージアム講演会>
     大同生命の源流~加島屋と広岡浅子~
     
【2】 NHK連続テレビ小説『あさが来た』にも登場の企業家!
     特別展示:没後130年企画 大阪の恩人・五代友厚

【3】 ガイドが案内!だから分かりやすい:団体見学利用のご案内

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【1】 12月9日(水)夕刻開催!大阪企業家ミュージアム講演会
     大同生命の源流~加島屋と広岡浅子~  

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 現在、放送中のNHK・平成27年度後期連続テレビ小説「あさが来た」の
 ヒロイン"あさ"のモデルとなった女性実業家・広岡浅子氏。彼女が創業に
 関わった大同生命のご担当者をお招きし、彼女の活躍と挑戦の精神、そして、
 そのDNAが現在の大同生命の中でいかに受け継がれているかについて
 お話を伺います。

 残席わずかです。お申込みの方は、お急ぎ下さい!

 ▼詳しくはこちら
   http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201510/D25151209010.html 

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【2】 NHK連続テレビ小説『あさが来た』にも登場の企業家!
    特別展示:没後130年企画 大阪の恩人・五代友厚 
        
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 明治時代の大阪経済の近代化に力を尽くし、大阪商工会議所の初代会頭を
 務めた五代友厚の功績をしのぶ展示を開催しています。
 
 五代の生涯を絵画(浮世絵師・四世長谷川貞信氏作「五代友厚の一生」
(複製))で紹介するとともに、1865年の欧州諸国巡歴において近代化
 の必要性を薩摩藩主に建言した文案(『欧行要集』)など、五代ゆかりの品
 を展示中。

 五代と同時代に活躍した企業家のお一人として、広岡浅子氏もご紹介して
 います。 

 開催期間:12月18日(金)まで
 場所: 大阪企業家ミュージアム
 料金: 大阪企業家ミュージアム入館料(大人1人300円)に含みます

 ▼詳しくはこちら
   http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201507/D25150804018.html
  
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【3】 ガイドが案内!だから分かりやすい:団体見学利用のご案内

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 「展示だけではちょっと難しい」「もっといろいろなエピソードを知りた
 い」といったご要望におこたえし、企業家ミュージアムでは、団体(10
 名以上)でご見学いただくお客様をガイドが無料でご案内いたします。
 ミュージアムの展示を2倍、3倍楽しんでいただけるガイドの案内。
 ぜひ、ご利用ください!(事前予約制)
 
 ▼詳しくはこちら
  http://www.kigyoka.jp/seminar/inspection.html

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 ■編集後記■
 
 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 大阪企業家ミュージアムは、毎年、「関西文化の日」に参加しています。
 今年は、11月14日(土)に加え、15日(日)も入館料無料で開館し
  ます。この機会にぜひお越しください!
 
 なお、ミュージアムへのご意見・ご希望等がございましたら、下記メール
 アドレスまでお寄せください。

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 【発行日】  2015年11月5日
 【発行元】  大阪企業家ミュージアム
         電話 06-4964-7601
         FAX   06-6264-6011
         e-mail  museum@osaka.cci.or.jp  
         http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 16:22

2015年11月04日 10:51

関西文化の日

こんにちは。りょく吉です。

11月に入り、今年も早や残り2カ月となりました。月日の経つのは本当に速いですね(年をとるごとにその速さを実感しています。トホホ・・・)。秋の深まりとともに朝夕が冷え、冬がそこまで来ていることが感じられる今日この頃ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、11月3日は国民の祝日「文化の日」でしたが、ここ関西には、関西ならではの「文化の日」、「関西文化の日」が設定されています。皆さんは「関西文化の日」をご存じでしょうか。「関西文化の日? よく知らないな」という方のため、簡単にご紹介しますと、この日は、より多くの人に関西の豊かな文化資源に接してもらい、文化息づく関西を広くアピールしようと、関西を中心とする2府8県(福井・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・徳島)の博物館・ミュージアム約600館で入館料が、『なな、何と無料になる!』日なのです。(写真は「関西文化の日」のパンフレットの表紙)

P1040852.JPG

600館もの施設で入館料が無料なんて、関西もなかなかやるでしょう。「関西文化の日」は11月3日の「文化の日」のように、祝日で仕事や学校が休みというわけではありませんが、一般市民にとっては、「気軽に文化に親しめる」とてもありがたい日。子どものころから「無料」という言葉にめっぽう弱く、「無料」と聞くとすぐに反応してしまうりょく吉は、今回はどこの博物館、ミュージアムに行こうか、その下調べに大忙しです。

 

ちなみに、今年度は多くの施設で11月14日(土)、15日(日)に一斉に実施されますが、各館の実情に応じての設定となりますので、参加施設や実施日等の詳細については「関西文化の日」のホームページをご参照ください。http://www.kansaibunka.com/bunkanohi/  もちろん、大阪企業家ミュージアムも「関西文化の日」に参加しており、11月14日・土曜日、そして普段は閉館している日曜日の11月15日も開館します。2日間とも入館料無料です。

 

当ミュージアムでは常設展として、明治以降、大阪を舞台に活躍した企業家105人の優れた事績を貴重なゆかりの品とともにご紹介しており、企業家の英知、勇気、情熱等を学んでいただけます。また、館内では「近代大阪育ての親」と称された大阪商工会議所初代会頭・五代友厚の没後130年を記念した特別展も12月18日まで開催しています。五代友厚は現在、NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインのあさを導く師匠役としても登場していますので、ご承知の方も多いことでしょう。

 

昨年度の「関西文化の日」には関西一円の564の施設が参加し、約48万人もの方が訪れました。48万人――関西には博物館などの文化施設で知的満足度を高めようとする人が多い証ですね。最近、博物館・ミュージアムなどに行ってないという方、ぜひともこの機会を活用し、いろいろな施設を巡ってみてください。きっと行く先々で知的好奇心を満たす新たな発見があり、「文化の秋」を満喫していただけること、請け合いです。その際には、当ミュージアムへのお立ち寄りもお忘れなきように。特別展の五代さんともどもスタッフ一同で皆さんのご来館をお待ちしています!

投稿者 museum | 10:51