2015年06月23日 15:14

早生桃

こんにちは。りょく吉です。

梅雨に入り、このところ雨や曇りのすっきりしない日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、5月末から始まりました鉄道をテーマの「講座・企業家学」も今週の土曜日、6月27日が最終日となりました。今回の講座は大阪に乗り入れている私鉄5社という馴染み深い鉄道会社の創業者等の足跡の考察ですから、鉄道ファンだけでなく一般の方々からも多数お申し込みをいただき、お陰様で全5回すべて満席という盛況ぶりでした。この場をお借りし、参加いただいたみなさんにお礼申し上げますとともに、折角、お申込みいただいたのにお断りした方々にお詫び申し上げます。

 

次回の「講座・企業家学」は11月に「近世の豪商」をテーマに開催します。江戸から明治の時代にかけての激動の時代に新しいビジネスを生み出した豪商の商才と生き方について、斯界の専門の先生方からお話をお聞きします。すでに参加受付を行っていますので、ご関心の向きは早い目にお申し込みください。 詳しくはホームページをご覧ください。http://r26.smp.ne.jp/u/No/328400/H2pI2BH7ci0D_87345/0530D25150530016.html

 

話は変わりますが、次は、以前紹介したりょく吉の家庭菜園から季節の話題です。園芸店などで売られている野菜の種や苗のなかに、「早生種」「中生種」「晩生種」などと記載されているものがあります。これらの表示は作物の収穫の時期が早いか遅いかの違いを表したもので、一般に早生種でよく知られている作物は、玉ねぎやトウモロコシなどですが、果物の桃にも「早生種」「中生種」「晩生種」があります。

 

通常、果物店の店頭で桃をよく見かけられるのは、7月から8月にかけてですが、りょく吉の地元、兵庫県川西市の南部地区ではそれよりもう少し早く、6月中旬から月末にかけて早生種の桃の収穫が最盛期を迎えます。りょく吉の小さな畑にも早生桃の木が2本あり、見事(?)に実りました。桃は殺虫剤・殺菌剤の散布をはじめ、摘果、袋かけと収穫までに手間のかかる果物ですが、それだけに大きく赤く実るとうれしいものです(写真は6月20日に撮影したものです)。

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写真のように6月に実る桃がある一方、遅いものでは9月に実ったりと、桃は品種によって実る時期は予め決まっていますが、人はそうではありません。生まれたときはみな同じスタートライン。その後の努力や才覚、時には運によって、若くて成功した人がいるかと思えば、晩生種のように晩年になってから、事業にチャレンジし大きな成果を生み出した人もいます。

ミュージアムの展示企業家をみましても、子どものころから商家に奉公し、20歳そこそこで独立した人がいる一方、44歳の時に6畳一間から再出発し、一代で総合家電メーカーを築いた人など、いつ大成するかは人によりさまざま。ですから、若いときに芽が出なかった中高年の方も、努力によってまだまだチャンスがありそうです。りょく吉も若いとき成果を出せなかった一人ですが、これから「晩生」すべく、もうひと頑張りしようと、収穫した早生桃を食べつつ思いを新たにしています。

投稿者 museum | 2015年06月23日 15:14