2015年03月05日 09:30

明治時代に活躍した女性実業家

こんにちは、あお吉です。

晴天かと思えば、次の日は一日中、雨・・・。季節の変わり目らしい不安定なお天気が続きますね。

 

先日、北船場の旧家に代々伝わるお雛さまの展示を見てきました。あお吉の家でかつて飾っていた雛人形に似たものを見つけ、じっくり見ているうちに、昔の記憶がいろいろと甦ってきました。飾り付ける楽しさと、菱餅、ひなあられ、ちらし寿司、蛤のお吸い物などなど。

 

3月3日は、いまでは桃の節句として、女子の健やかな成長を願う行事になっていますが、その由来は穢れを祓う行事で、雛壇に人形を飾るようになったのは江戸時代の初め頃からだそうです。

 

明治、大正、昭和、平成と女性を取り巻く環境も変化してきました。女性の職場は、近代化にひた走った幕末から明治の頃は、紡績工場の女工、仕立て、食堂の給仕など数えるほどしかなく、基本は、女性は家を守る。とされており、社会の表舞台に立つことはほとんどありませんでした。

 

そんな時代に女性実業家として活躍した広岡浅子氏が、平成27年度後期のNHKの朝の連続ドラマで取り上げられることに決まりました。原案は、古川智映子著『小説 土佐堀川-女性実業家・広岡浅子の生涯』。広岡浅子氏は、小石川三井家の出で、17歳の時に、土佐堀川岸に店舗を構えた両替商・加島屋に嫁ぎ、明治維新後から、鉱山、銀行、生命保険など新しい事業に取り組みます。日本で最初の女子大学の設立にも資金集めの面から尽力された人物です。

 

晩年には、女性の人材育成にも精力的に取り組まれ、御殿場二の岡の別荘で開いた夏季講習会には、のちに婦人参政権活動運動を主導し、政治家となった市川房江氏や、平成26年度のNHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」のモデルとなった翻訳家・児童文学者の村岡花子氏などの顔ぶれがみられます。村岡花子氏は、「小我に固執せず、真我を見つけなさい」という広岡浅子氏の言葉から、少年少女に良い文学作品を紹介することを目指すことになったようです。

 

広岡浅子氏をモデルにした連続ドラマ「あさが来た」は、9月28日から放映予定。どんな風に描かれるのか楽しみです。

 

大阪企業家ミュージアムは、現在放映中の「マッサン」同様、「あさが来た」で取り上げられる時代に大阪で活躍した企業家達の事績や高い志に触れていただくことができます。

ぜひ、楽しみにご来館下さい。

投稿者 museum | 2015年03月05日 09:30