2014年04月05日 13:27

企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第30号!

>>2014年4月5日(土)発行<<

 みなさん、こんにちは。
「企業家ミュージアム メールマガジン」第30号の本号は、毎日新聞月曜日夕刊
に2012年4月9日から2014年1月27日まで掲載していた、企業家の名言や
 座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の第12回です。
 ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみくだ
さい!
 
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 ★今月の名言!(第12回)★

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この下町のこのたくさんの家が五十年あるいは百年の将来には
 大廈高楼(たいかこうろう)に建て替わる時期が必ず来る
 日本の国が発展するにつけ必ずそうなる

     大林芳五郎 大林組創業者
           (1864~1916)

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 9歳で父を亡くした大林芳五郎は10歳から呉服商で働き、弱冠16歳で番頭
になり、1882(明治15)年には独立を果たす。
 しかし、目の前で進む西洋化や次々と建てられてゆくれんが造りの建築物を
 見るにつけ、これからは西洋建築との思いを募らせてゆく。

 83年、土木建築業での修業を決意。東京の砂崎庄次郎の下、皇居、鉄道等
 の工事に従事。5年に及ぶ修業の後、88年、大阪で独立・開業を果たす。
 92年の阿部製紙工場の建設工事で評価を一気に高め、数々の工場建設をは
 じめ、大阪築港工事、第5回内国勧業博覧会場、東京中央停車場、箕面有馬
 電気軌道(阪急宝塚線)、大阪電気軌道(近畿日本鉄道奈良線)生駒山トン
 ネル工事など大工事、難工事を「施工入念」「責任遂行」「誠実勤勉」「期限
 厳守」「安価提供」を掲げ、次々と成し遂げていく。
 
 名言は、98年、芳五郎が瓦葺きの木造家屋が並ぶ大阪の町を見下ろしなが
 ら語った言葉だ。芳五郎には、先を見通す力と建設業にかける熱意があった。

 しかし、1915(大正4)年、芳五郎は肺壊疽に倒れ、翌年に51歳の若さで
 死去した。大林組創業24年目のことであった。


               <毎日新聞 2012年8月6日 夕刊>

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 大林芳五郎については、企業家ミュージアム<第2ブロック:大衆社会の形
 成 ― 都市空間を創造する>で、近代土木建築業の基盤を築いた人物として
 展示しています。

  ▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
  http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html

 (ご参考)大林芳五郎ゆかりの記念館
   大林歴史館  http://www.obayashi.co.jp/company/rekishi/ 
    〒540-0031 大阪市中央区北浜東6-9  ルポンドシエル ビル3F
   (大林組旧本店ビル)

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 ■編集後記■

 お読みいただき、ありがとうございました。
 大林芳五郎をはじめとする企業家達は未来を想像(創造)する力を有して
 いたんですね。
 先のことを見通し、それを実現するためにゼロからつくりあげていく執念。
 そんなとてつもない力がどこから湧いていくるのか…。
 もし今の時代に生きておられたら、お聞きしたいものです。

 そんな企業家たちの人間像を深く掘り下げる『講座・企業家学』を今年も
 6月と11月に開講します。

 関西独自の風土がつくりあげたさまざまな「エンターテイメント」。時代の
 変化や消費者のニーズに対応し業態をさまざまに変化させる「流通」。
 今年はこの2つをテーマにそれぞれのご専門家にご講演いただきます。

 詳しくはHPをご覧ください。皆さまのご参加をお待ちしております。
  →http://www.osaka.cci.or.jp/b/pdf14/kgk2014.pdf
  

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 【発行日】  2014年4月5日
 【発行元】  大阪企業家ミュージアム
         電話 06-4964-7601
         FAX 06-6264-6011
         e-mail museum@osaka.cci.or.jp  
         http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 2014年04月05日 13:27