2014年03月28日 11:04
大阪検定 過去問にりょく吉 挑戦!
おっちゃん、なんや百面相でもしとるんか?
うん?
ちゃうちゃう
大阪検定の過去問題を解いとるんや
お!
次回は、企業家がテーマやもんな
どんな問題があるんや
りょく吉もやってみるか?
では、いくで、まずは3級や
第一問
阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道は、沿線の住宅地経営やターミナルデパートの創業など様々な手法で事業を拡大していきました。これらの斬新な経営戦略を次々と打ち出した経営者は誰でしょう?
(1)早川徳次
(2)松本重太郎
(3)小林一三
(4)弘世助三郎
○○番や!
正解!
おっしゃー!
次こい、
第二問
現在大阪市内に本社を置く大手家電メーカーの創業者である早川徳次は、1915年(大正4年)、「早川式繰出鉛筆」を考案し、特許を取得しました。その後、この商品は大ヒットし、その商品名は現在のこのメーカーの社名の由来にもなっています。その商品名とは何でしょう?
①自動繰り出し鉛筆
②シャープペンシル
③三菱鉛筆
④クーピーペンシル
おっちゃん・・・
わからんか?
わからんやろー
ちゃうちゃう
簡単すぎやで
ほんまに、これ過去にでたんか
答えは ○○や
う!
これも正解や
じゃあ、この問題はどうや。2級やで
第三問
戦後、物資が不足する中、生活に関連した産業の多い大阪・関西は産業の立ち直りが早く、多くの企業家が画期的な新商品を開発しました。こうした中、大和ハウス工業は1959年(昭和34年)にプレハブ住宅の原点となる商品の販売を開始しましたが、その住宅の商品名は何でしょう?
(1)ミゼットハウス
(2)ユニットハウス
(3)パワーハウス
(4)ジーヴォ
ちょろいなー
答えや○○や
なんや、くやしくなってきたわ!
第四問、これはどや!
第四問
大阪初の電力会社である大阪電灯の初代社長で、第7代大阪商工会議所会頭を務めた人物は誰でしょう?
(1)土居通夫
(2)稲畑勝太郎
(3)藤田伝三郎
(4)杉道助
しっとるでー
答えは○○や
おお!
すごいな~
よっしゃー
おっちゃん、わいも大阪検定受けるで!
猫初の検定合格者になったる!
・・・・
無理やで!
みたやろ!わいの実力。
それともなにか、猫は受けたらあかんとでも書いたるんか?
ちゃうちゃう
お前、大事なことを忘れとるで
なんや!
お前、字読めへんやんか・・・・
それにその手でペン持てるんか?
ガーン・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そ、そんなことでは、あきらめへんで!
今から文字を読めるようになったる!
○を書くのは猫の手ハンコで対応や!
やる気やな
おおよ
よっしゃ、なんでも「やってみなはれ」の精神や
これからひらがな、漢字の猛勉強じゃ!
おお!
やるぞー!
~さて、りょく吉は無事受験、合格できるでしょうか?~
大阪検定を受ける皆様の隣に「りょく吉」がいるかもしれませんね
-------------------------------
問一 答え (3)
問二 答え (2)
問三 答え (1)
問四 答え (1)
投稿者 museum | 11:04
2014年03月22日 09:15
一人で訪れても良し、団体で利用しても良し
こんにちは、あお吉です。
ようやく穏やかな日差しが感じられる日が増えてきましたね。
美術館でも春季展がそこここで始まっています。
美術館や博物館を訪れる時、皆さんは一人で行きますか?誰か他の人、あるいは大勢のグループで行きますか?
先日、博物館関係者の研究会を覗いたところ、最近の博物館教育理論の研究者の間では、“コミュニケーション”がキーワードになっているというお話がありました。ワークショップやギャラリートークが増えているのは、こうしたことが背景にあるのですね。
そうした議論の一方で、一人でゆっくり見たいと思う来館者も多く、 “コミュニケーション”とは相反するという意見も出ていました。
あお吉は、基本は一人で訪れてじっくり鑑賞することが多いのですが、ギャラリートークを聞いたり、他の人と一緒に、あーでもない、こーでもないと話をしながら見たりするのも好きです。
一人でゆっくり訪れるのが好きな美術館の一つに香雪美術館(http://www.kosetsu-museum.or.jp/)があります。大阪企業家ミュージアムの館内展示企業家のひとりである朝日新聞社の創業者・村山龍平氏が蒐集した日本・東洋の古美術品などを収蔵する美術館で、阪急御影駅から歩いて5分、神社に隣接したとても静かなところにあります。
先日、企画展「森田りえ子 花らんまん」を鑑賞してきたのですが、静かな館内は明るく健やかな色調の花と舞妓さんの絵で溢れ、ひと足先に春を感じることができました。
美術館や博物館を他の人と一緒に訪れる良さは、こんな感じ方、考え方もあるんだ!という新しい視点を発見できることでしょうか。共感することが多ければ、連帯感も生まれます。
大阪企業家ミュージアムは、一人でも、団体でお越しいただいても楽しんでいただけるミュージアムです。
お一人でじっくりご覧いただき、目標とする企業家を見つけていただいても良し、新入社員研修など団体でご利用いただき、連帯意識をより深めていただくのも良し、家族で今昔を話題に会話を弾ませ楽しく過ごしていただくこともできます。
それぞれのスタイルでご来館いただければと思います。
なお、団体でお越しの場合は、事前にご予約いただければスタッフが館内をご案内いたします。
個人でのご来館の場合でも、ご質問等があれば、黄色いエプロン姿のボランティアスタッフに気軽にお声をかけて下さい。
投稿者 museum | 09:15
2014年03月20日 18:44
企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第29号!
>>2014年3月20日(木)発行<<
みなさん、こんにちは。
やっと春らしい気候になってきました。
花粉症の方々には辛い季節ですが、気持ちは晴れやかに新年度をお迎えください。
さて、「企業家ミュージアム メールマガジン」第29号は、新年度明けの催し物
のご案内です。ぜひご参加ください!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】 <3月27(木)~4月11日(金)>
新入社員研修「企業家の事績、名言から企業家精神を学ぶ」
【2】 <好評開催中!5月30日(金)まで>
特別展示 ~挑戦・創意工夫~ 今 活躍する企業家たち
【3】 ガイドが案内!だから分かりやすい:団体見学利用のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】 3月27(木)~4月11日(金)
新入社員研修「企業家の事績、名言から企業家精神を学ぶ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大阪企業家ミュージアムの新入社員研修では、企業家の残した数多くの名
言の中から「新入社員に贈る」をテーマに、その言葉の持つ意味を企業家
の人物像とともにご紹介します。
企業家が実際に遭遇した事例を通して、仕事に取り組む姿勢をぜひ学んで
いただきたいと思います。
開催期間は3月27日(木)から4月11日(金)まで。
開催日、時間、料金等については、下記のホームページでご確認ください。
なお、すでに満席の日がございます。
詳しくは事務局06-4964-7601までご確認ください。
▼詳しくはこちら
http://www.osaka.cci.or.jp/event/upload/seminar_fax_file/fax_fileD25140327015.pdf
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【2】 好評開催中!5月30日(金)まで
特別展示 ~挑戦・創意工夫~ 今 活躍する企業家たち2014
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
近畿経済産業局が選定した“優れた”“売れる”23の製品・技術を今年も
大阪企業家ミュージアムでパネルや製品、動画とともに紹介します。
今を生きる企業家たちの、さまざまな挑戦をぜひご見学ください。
開催期間:5月30日(金)まで
場所: 大阪企業家ミュージアム
料金: 大阪企業家ミュージアム入館料(大人1人300円)に含みます
▼詳しくはこちら
http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201402/D25140226035.html
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【3】ガイドが案内!だから分かりやすい:団体見学利用のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「展示だけではちょっと難しい」「もっといろいろなエピソードを知りたい」
といったご要望におこたえし、企業家ミュージアムでは、団体でご見学いた
だくお客様をガイドが無料でご案内いたします。
ミュージアムの展示を2倍、3倍楽しんでいただけるガイドの案内。
ぜひ、ご利用ください!
▼詳しくはこちら
http://www.kigyoka.jp/seminar/inspection.html
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■編集後記■
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
昨年4月からスタートした本メールマガジンも今回の29号で1年を迎え
ることができました。ご愛読いただき、ありがとうございました。
さて、大阪企業家ミュージアムが2001年に開館して、今年で14年目
を迎えます。
開館の年のご来館者は年間9,450人。
毎年少しずつ増え、2013年度は1万7千人を超えるご来館者をお迎え
しています。
この規模のミュージアムで、毎年ご来館者が増えているのは大変珍し
いそうです。
これも皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
4月からスタートする2014年度も一人でも多くの皆様にご来館いただ
きたいと思います。目指せ年間1万8千人!
メールマガジンも新しい情報をドンドン掲載してまいりますので、引き
続きご愛読ください!
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【発行日】 2014年3月20日
【発行元】 大阪企業家ミュージアム
電話 06-4964-7601
FAX 06-6264-6011
e-mail museum@osaka.cci.or.jp
http://www.kigyoka.jp/
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投稿者 museum | 18:44
2014年03月14日 10:39
女性も男性もみんなが夢を持てる世の中に!
この時期になると「三寒四温」という言葉をよく耳にします。
最近では、春先に低気圧と高気圧が交互にやってきて徐々に暖かくなっていく様子を表す
言葉としても使われていますが(あか吉も以前はそう思っていました…)、実はもともとは中
国東北部や朝鮮半島北部で、冬の時期に寒い日が3日続くとそのあと比較的暖かい日が
4日ほど続く、という寒暖の周期を表す意味に使われていたそうです。
それにしても、今年の寒暖の変化には閉口してしまいます。
「花粉予報」も始まり暖かくなってきたなぁ~と思ったら、3月2週目にして大阪で雪が舞い、
そして昨日は大雨…。皆さん体調管理にはくれぐれもご注意ください。
今回はあか吉には珍しくちょっとお堅いお話を(笑)。
安倍政権が掲げる成長戦力の大きなテーマに「女性労働力の活用」があります。
新聞やテレビでも、毎日のように女性活用の話題が取り上げられています。
ついこの間も、「上場企業1150社の管理職に占める女性の割合が平均4.9%になった。
それでも欧米に比べると女性の管理職に占める割合は低く、政府の目標である2020年
までに30%の達成にはまだまだ遠い道のり」という記事がありました。
同時にその記事には、従業員に占める女性の割合は日本も欧米に近づいてきたとありま
した。
お気付きかと思いますが、あか吉が棲んでいるミュージアムの事務局スタッフ総勢6人の
うち5人が女性で男性は事務局長さんお一人だけです。
ということで、ミュージアムはすでに女性が活躍しなければ成り立たない職場となっていま
す!(笑)
先日、ミュージアムに来られた外国人のお客さまに「展示企業家の中に女性はいますか?」
と聞かれました。
105人の中で女性は吉本せいさんお一人。
考えてみれば、日本で女性が選挙権をもったのが終戦の年の昭和20年(男性は大正15
年から普通選挙)。
ミュージアム展示の第一ブロックや第二ブロックの明治から終戦までの時代は、お店や
工場で働く女性はたくさんおられたと思いますが、組織で上に立ったり起業したりする女性
は本当に少なかったのだと思います(そういう意味でも吉本せいさんは凄い!)。
時代も環境も変わり、これからは女性がどんどん活躍する場が増えていくと思います。
「女性だから」とか「男性に負けずに」とか妙に肩肘はらずに、「しなやかで、したたかな強さ
をもち、自然に頑張る人たち」が増えてほしいと思います。
吉本せいさんも、「女性だから」なんてこれっぽっちも思っていなかったと思います。
最初は旦那さんの夢を実現しようと必死になって働き、そして恐らく徐々に商いがおもろう
ておもろうて仕方がなくなり、旦那さんの夢がいつか自分の夢になっていったのではない
でしょうか。
そう考えると「女性」「男性」とか区別すること自体があほらしくなってきます。
「女性」も「男性」も関係なく、夢を持ちそれを実現するための努力を認め合える世の中に
なってほしい、そんな企業家をこのミュージアムでいつかご紹介できれば…と考えるあか
吉でした。
投稿者 museum | 10:39
2014年03月05日 16:59
企業家ミュージアム★メールマガジン★ 第28号!
>>2014年3月5日(水)発行<<
みなさん、こんにちは。
「企業家ミュージアム メールマガジン」第28号の本号は、毎日新聞月曜日夕刊
に2012年4月9日から2014年1月27日まで掲載していた、企業家の名言
や座右の銘をコンパクトにまとめた『大阪の道標』の第11回です。
ミュージアムで紹介している企業家たちの珠玉の名言、座右の銘をお楽しみくだ
さい!
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★今月の名言!(第11回)★
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貿易屋の秘訣
「先方を第一に考え、与えて取る」
「声なくして人を呼ぶ」
岩井勝次郎 岩井商店(現双日)創業者
(1863~1935)
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「先方でもうかりさえすれば、アフリカの山中からでも注文が来ますし、も
うからなかったら上海、ロンドンからでも注文が来ない。取引先の利益を第
一に置き、なるべく先方にもうけさせて、そして自分の方も取るということ
が必要であります」「いい物を安く売っておれば、裏店で売っておっても買
いに来る。粗末なものを高く売っておれば、銀座の真ん中で売っていても買
いに来ない」
勝次郎が経営の要諦として語った言葉である。
勝次郎は、1896(明治29)年33歳の時、義父・文助から独立し岩井商店
(現・双日株式会社)を開業した。
居留地の外国商館を通じての間接貿易が当たり前の時代に、ロンドンのウィ
リアム・ダフ商会との直接貿易を開始。1900(明治33)年には欧米を
視察し、海外の取引先を拡大した。
また、輸入品の国産化を通じて国益の増進を図るため、明治後期から大正期
にかけ、世界に重化学工業化の波が押し寄せた時期に次々と国内製造業を設
立。
これらの企業が現在の関西ペイント、ダイセル、トーア紡コーポレーション、
トクヤマ、日新製鋼、日本橋梁、富士フイルムへと連なっている。
勝次郎にとって企業経営とは、国益の増進を図ることであった。
<毎日新聞 2012年7月30日 夕刊>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岩井勝次郎については、企業家ミュージアム<第1ブロック:近代産業都市
大阪の誕生 ― 貿易を発展させる>で、海外直接取引に先鞭をつけた人物と
して展示しています。
▼大阪企業家ミュージアムで展示している企業家についてはこちら。
http://www.kigyoka.jp/exh/ent/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記■
お読みいただき、ありがとうございました。
岩井勝次郎は海外との直接取引に先鞭をつけ商社としての地位を確立する
一方で、重化学工業の分野で次々と企業を立ち上げています。
その熱意と先見性に敬服します。
五代友厚然り、松本重太郎然り、藤田伝三郎然り。
明治から大正にかけて活躍した企業家達は、一つの領域にとどまらず、次
々と新しい企業、新しい産業を創出し、国の基礎をつくっています。
彼らの「チャレンジ精神」と「イノベーション」。
我々の想像を遥かに越えたパワーあふれるものだったと思います。
平成の時代を生きる我々も彼らと同じ人間です。
後世の人たちに「平成の人たちは凄かった」と評されるような生き方をしな
ければいけませんね。
※━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━※
【発行日】 2014年3月5日
【発行元】 大阪企業家ミュージアム
電話 06-4964-7601
FAX 06-6264-6011
e-mail museum@osaka.cci.or.jp
http://www.kigyoka.jp/
※━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━※
投稿者 museum | 16:59
2014年03月04日 11:08
特別展示~今、活躍する企業家たち
ゼイゼイ・・・
遅いで、おっちゃん。
はよ来て、特別展示「挑戦、創意工夫~今活躍する企業家たち」の説明してや
おまえは、老人をいたわるいう言葉を知らんか・・・
こんな言葉は知っとるで
「青春とは心の若さである
信念と希望にあふれ
勇気に満ちて日に新たな
活動を続けるかぎり
青春は永遠にその人のものである」
ゼイゼイ・・・松下幸之助さんやな・・・
そや。
自分のことを老人老人いっとったら、どんどん心も体も老けこむで
ちょっとは運動しいや
頑張るわ・・・ゼイゼイ・・・
ところで、おっちゃん、この展示も3年目やけど、今年は何社展示しているんや
・・・23社や・・・ゼイゼイ
どんな製品が展示されているのか、ちょっと紹介してや
ちなみに、専門的なことをいわれてもわからへんからな
そこんところよろしく!
お願いや~
ちょっと休ませて・・・・・ゼイゼイ
お疲れのようですから
代わりに私が説明しましょうか?
すまんな~
お姉さん、是非お願いします!
あ、おっちゃんはゆっくり休んでな
くれぐれも、ゆっくりやで
(邪魔せんといてな)
・・・現金なやっちゃ
りょく吉さんは、パン食べますか?
はい!
パンもごはんも食べモノはなんでも大好きです。
よくいくパン屋さんは品数も多いし、おいしいです。
ただ、いつもレジは混んでいるし、打ち間違いが多くて・・・
そんなパン屋さんにはこれ!
なんですか、これ?
製品の名前は、BakeryScan(ベーカリースキャン)といいます。
りょく吉さんは、70~120種類ものパンの名前と値段をすぐに覚えることができますか?
無理です!
(笑)
即答ですね。
けれど、すぐには覚えられないのが当たり前です。
このくらいの種類があると、レジを任せることができるようになるまでに1ヶ月近くかかるそうです。
けれど、この装置を使えば、バーコードをつけることができないパンでもトレイ上の複数のパンの値段と種類をカメラで一度に識別できますから、新人アルバイトさんにもその日からレジの戦力として働いてもらうことができます。
しかも、
「レジ精算のスピードはUP!」
「POSレジ連携で効率よくパンを生産!」
することができます。
モニタも対面モニタなのでお客さまもパンの名前と価格を見ることができるので安心してお買い物ができます。
パンは同じ種類でも色が違ったり大きさが違ったりするのに、よくわかるものですね
そこがこの製品のすごいところなのです 。
画像識別技術をレジ精算に応用する世界初の試みなんですよ。
へーーー
おーい、おっちゃんは、元気になったで~
いや、おっちゃん、まだ顔色が悪いで。
もっとゆっくりしとき。
りょく吉さんのいうとおりですよ。
顔が悪いですよ
顔色ではなく、顔ですか・・・
そこまで、はっきり言われると、かなしいんですが・・・
コホン
・・・すみません。口がすべりました。
遠慮なさらずに、もう少しゆっくりなさってください。
さて、この製品は、今までの常識を打ち破る、とても小さくて、しかも静かなコンプレッサーです。
会社は、株式会社坂製作所。
コンプレッサは、圧縮空気を作り出すための機械です。圧縮された空気がいろいろな空気圧を利用した機器を動かすのです。
この小さな一台で200キロのバネを押す力をもっているんですよ。
へーー
従来の製品は小さくても重量は10kg近く、サイズもみかん箱くらいもあるのですが、この『SAKA パーソナルコンプレッサー』は、手のひらに乗るサイズで重量も4kg、大きく生れた赤ちゃんくらいの大きさですね。
これは、今までの常識を打ち破る大きさなのです。しかも静か!
小さいと何かいいことがあるのですか?
今までは大きなコンプレッサーで、工場全体にくまなく空気を送る『集中管理方式』が当たり前だったのですが、このコンプレッサーなら、小さいから、工場のあちこちにコンプレッサーをおいて、使用したい部分だけにエアを送る分散方式をすることが出来るのです。
工場のレイアウト変更にも対応できるし、例えば、残業して、この工程だけやろうという時には、使いたい部分のコンプレッサーだけ動かせばよくなります。
つまり、無駄を抑えて大幅に省エネを実現することが出来るのですよ。
すごいなー
しかも、小さくて静かになることで、いままでには思いもつかなかったいろいろな用途での使用が考えられるようになってきたそうです。
日本のものづくりは、本当にすごいな~
そのとおりです。
今は、就職活動の時期ですよね。
けど、学生さんは、テレビでコマーシャルをやっている企業ばかりに目が行くようです。
本当は、よい会社がたくさんあるのに、もったいないなーといつも私は思うのです。
学生の人たちにも是非、見てもらいたいですね。
はい、その通りです。
それでは、次、行きましょうか
はい、お姉さん!
二人ともなんか忘れてませんか~
おっちゃんは元気になりましたよー
・・・・と、いっても返事もなしか・・・
りょく吉にもおねえさんにも相手にされず、一人さびしげなおっちゃんであった
投稿者 museum | 11:08
2014年03月01日 10:47
50年目の父子の再会~世界初の電卓(コンペットCS-10A)
りょく吉、何をじーとみてるんや。
おっちゃん、これレジか?
うん?
ちゃうちゃう、これは電卓や。
電卓?
嘘や!
わいが、字、読めんからいうて騙そういうてもそうはいかんで~
誰も騙そうなんて思ってへん。
正真正銘、電卓や。
ただし!
世界初のな。
世界初!
すごいやんか!
そやろ。
正確には、この電卓はオールトランジスタ使用で世界初の卓上型計算機(コンペットCS-10A)や。
生れは、1964年。作ったのはシャープや。
ところで、当時いくらくらいの値段やったと思う?
電卓やろ。
うーん、今よりはずーと高いやろうけど・・・ラジオくらいの値段とちゃうか?
ちゃうちゃう、もっとや。
えー、まさか、テレビか?
ちゃうちゃう、国産の車一台や!
価格は535,000円。
ちなみにテレビは、昭和40(1965)年の14型カラーテレビで14万円や。
ふえー~
けど、そんな高いもん、売れたんか?
「電卓博物館」 いうサイトに翌年の新聞広告に、こんな風に書いてあったと掲載されとったわ。
「短期間で1000台納入 これほどの実績は他にありません。大企業から商店からご注文が殺到! 」
早くて、静かいうことで、よう売れたそうや。
けど、これなんで、1~9の列が10列もあるんや。
どうやって使ったんや?
う!それはやな~・・・・
・・・・すまん、わからん。
おっちゃん、冗談は、そのハゲ頭だけにしときや。
ちゃんと説明してくれなあかんで~
そうは言われても・・・
お困りのようですね。
かわりにお答えしましょうか?
え、しっとンの?
教えて教えて
1~9の列が10列あるのは、例えば一番右端の1~9は一の位で、押してある数字がなければゼロ、あればその数字が一の位の数というように計算できる数字が10桁になっています。
表示は、20桁まで結果を表示できるようになっています。
なんで、そんなややこしいことするの?テンキーのほうが楽やんか?
当時は、トランジスタをはじめとしていろんな部品がとても高かったのです。
例えば、200×500をテンキーで入力するには、200と500を記憶する部品がいりますが、このキーなら200を記憶させる部品と500は百の桁のボタンで5がおされている状態で計算できるので、記憶するために必要な高価な部品を減らすことができたのです。
そうした工夫を重ねることでようやく、この535,000円を実現できたのですよ
最初に取り組み始めた頃は部品代だけでも100万円以上だったのですから
へー
おっちゃん、ようしっとるな~
ええ、私がつくったものですから
ええーー!
ええーー!
私は内田といいます。
この開発に携わったものです
サインください!
握手してください!
ええい、りょく吉、ちょっと静かにしとれ!
内田さん、是非、この機会にいろいろ教えてください!
コンペットという名前の由来はなんですか?
コンピュータとペットを組み合わせたものです
おお、そうやったんか。
この前についているつまみのようなものは何ですか?
数字の表示は、どのような方法で表示していたのですか?
50万円という価格に拘ったとお聞きしていますが、それは何故ですか?
それから、・・・・
おっちゃん!おっちゃん!
そんなに身を乗り出したら内田さんに唾がかかるやんか
もっと、落ち着いて・・・
いや、これも聞きたいし、あれも聞きたいんや~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おっちゃんとりょく吉は、その後も内田さんに開発にまつわるお話をいろいろ伺いました。
内田様、大阪企業家ミュージアムにお越しいただきありがとうございました。
また、質問ばかりをして申し訳ありませんでした。
この場をかりて改めて御礼を申し上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ええ、話やったな~
ほんまやな~
今も、きっと、いろんな会社で内田さんみたいな人が世界初、日本初、より便利なもの、楽しいものを
作るために頑張ってはるんやろうな
その通りや!
りょく吉、大阪企業家ミュージアムでも展示をするで!
わかった!
内田さんの等身大の人形をつくってコンペットの前でしゃべらすんやな!
それ、おもろいな
けど、ブブーや、残念やけどはずれやな。
近畿経済産業局では、「関西ものづくり新撰」として毎年、優れた製品を表彰しているんや。
大阪企業家ミュージアムでは、その選ばれた製品をパネルや動画、全部ではないけれどその製品とともに特別展示として毎年紹介しててな・・・
ええい、説明するのも面倒や
りょく吉にも見せたるわ!
いくで、りょく吉!
おお!いかいでか!
さて、見学をしたりょく吉の感想はいかに
~次週に続く~
投稿者 museum | 10:47