2013年08月06日 08:31

ゆっくり歩こう!堂島川沿い散歩

大同生命保険株式会社の特別展示に行ってきました。
創業110周年記念プロジェクトとして、同社が所蔵する歴史的資料の調査・研究を進めておられ、
その成果発表の第2弾として、7月19日から新資料が公開されています。(「大坂屈指の豪商
「加島屋(かじまや)」から400年の歩み~大同生命の源流とその発展の歴史をたどる~
http://www.daido-life.co.jp/110th/memorial/

大同生命の源流である豪商「加島屋」の、江戸時代の商いにまつわる歴史的資料を読み解き
作成されたパネル解説は大変わかりやすく、当時の豪商と大名の関係や、経済の基準が
“米”から“貨幣”へ変化していく兆しが垣間見られる内容でした。

当時の加島屋の財務状況を示す勘定目録や、「大名貸(だいみょうがし)」の“担保”に、
蔵米(くらまい)以外の諸藩の特産物でもOKとしている“契約書”等も公開されており、とても
興味深い資料展示でした。展示されている古文書・古資料は、じっくり眺めると素人でも読め
る部分が結構あり、そうした意味でも楽しめる展示の数々でした。

堂島米会所の信用維持でも重要な役割を果たした加島屋の商いにしばし浸った後、そういえ
ば、米市場の記念碑があったなと思い立ち、地図を確認すると、中之島ガーデンブリッジの
北詰にあることが判明。大同生命大阪本社ビルから、肥後橋を渡り、中之島を通り過ぎ、
渡辺橋を渡り、堂島浜へ。ANAクラウンプラザホテルの前に、「堂島米市場跡 記念碑」が
ありました。
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ここまで来たら、堂島川沿いを散歩してみようと思い、道端の地図を再確認。
すると、五代友厚が創設した精藍所跡があり、再び渡辺橋、田蓑橋に向かって歩き出した
ところ、東洋紡株式会社の古いネームプレートに行き当たりました(昨年、東洋紡績株式会
社から東洋紡株式会社に社名変更)。東洋紡績株式會社と刻まれた石のネームプレートは、
100年近く経たものですが、古さをまったく感じさせないものでした。
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東洋紡を通り過ぎ、NTTテレパーク堂島第2ビルの前に、「五代友厚 精藍所西朝暘館跡」
の石碑がありました。
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小一時間ほどでしたが、ゆっくり歩けば地域の歴史を彷彿とさせるいろいろのものが目に
入って来るものだなと感じた堂島川沿い散歩でした。

炎天下の散歩に疲れたら、是非、大阪で活躍した105人の企業家に会いに、大阪企業家
ミュージアムにお越し下さい。
※お盆期間中、8月13日(火)と14日(水)は開館。15日(木)から19日(月)はお休みで
す。20日(火)から通常通り開館していますので、是非ご来館下さい。

投稿者 museum | 2013年08月06日 08:31