2013年03月05日 16:11

何事も成功の陰に努力あり!!

こんにちは、寒暖の差が激しいですね。そろそろ花粉も気になる時期になりました。
あお吉は、年度末の気ぜわしさをリフレッシュしようと思い新幹線に乗ったところ、
“薬の外交官”に出会いました。
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意外なところで出会ったので、「おぉーっ」とばかり、動く車両の中で思わずシャッターを切りました。
仕事を忘れてリフレッシュ!と思っていたのですが・・・。

ちょっとピンぼけで見づらいのですが、このポスター、人文字(絵)ならぬ商品文字(絵)、紺地の
部分以外は、森下仁丹さんの商品で埋め尽くされています。浮かび上がっているのが、トレード
マークの“薬の外交官”。今年の2月11日、創業120周年を迎えられたのを機に、この外交官も
若返りをされたそうです。http://www.jintan.co.jp/pdf/fix_file_2.pdf

この森下仁丹株式会社では、その他の周年事業として、2013年秋ごろに歴史的資料や品物を
展示する展示会を開催することを決定したそうです。今から楽しみですが、この展示会のために
〈仁丹にまつわる思い出の品〉と〈思い出エピソード〉の一般公募を2013年5月31日(金)まで実
施されているそうです。皆様も応募されてみてはいかがでしょうか。詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.jintan.co.jp/pdf/fix_file_1.pdf
森下仁丹では、120周年記念動画も制作されています。これも面白いですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=_ekqf1cqbOk

さて、リフレッシュに向かった先は東京国立博物館。上野公園はさすがに混雑していました。
目的の展示も、関西では比較的ゆったり見ることができるテーマだったのですが、予想外の混雑で、
ガラスケースの前にできた列は、ジリジリとしか進まずストレスが大いに溜まってしまいました。

高校時代、芸術の時間に「書道」を選んだ人なら、一度は目にしているであろう“書聖”王羲之
(おうぎし)の展示。王羲之は約1600年前の中国東晋時代の人物ですが、現在でも書道の基本と
されており、日本では、「弘法にも筆の誤り」の格言で知られる真言宗の開祖・空海がこの王羲之
の筆法を良く写していると言われています。今回の展示では、歴代の有名書家による榻摸(とうも)
本(いわゆるコピー)が一堂に展示されていました。

王羲之の7世の孫と言われる人物で、智永という中国の禅寺のお坊さんがいたのですが、この
人もすごい人です。『真草千字文(しんそうせんじもん)』という、書の手本で名高い作品を残して
おり、これが王羲之の書法をとてもよく写しています。智永は王羲之の書法を後世に継承するた
め、30年間お寺に籠ってひたすら王羲之の文字を手本に千字文を書き続け、出来の良いもの
800余本を各寺に配られたそうです。
どの世界でも、極めるためには常識を超える努力をしているのですね。因みに、千字文とは、
文字学習のための韻文で、日本語にも訳されています。

こうした書家の努力の賜物を見て、江崎利一の「2×2=5」(人一倍の努力をすれば、
2×2=4が、5にも6にもなる)、松下幸之助の「成功するところまで続ければ、それは成功になる」
という名言を思い出したのも職業病でしょうか。

大阪企業家ミュージアムでは、展示企業家の62の名言を収録した「大阪企業家名言集」(500円)
を販売しています。ご来館の際には、是非、ご覧ください。

投稿者 museum | 2013年03月05日 16:11