2012年05月12日 17:24

通天閣と東京タワーは兄弟だった?

こんにちは、あか吉です。
5月に入り新緑も一段と鮮やかになり、今はピンクや白のツツジが満開ですね。
そろそろサツキの蕾も膨らみ始めています。
日本の四季の移ろいに触れるたび、自然への畏敬の念が生まれてくるあか吉
です。

さてGW、東京見物をしてきました!
今回の目的のひとつは、「東京スカイツリー」(634メートル)の完成で、高さ日本
一の座を譲ることになった「東京タワー」(333メートル)の見学です。

大阪企業家ミュージアムを見学されたことがある方は覚えておられると思います
が、第2ブロック「都市空間を創造する」のコーナーで、大林組の大林芳五郎と
竹中工務店の竹中藤右衛門を展示しています。
実は、「東京スカイツリー」は大林組が、「東京タワー」は竹中工務店がそれぞれ
施工しています。
大阪を地盤に活躍している両社が東京、いや日本を代表する2つのタワーを建設
しているということで、大阪生まれのあか吉としては誇らしい気持ちで「東京タワー」
を見学してきました。
随分前にも一度のぼったことがあるのですが、今回初めて夜の東京タワーにのぼ
りました。
昼間の朱色のタワーもスタイリッシュで綺麗ですが、夜のタワーは「ダイヤモンドヴ
ェール」という七色の光を放ち、とても幻想的で美しかったです。

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ところで、東京タワー3階には開業以来50年の歴史を振り返るギャラリーがあり、
そこには設計者である内藤多仲氏の直筆の資料が展示されています。
この内藤氏は「日本の耐震構造の父」と呼ばれた人物ですが、大阪にも深いご縁
のある方だということを皆さんご存知でしょうか?

実は、内藤氏は大丸心斎橋店の構造設計(設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ)を
手掛けるとともに、現在の通天閣(二代目)の設計者でもあります(『建築雑誌昭和
45年12月号』日本建築学会編・発行)。
いわば東京タワーと通天閣は同じ設計者を父にもつ兄弟だったんです!(笑)
都会派の東京タワーと大阪の象徴である通天閣が兄弟だったなんて、何だか嬉しく
なってしまったあか吉でした。

今年7月1日に実施される第4回「なにわなんでも大阪検定」のテーマは、初代通天
閣がつくられた今からちょうど100年前の「大大阪時代とその前後~華やかなりしモ
ダン大阪~」。
それと連携し、大阪企業家ミュージアムでも来る6月5日から「第五回内国勧業博覧
会と企業家達」を開催します(詳細は後日HPでご案内いたします)。

5月22日開業で話題沸騰中の「東京スカイツリー」もいいけれど、大阪が「大大阪」と
呼ばれた往時を偲ぶのも素敵ではありませんか。
ぜひ「大大阪」と呼ばれた時代を感じに、6月、大阪企業家ミュージアムにお越しくだ
さい。

投稿者 museum | 2012年05月12日 17:24