2011年05月31日 11:58

「大阪 企業家名言集」の発行!!

大阪企業家ミュージアムでは、来る6月5日に開設10周年を迎えます。
それを記念して、
館内で展示している企業家の名言を集めた「大阪 企業家名言集」を発行。
ご関係企業のご協力を得て、
先人企業家が残した総数61の言葉を紹介しています。

6月1日より、大阪企業家ミュージアムにて1冊500円で頒布いたします。
是非、お買い求めください。

あか吉

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投稿者 museum | 11:58

6月7日から11日は、「10周年記念ウィーク」♪です

大阪企業家ミュージアムでは、開設10周年を迎えるにあたり、
6月7日(火)から11日(土)までを10周年記念ウィークとして・・・

1.期間中は入館料が無料!!
10周年記念ウィーク期間中は、
大阪企業家ミュージアムの入館料(大人300円)が無料になります。

2.空くじなしの抽選会!!
 アンケートにご回答いただいた先着300名様を対象に、
「ガイドブック」や「大阪 企業家名言集」などが当たる、
空くじなしの抽選会を実施します。

3.ガイド付無料見学会!!
6月8日(水)の18時から1時間で、ガイド付無料見学会を実施します。

※参加ご希望の方は、「ガイド付無料見学会参加希望」と明記の上、
 参加される方の①氏名 ②連絡先(電話番号)をご記入いただき、
 E-mail(museum@osaka.cci.or.jp)もしくは
 FAX(06-6264-6011)にて事前にお申込ください。
 先着50名まで受付(満員でお断りする場合のみ、ご連絡いたします)

以上、実施しま~す ♪♪

今年は10歳のお誕生日というわけで、
10周年記念ウィーク終了後も、様々なイベントに取り組んでいきます。

それについては、次回のブログで紹介します。
お楽しみに~~♪♪♪   (^^)v

あか吉

投稿者 museum | 11:27

2011年05月20日 10:11

ものづくり今昔~“電卓戦争の軌跡―シャープとカシオ”を読んで

あお吉です。
桜の季節があっという間に去って、新緑の季節ですね。
この季節、植物の“生命力”と“成長力”を最も強く感じますよね。

「新版 匠の時代Ⅰ」(内橋 克人著、岩波書店)を読まれた方はいらっしゃいますか?
1980年頃、2003年頃にも他の出版社から出されているようなので読まれた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 この本で、『電卓戦争の軌跡-シャープとカシオ』を読みました。“独自の発想で勝負し、抜かれたら抜き返す!” これまでの技術の進歩というのは、こうした状況で加速されてきたんだなぁ、と改めて納得がいきました。凄まじい執念すら感じました。

 それまでリレー式(継電器式)計算機で独走し、事務機器の世界を席巻していたカシオがどん底に突き落とされたのは、昭和39(1964)年3月。シャープの世界第1号のオールトランジスタダイオードによる電子式「卓上計算機」が誕生した瞬間です。開発したのは、若手中心の研究グループ。このグループは、若手社員達が会社への危機感を役員にぶつけたのをきっかけに、シャープが速効で作った「技術の流れを見通した上での研究体制」のひとつ。立ち上げから4年目の成果でした。
若い力の結集もさることながら、下からの声に柔軟に対応した会社の風土も素晴らしいですよね。「電卓」という呼び名もこの時に生まれたそうです。

 さて、この時から繰り広げられた開発競争。
 カシオは1年半後に電子式計算機を開発。昭和41(1966)年には、機能・価格競争抜群の輸出用電卓「カシオ101型」で海外へ拠点を広げて行きます。凄いですよね。これまでのリレー式計算機が生産中止にまで追い込まれてからの巻き返しですから。カシオはこの後、間髪入れずに“脱オフィス電卓”に向かい、昭和47(1972)年8月には、6ケタの「カシオミニ」を1万2千800円で発売。たちまちカシオミニ旋風を巻き起こします。

 一方、シャープは独自路線で電卓の理想を追求。より革新的な電卓づくりに挑戦し、昭和48(1973)年4月に、世界初の液晶・薄型電卓である「エルシーメイト」を2万6千800円で発売。その2年後には薄さ9ミリの手帳タイプ電卓9千9百円。価格の変化も凄いですよ。世界第1号のシャープ電卓の昭和39(1964)年発売当初価格は53万5千円だったのですから。因みに、重さは25kgで大型のタイプライター並みの大きさでした。昭和52(1977)年には、薄さ5ミリ、手帳サイズ、タッチキー式カード電卓を誕生させ、昭和53(1978)年にカシオが名刺サイズ、薄さ3.9ミリを発売します。

 各企業、独自の発想で競争したからこそ、10数年間で、トランジスタ ⇒ IC ⇒ LSI ⇒ 液晶 と、まさに、著者の内橋氏のおっしゃる「現場の技能が技術を進め、鍛えられた技術が科学を進める日本特有の逆順路」でエレクトロニクス技術の実用化が次々と進んだのですね。(http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/only_one/jouhou_t/index.html
 
 5月15日の朝日新聞で、シャープ会長の町田氏が『日本の技術力と「和(すり合わせ)の力」なら、環境に配慮したエコシティや省エネ型のエコハウスが実現できる。世界の人が暮らしてみたいと思う街や家をつくれば、それが新たなメード・イン・ジャパンになり、被災地の新たな産業にもなる。』と書いておられました。

 各企業の独創的な技術力がうまくすり合わせられることで、被災地の復興が1日でも早く進みますよう祈るばかりです。

 大阪企業家ミュージアムでは、常設の105人の企業家のお一人として、シャープの創業者・早川徳次さんをご紹介しています。世界第1号のシャープ電卓も展示しています。是非ご来館ください。

電卓の歴史等詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓
・『新版 匠の時代1』(内橋克人著、岩波書店)
・シャープのオンリーワン・ヒストリー
http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/only_one/jouhou_t/index.html
・カシオの社史⇒http://www.casio.co.jp/company/history/
・『コミック版 プロジェクトX-液晶 執念の対決』(NHKプロジェクトX製作班、宙出版)

投稿者 museum | 10:11

2011年05月14日 18:00

「大阪赴任者対象見学会」開催のお知らせ~~♪

年度初めとあって、春は人事異動の季節ですよね!
大阪企業家ミュージアムでは、
この春、大阪に赴任された方を対象にした
恒例の「大阪赴任者対象見学会」を開催いたします
(6月1日~15日の間で6回開催、有料)。

この見学会では、ミュージアムスタッフの解説付きで
「大阪の産業の歴史」や「大阪で活躍した企業家」などについて
コンパクトに学ぶことができます。
「大阪勤務は長いが、改めてもう一度勉強したい」という人も、
もちろん大歓迎です。

昨年度ご参加された方からは・・・

「内容が濃く、1時間30分の見学時間が短いように感じました」

「大阪の歴史や企業家の話が大変役に立つと思います。
本当に面白かったです」

「とても参考になりました。
機会があれば、社内研修でも活用させていただきたいと思います」

などなど・・・うれしい声をたくさん頂戴した好評の見学会です。

詳細は、HPにてご確認ください。
皆様方からのお申し込み、心からお待ちしております。

あか吉

投稿者 museum | 18:00

2011年05月12日 16:04

特別展示開催!

りょく吉です

皆様、連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?
りょく吉は、大阪企業家ミュージアムのレイアウト変更作業のため出勤でした。
(代わりのお休みが欲しいです・・・)

大阪企業家ミュージアムでは常設展示のほかに毎年、3~4回特別展示を実施しています。
今年度最初の特別展示は、今回、レイアウト変更を実施した場所をいかし、5月10日より開催しています。

タイトルは、

進取の精神~京阪百年 継承される企業家精神 渋沢栄一、太田光熈(みつひろ)」

会期は、
5月10日(火)~6月10日(金)までの1カ月間。

今日は、この特別展示をご紹介したく思います。

京阪電気鉄道株式会社の創立は明治39年(1906年)11月19日。
大阪(天満橋)─ 京都(五条)間、46.57kmの営業を開始しましたのは、明治43年(1910年)4月15日です。
ですから本当は、創立からいえば、105年、営業開始からいえば、101年が正しいのですが、きりよく百年とタイトルでは表示をさせていただいています。

今回の展示では、京阪電気鉄道株式会社の創立委員長であり、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一『進取の精神』が、京阪電車の100年を超える歴史の中で生き続けていることを京阪電車の日本初、関西初を事例としてとりあげながら紹介しています。
例えば、急行電車。日本で初めて、電車による急行列車を運行しスピードアップを図ったのも京阪です。

また、あわせて京阪電車100年の歴史をパネルで紹介しているほか、開業当初の絵ハガキ、路線図、車両模型など、京阪の歴史を伝える品々とともに紹介しています。


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このほか、渋沢栄一から大阪の恩人「五代友厚」に送られた書簡や「甦る京阪電車の昭和時代」の上映も実施しています。


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(渋沢栄一から五代への書簡)

是非、一度お越しください。

投稿者 museum | 16:04