2011年04月20日 16:59

2代目あお吉です!『まほうびん記念館』訪問記

初めまして、2代目あお吉です。
歴々の企業家に囲まれた環境にまだまだ慣れない日々ですが、
企業家それぞれのエピソードに“ほぉ~”“へぇ~”“凄い!”と、とても新鮮です。
大阪の企業家精神をしっかりお伝えできるように頑張っていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いします。

さて、早々、象印さんの『まほうびん記念館』を訪問してきました。

入って左手、白い壁面に、まほうびんからスタートして、炊飯器、IPポットなど
様々な家電製品に展開していく様が一目でわかる展示にまず感動。
ひとつひとつの商品が、発売された時代を象徴しており、生活密着商品だなぁと実感。
自分自身の“その時”を思い出すきっかけにもなりました。

おもしろかったのが、初期のエアー式卓上まほうびんをそのままひっくり返した試作品。
これは、発案当時は「危ない」(確かに、倒れそうで危ない・・・)という理由で
採用されなかったそうです。それが、その後、外形を変えてアメリカのカフェテリアで
次々導入される人気商品に変身。今では、ホテルのセルフサービスコーナーなどで
普通に見かけるようになっています。
a1.JPG
(写真:「まほうびん記念館」よりご提供)

ボツになったといっても、「危ない」という理由で採用されなかっただけ。
技術そのものは、ずーっと生き続けている。“技術の連続性”と館長の粟津さんは
おっしゃっていました。
ボツになろうが、とにかく新しい発想は、新しい技術を生むことにつながるのだ!
なるほど、とここでも感心した次第です。

ところで、象印さんの“象”のマーク。
創業者の市川銀三郎さんが家族と相談して決めたそうです。
象は、頭が良くて家族愛も強い。ゆったりとした態度やその容姿は、子供たちの人気を集める。
生命力は強く寿命は長い。こうした象のイメージはまほうびんにぴったりだということで、
マークを“象”に決めたそうです。

なお、現在「象印の“象”コレクション(第三期)」の企画展を開催しておられます。

【施設のご紹介】
まほうびん記念館 www.zojirushi.co.jp/corp/kinenkan/index.html

大阪企業家ミュージアムでは、常設の105人の企業家のお一人として、
象印マホービン株式会社の創業者・市川銀三郎さんをご紹介しています。
こちらにも是非ご来館ください。

投稿者 museum | 2011年04月20日 16:59