2011年04月22日 20:02
企業家漫画 新たに完成! 岩谷産業創業者 岩谷直治氏
皆様、プロパンガスやカセットこんろはご存知でしょうか?
カセットこんろは、家庭ではお鍋の時に活躍しますね。
このガスの缶詰ともいえる製品を日本にもたらしたのが岩谷産業株式会社 創業者 岩谷直治さん。
島根県出身の企業家です。
岩谷直治さんの言葉として有名なのが「世の中に必要な人間となれ 世の中に必要なものこそ栄える」
この岩谷直治さんの企業家精神を漫画で紹介する冊子が完成しました。
現在、来館されました小中高校生の方のうち感想を書いていただいた方に無料で配布をしています。
企業家精神を若い方々にもわかりやすくお伝えする漫画作成も今回で5冊目となります。
順番にあげていきますと江崎グリコ創業者 江崎利一さん、大和ハウス工業創業者 石橋信夫さん、シャープ創業者 早川徳次さん、キンチョウ(大日本除虫菊)創業者 上山英一郎さんとなります。
なお、3冊目の早川徳次さんの漫画はシャープのホームページで読むこともできます。
http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/voice/index.html
また、大阪企業家ミュージアムにご来館いただくことができれば、どの冊子も読んでいただくことができます。
この他にも企業家を漫画で紹介する冊子を大阪企業家ミュージアムでは収集し館内にて読んでいただくことができるようになっています。
お近くにお寄りの際は是非、一度お立ち寄りいただければと思います。
また、大阪企業家ミュージアムでは小学生、中学生、高校生の団体見学やグループ見学も随時承っています。ご興味のあります方は、大阪企業家ミュージアム見学スケジュール例をご覧ください。
なお、所要時間や内容については、ご相談に応じていますのでお気軽にお問い合わせください。
投稿者 museum | 20:02
2011年04月20日 16:59
2代目あお吉です!『まほうびん記念館』訪問記
初めまして、2代目あお吉です。
歴々の企業家に囲まれた環境にまだまだ慣れない日々ですが、
企業家それぞれのエピソードに“ほぉ~”“へぇ~”“凄い!”と、とても新鮮です。
大阪の企業家精神をしっかりお伝えできるように頑張っていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いします。
さて、早々、象印さんの『まほうびん記念館』を訪問してきました。
入って左手、白い壁面に、まほうびんからスタートして、炊飯器、IPポットなど
様々な家電製品に展開していく様が一目でわかる展示にまず感動。
ひとつひとつの商品が、発売された時代を象徴しており、生活密着商品だなぁと実感。
自分自身の“その時”を思い出すきっかけにもなりました。
おもしろかったのが、初期のエアー式卓上まほうびんをそのままひっくり返した試作品。
これは、発案当時は「危ない」(確かに、倒れそうで危ない・・・)という理由で
採用されなかったそうです。それが、その後、外形を変えてアメリカのカフェテリアで
次々導入される人気商品に変身。今では、ホテルのセルフサービスコーナーなどで
普通に見かけるようになっています。
(写真:「まほうびん記念館」よりご提供)
ボツになったといっても、「危ない」という理由で採用されなかっただけ。
技術そのものは、ずーっと生き続けている。“技術の連続性”と館長の粟津さんは
おっしゃっていました。
ボツになろうが、とにかく新しい発想は、新しい技術を生むことにつながるのだ!
なるほど、とここでも感心した次第です。
ところで、象印さんの“象”のマーク。
創業者の市川銀三郎さんが家族と相談して決めたそうです。
象は、頭が良くて家族愛も強い。ゆったりとした態度やその容姿は、子供たちの人気を集める。
生命力は強く寿命は長い。こうした象のイメージはまほうびんにぴったりだということで、
マークを“象”に決めたそうです。
なお、現在「象印の“象”コレクション(第三期)」の企画展を開催しておられます。
【施設のご紹介】
まほうびん記念館 www.zojirushi.co.jp/corp/kinenkan/index.html
大阪企業家ミュージアムでは、常設の105人の企業家のお一人として、
象印マホービン株式会社の創業者・市川銀三郎さんをご紹介しています。
こちらにも是非ご来館ください。
投稿者 museum | 16:59
2011年04月14日 18:13
学識経験者が選ぶ、若手社員にお勧めの企業家 !!
春本番! 桜を愛でる季節になってきましたね!! あか吉です。
さて、この時期、大阪企業家ミュージアムでは、
これから社会への第一歩を踏み出す新入社員の皆さんが、
入れ替わり立ち替わりで見学に来てくださいます。
そんな新入社員の皆さんのお役に立ちたい・・・
大阪企業家ミュージアムでは、
企業家研究フォーラム(大阪企業家ミュージアムが事務局を預かっている学会)で
役員等を務める先生方66人を対象にアンケート調査を実施。
若手社員に、
是非、学んでほしい企業家は??
是非、読んでほしい企業家や企業家精神に関する本は???
この二つについて、
大学やビジネススクールで教鞭をとる、専門家の意見を伺ってみました。
結果については、ここをクリック!
大阪企業家ミュージアムのHPで紹介しています。
あわせて、館内では上位にランキングした本を展示しております。
館内の展示風景写真
投稿者 museum | 18:13
2011年04月07日 13:23
不屈の精神 シャープ創業者 早川徳次 ~ 彼は、関東大震災で全てを失った
りょく吉です。
ブログの更新が滞り、申し訳ありませんでした。
今日は、お一人の企業家をご紹介したく思います。
お名前は、シャープ創業者 早川 徳次 氏。
彼は、何度も何度も不幸に打ちのめされます。
しかし、そのたびに立ち上がりより大きく羽ばたいていきます。
母親が病気がちだったことから養子に出された早川氏。
そこでは、継母にいじめられます。
見かねた近所の方が勧めたのが住み込み奉公。
8歳からかざり職人として働き始めます。仕事は大変でしたがつらくはありませんでした。
しかし、また不運が早川徳次を襲います。
親方が事業に失敗しただけでなく大やけどを負います。
職人は次々に去っていきます。
早川徳次は倒れた親方を支え、15歳の自分でできる商売を自ら考え実行をします。
親方も回復し、自ら発明したベルトに穴のいらない「徳尾錠」の成功で独立をします。
結婚をし、シャープペンシルを発明します。
会社は発展を続け、従業員も100名を超えます。
しかし、またも不幸が襲います。
関東大震災。
彼は、全てを失います。会社も奥様もお子様も失います。
残ったものは、ただ借金だけでした。
しかも、その借金を「すぐ返せ」と催促が続きます。
早川徳次は、借金の返済のため、今まで培ったシャープペンシルの事業を譲り渡します。
もう何も残っていません。
しかし、彼はそれでもあきらめません。大阪に移り、また新たな挑戦をはじめます。
ラジオ放送が始まるときいた早川徳次はラジオの製造に着手し国産ラジオ第一号を世に送り出します。真空管ラジオの開発、海外への進出と発展を続けて行きます。
だが、そこに待ち受けていたのは、またもや不幸でした。
第二次世界大戦、そして敗戦。
製品を作ろうにも物資が不足し、部品も手に入りません。
誰もが苦しい時代、製品も売れませんでした。
倒産の危機もありました。
しかし、早川徳次はあきらめず、先見性をもって事業に邁進します。
テレビです。
テレビの可能性を信じ、まだまだ高額で、テレビといえば大型の街頭テレビが主流の時代に「一家に一台のテレビの時代」を信じ、家庭用14型のテレビに力を注いでいきます。
そしてテレビで大躍進を果たし総合家電メーカーとしての地位を確立していきます。
「早く始めることが商売のコツ」
「新しいもの作りを通して人に喜ばれる」
早川徳氏は、何度もの不幸に襲われます。しかし、先見性をもち、あきらめず、次々に新たな挑戦を続け成功を得ます。
今、東日本大震災では、多くの企業家が様々なものを失い、多くの困難に直面されていることと思います。
このお話が、何かの参考となれば幸いです。
なお、大阪企業家ミュージアムでは早川徳次の企業家人生を紹介した漫画冊子を一昨年シャープ株式会社、株式会社漫画家学会のご協力のもと作成をいたしました。
今、この漫画は、シャープのサイトで公開もされています。
http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/voice/index.html
また、早川様の音声も公開されています
まねされる商品をつくれ
あわせて、こちらもご覧いただければ幸いです。
投稿者 museum | 13:23