2009年05月21日 09:31

小さな企画展 岩谷産業株式会社創業者・岩谷直治氏

子猫の頃から、りょく吉は、『覇気がない』とか、『ぼーとしている』といわれている。

今は亡き、親猫よりは、
「ちゃんとエサをとれるノラ猫になれるのかねー」
とも心配されていたらしい。

さて、そんなりょく吉だが、最近、岩谷産業株式会社、創業者、岩谷直治氏の本を読んでいたら、こんな言葉に出会った。

「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」

なんとも覇気溢れる言葉に、りょく吉君、おどおどしつつも興味をひかれます。
読み進めていくと、

「創業ということは、あらゆることが未知の世界に、勇気をもって飛び込んでゆくことである」

「目先のことでなく四十歳の時はこう、五十歳の時はこうなっていようと長い目で計画を立てれば少々辛いことでも辛抱できるものです」

「プロパンでもなんでも、やるときはみんな反対したものですよ。しかし、俺がやらんと誰がやるかという気迫でやってきました」

すごいなーと思う言葉が次から次へと書かれています。

興味を持ったりょく吉君、調べていくと、いろいろおもしろいこともわかってきました。

たとえば、東京オリンピックの聖火には「マルヰプロパン」と命名された岩谷産業のプロパンガスが使われていた、とか。

『ますます、すごいなー』と思ったりょく吉君、大阪企業家ミュージアムに岩谷直治氏の事績と言葉を『小さな企画展』として掲示することにしました。

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ゆかりの品など文物の展示はありませんが、ちょうど5月は岩谷産業の創立記念日(5月5日)の月でもあります。
お近くにお寄りの際は、是非、のぞいてみてください。

ちなみに、創立記念日(1930年(昭和5年)5月5日)は、夫婦2人の小さな企業「岩谷直治商店」を創立するにあたり、端午の節句の語呂の良い縁起を担いだものだそうです。


小さな企画展では、このほか、江崎グリコ創業者 江崎利一氏の生い立ちからグリコの成功までを描いたマンガを展示しています。あわせてご覧ください。


『大阪検定ネタ』
昨日5月20日は、明治22年(1889年)に大阪市内の家庭にはじめて電気が届いた日です。
松下幸之助も勤めたことのある大阪電灯会社の開業です。
ただし、利用者殺到のもくろみははずれて申込者は150灯だけ。
理由は料金が高すぎたからだそうです。

りょく吉

投稿者 museum | 2009年05月21日 09:31