佐藤会頭の眼~講演録
Chairman’s Eye with you

2014年4月7日(月) 京都大学法学部入学式における講演会

「自国の文化を語れる若者たれ」

CIMG8120.JPG「大阪商工会議所前に並ぶ稲畑勝太郎氏の銅像(右側)」 この近くに関西日仏会館があると思います。第二外国語がフランス語だった私は、何度か行ったことがあります。昭和11年、稲畑勝太郎という人が作り、日仏交流、親善の場としました。文化交流ですね。

 稲畑勝太郎は京都で生まれ、相当優秀だったのでしょう、15歳の時に派遣留学生の8人のうちの一人に選ばれ、フランスへ派遣されました。リヨンで徒弟として3年間染色技術を学び、その後リヨン大学を卒業して帰国、京都で染色の会社を起こし、日本の染色技術の普及に大きな貢献をしました。その後、会社を大阪に移し、現在の稲畑産業となっていますが、同社の今の会長さんは皆さんの先輩で、第10代の大阪商工会議所会頭でもあります。

 明治の女学生、と聞いただけで、私は颯爽と歩く新しい時代の若々しく艶やかな女学生の姿を思い浮かべるのですが、あの海老茶色の袴は稲畑染といって、稲畑勝太郎が考案したものです。皆さん、折角京都で学ぶのですから、こんなことにも関心を持ち、日本の文化について薀蓄を語れるようになって欲しいものです。私のように、瀬田川でボートを漕ぐことでも構いませんから、学問以外の事にも取り組まれるようお勧めします。