それから、これも皆さんご存知かもしれませんけど、ピーター・ドラッカー。もう亡くなられましたが、この人が「明日を支配するもの」という著作で、現代が抱えている問題を指摘しておられますのでこれを少しご紹介申し上げます。

　さきほど申し上げました少子高齢化、これを一番目に挙げています。特に、「先進国における少子化」、これを一番筆頭にドラッカーは挙げています。次は「支出配分の変化」です。つまり我々生活者、お金の使い方が変っています。ですから今まで通りの消費じゃなくなっているということに気がつかないといけない、その中で今後ますます有望なのは 医療と教育だとドラッカーは言っております。あとは、「コーポレートガバナンスの変容」とか、「グローバル競争の激化」とか、「政治の論理との乖離」とか、こういう５つを挙げているわけでありまして、今後の激動の時代を生き抜く場合、きちんと背景を分析できる項目でございますから、皆様方もこれを頭に入れておいて頂き、今どうなっているかということをご判断頂ければ良いのではないでしょうか。

「講演を行う佐藤会頭」

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