佐藤会頭の眼~講演録
Chairman’s Eye with you

2013年(平成25年)9月12日(木)

第55回中小企業団体大阪大会

 こういったことは中々内部にいてはできないのです。それで外の人の評価をいただくということが一番大切であります。それで私ども内向きの経営ばかりですから、投資家の皆さんに京阪電車はこう変りましたよとか、これからこうするのですよ、ということを説明して、いわゆる厳しい目を持ったアナリスト、投資家たちが、京阪そんなこと言っているけどそれは嘘だろう、じゃあどうやってそれを実現するのですか、とそういう厳しい質問の場というのが要るわけです。つまりIRですね。投資家へきちんと説明して、厳しい質問を受けて答えられるような経営をしないといけない、ということで始めたのが東京での決算説明会なのです。メーカーとかでは前からやっているのですが、関西の鉄道の中では当社が初めて行いました。

 平成15年に東京でIR、次は海外に出て行こうということで、平成18年ロンドンとか、エジンバラとか、スイスに行きまして、青い目の投資家たちに京阪電車はこんな会社ですよ、これからこうしますから株を買って下さいよ、とお願いにいったわけです。もちろん厳しい投資家もアナリストも自分で結果出さないといけません。京阪の株より東急の株を買ってそっちの方の結果が出たら自分たちのリターンも大きいわけです。東急が良いのか、JRが良いのか、京阪が良いのか、そんな悩みをいたしておりました。そういった厳しい外部の目にどう応えられる経営をするかこれが大切であります。