佐藤会頭の眼~講演録
Chairman’s Eye with you

2012年(平成24年)11月17日(土) 立命館大学経営学部50周年記念式典講演

「千客万来都市OSAKAプラン~経営から歴史を学ぶ」

CIMG5766.JPG「企業家ミュージアム外観写真」 企業家ミュージアムをご存知でしょうか。2001年に創設120年を記念して大阪商工会議所が開設しました。ここには大阪を根拠地に、それこそ関市長の言うところの自由で進取的な企業精神で以って、大阪のみならず関西、あるいは日本を切り開いた代表的な企業家達のミュージアムです。その中から、大大阪の時代に活躍した人達の名言をご披露しますと、

 先ず、安宅産業を興した安宅弥吉。「世の中は、すべてヘイヘイのガンでやれ」

 稲畑産業の稲畑勝太郎。「覚めよ、有為のわが青年よ。そしてもっと眼を大きく見開くがよい。常夏の海の涯にも白雲の山の陰にも、卿等の新しい世界が待っているではないか」

 ベンチャーキャピタリストの草分けである岩下清周。「百歩先の見えるものは狂人扱いにされ、五十歩先の見えるものは多くの犠牲者になり、一歩先の見えるものが成功者で、現在を見得ぬものは落伍者である」

 「善いと思うことは一度試みにやってみるがよい。その結果が悪ければ止めるまでだ」これは、京阪の太田光熙。

 サントリーの鳥井信治郎「やってみなはれ」

 近鉄の金森又一郎「身の安売りは成功の基」

CIMG5773.JPG「クボタ創業者 久保田権四郎氏の名言を紹介」 クボタの久保田権四郎「自分の魂を打ち込んだ品物を創りだすこと、又其の品物には正しき意味に於ける商品価値を具現せしむること」

 コクヨの黒田善太郎「売れる原因が一つや二つであれば、すぐにおいつ抜かれる。何が原因かわからないのが何となくいいと言われる商品を作らねばならない。

阪急の小林一三「出世の道は信用を得ることである」

 竹中工務店の竹中藤右衛門「建築は、人格を反映するものだと固く信じている。要するの魂が打ち込んであるかどうかの問題である」

 クラブコスメチックの中山太一「正しい利益を得て正直に取引するという事は商売の正道である」

 皆さん、如何でしょうか。どの企業家にも心血を注いできたが故に得た哲学というものがあるとお思いになりませんか。時代を切り拓く精神、自由で進取的な企業精神の偉大さ学びたいと思います。