先人経営者から学ぶもの
大阪商工会議所では、アジアを中心とした新興国の需要・成長を取り込もうと、『千客万来都市OSAKAプラン』をまとめ産業振興や魅力的なまちづくりを目指しています。企業でもそうですが、立派なビジョンを掲げていても実行しなければ意味がありません。結果を出すためにはどうすればいいのか。それには苦難を克服した先人経営者の心意気や大阪・関西を切り拓いた名経営者達の経営哲学・信条を知ることが肝要です。
「松下幸之助翁の言葉などを紹介し、企業家ミュージアムの訪問を呼びかけた。」 皆さんは、ドラッカーの「コップの中の水」というのをご存知でしょうか。コップの中に水が半分入っている時、普通の人は「水が半分入っている」と思うだけで終わりです。しかしそれではイノベーションは生まれません。半分空っぽだと思い、「水をいっぱいにしよう」と考えた時に大きなイノベーションが生まれるというものです。日本にもドラッカーのような考えをした優れた経営者はたくさんいます。松下幸之助翁は、2階に上がるための梯子を例に、ドラッガーと同じようなことを言っています。大阪商工会議所が開設した「大阪企業家ミュージアム」では本当に考えさせられ勇気づけられる企業家たちの珠玉の言葉が詰まっています。是非一度、尋ねて頂き、困難な時代を乗り切る勇気をもらっていただければと思います。
(8月31日開催 文責事務局)
(※なお本講演録は、東大阪商工会議所のご了解の下、会報誌(2012年10月号)への掲載内容を転載させて頂きました。)