「関西経済界と関西広域連合との意見交換会」(平成27年1月22日)
概要
□日 時:2015年(平成27年)1月22日(木)12:30~15:00
□場 所:大阪国際会議場 12階 特別会議室
□出席者:以下の通り(敬称略)
<関西広域連合>
連合長 井戸 敏三 兵庫県知事
副連合長 仁坂 吉伸 和歌山県知事
委員 三日月大造 滋賀県知事
山田 啓二 京都府知事
飯泉 嘉門 徳島県知事
門川 大作 京都市長
竹山 修身 堺市長
副委員 植田 浩 大阪府副知事
鳥居 聡 神戸市副市長
<関西経済界>
大阪商工会議所 佐藤 茂雄 会 頭
小嶋 淳司 副会頭
関西経済連合会 森 詳介 会 長
角 和夫 副会長
沖原 隆宗 副会長
京都商工会議所 立石 義雄 会 頭
神戸商工会議所 大橋 忠晴 会 頭
堺商工会議所 前田 寬司 会 頭
関西経済同友会 村尾 和俊 代表幹事
滋賀県商工会議所連合会 大道 良夫 会 長
和歌山県商工会議所連合会 片山 博臣 会 長
鳥取県商工会議所連合会 藤縄 匡伸 会 長
徳島県商工会議所連合会 丸浦 世造 副会長
佐藤会頭、小嶋副会頭は、2015年1月22日(木)に開催された関西経済界と関西広域連合との意見交換会に出席し意見開陳を行った。
席上、佐藤会頭は、 「井戸連合長から冒頭お話のあった関西らしさをどのように発揮するのかについては、総花的ビジョンを議論する段階はとうに過ぎている。昨年も中国料理関係者の方を和歌山県にご案内する機会があったが、皆さん感激したとお話しされていた。各地の光り輝く異なった個性一つ一つをどうやってご紹介していくのかが商工会議所の役割でもあると考えている。広域連合にもぜひ一緒に取り組んで頂きたい。また神戸の大橋会頭が取り組まれているG8サミットの神戸誘致や、スポーツ・文化・ワールド・フォーラム(日本政府が京都・東京を中心に開催を計画)をどのようにうお支えしていくのかなども広域連合とも一緒に考えていきたい。観光面では大阪でのホテルの供給不足もあるが、逆に和歌山や奈良など周辺部まで波及効果が広まっており、この点に関しては広域型観光の実現に繋がってきていると評価している。京都市内も高さ制限など規制緩和が進めば民間企業はほおっておいても儲かるところに自ら努力してホテルを建設する。また山田京都府知事にはリニア中央新幹線の同時開業を実現できるよう一緒になって同じ交渉のテーブルについてもらえるようにお願いしたい。ルートはもう決まっている。このままでは国から関西は何をやっているのかと言われるだけだ。飯泉徳島県知事の言われるカルチュラル・オリンピアードについては大商が以前から主張してきたもの。関西の商工会議所でも全体で取り組もうと考えており、是非とも広域連合でも明確に文言に入れて取り組んでいってほしい。」と述べた。
懇談を終えた佐藤会頭は、「意見交換の中で問題提起をいくつかさせて頂いたが、広域連合が具体的な事業の推進機能をサポートしていくこことが重要になってきている」と感想を述べた。
なお会合での小嶋副会頭の主な発言は以下の通り。
「関西広域連合の活動が一般住民との間で差があるのではないか。もっと継続的に住民に周知し、成果や具体的事例を紹介する必要がある。また民間企業による事業と連携し、必要にに応じて垣根を取り払って補助を行う政策も必要だ。さらには県や市のもっている権限を切り出して広域連合に移管することも考えてほしい。次世代産業を育成するには観光にしても医療にしても府県単位ではグローバル競争には勝ち抜けない。例えば国家戦略特区でメディカル分野の事業を身のあるものにするためには、大商が実施している次世代医療システム産業化フォーラムなどのプラットフォーム事業を広域連合でも有効に活用して相乗効果をあげるべきだ。このほか観光ツーリズムビジネスも最近随分変質してきている。個別の観光スポットとして能楽や人形浄瑠璃をはじめ地域に根ざすものや、無形文化遺産を海外観光客に売り込む努力が必要。そのために常設して展示することも必要ではないか。当社のお屋敷型料亭も地域の文化遺産を残して紹介していきたいという発想からスタートした 。」