佐藤会頭の眼~会員企業と共に歩む(寄稿文) その1
Chairman’s Eye with you

  • その1<はじめに>
  • 2011年7月開催の議員総会で戦略ビジョンを説明CIMG0204.JPG「2011年7月 通常議員総会で千客万来都市OSAKAプランの推進を呼び掛け。」
  • ○会頭に就任したのが2010年3月。その約1年後に東日本大震災が東北地方を中心に襲った。そして原発事故。長いデフレ、円高など厳しい環境下にあるのに、この国はどうなるのだろうかとお先真っ暗になった。動かなければ打開はできない。先が見えない時はまず、動いてみることだ。就任後、常に心に留めてきたことが3つある。
  • ○1つは、商工会議所のトップとして、内に籠るのではなく、自ら「顔の見える会議所」を実践し、現場にアンテナを常に張り巡らせておくこと。特に新事業に前向きにチャレンジしている経営者の生の声を聞くことが商工会議所の会頭としての重要な役割と心得た。リーダーや経営トップは、決して評論家になるのではなく、自らが当事者になるという気概が重要。そういう気概の人たちが多いに違いない。そのために日頃から多くの生の声に耳を傾け、私自身も第六感を養って、物事をパッととらえる訓練をしておかなくてはならない。
  • ○次は、長引くデフレ、超円高などにより会員企業に疲弊感が漸増する中でも、大阪には、「不況を撥ね退ける力のある中堅・中小企業が多数あるはず」。そのようなやる気に溢れた会員企業経営者をできるだけ多く発掘し、商工会議所として後押ししていく体制を整えていくことができないのかという問題意識。
  • ○3つ目は、「大阪の売り込みに役立つ地元ブランドの発掘」だ。身近なところでは大阪の手土産だが、狙いはもっと大きく、大阪を世界に売り込むデザイン、アニメなど。東京・有楽町に大阪土産のアンテナショップがオープンしたが、大阪らしさを体現している商品、製品、コンテンツを皆で見つけ出し、大阪のプレゼンス向上に役立てていけるよう意識を高めることが重要だ。
  • ○2012年8月には、会員企業や現場視察に足を運んだ件数が100ヶ所、会員企業数では50社目の節目を迎えた。あるプレスの方からもう既に100ヶ所ですか、と声をかけて頂いたが、商工会議所の会頭を続ける間は、少しでも多くの会員企業の門や敷居をまたぎ、経営者の方のビジネスにかける情熱をお伺いできる機会を設けていきたい。
  • 2012年4月北支部役員と懇談CIMG1341.JPG「2012年4月 再編により統合した北支部を訪問し意見交換」