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V.産業力の創造・強化

中小企業のIT化支援

・「ザ・ビジネスモール」の拡充と各種電子商取引市場の開設・運営
 (財)日本情報処理開発協会から委託を受けた「先進的情報システム開発実証事業」として平成10年、11年に標記システムの開発を行い、12年度は「ザ・ビジネスモール」の名称でその本格運用を行なった。
 このシステムは、近畿商工会議所連合会のインターネット研究会での研究の成果をうけ、本会議所が中心となり、広域企業間取引のための企業データベースとネットワーク作りを行なって、中小企業の電子商取引に寄与しようとするものである。13年度末には蓄積された企業情報は29万件余に達し、同様のシステムとしては日本最大の規模に達している。次年度以降は更に北海道・東北・東京・名古屋及び九州圏など登録データの全国的拡大・拡充を予定している。
 あわせて、業種別・目的別の「電子商取引市場」や経済情報・信用情報などの「情報サービス」などインターネットを利用した各種サービスを運営する専門業者と提携を進め、総合的なビジネス・ポータルサイトとしての機能拡大を図った。

・大商VAN事業の拡充
 EDIの名の下に企業間の取引のネットワーク化が確実に発展する中、大商VANの利用普及に努めた。
 大商VAN(VAN:付加価値通信網)は、小売業から卸売業や製造業への発注デ−タをネットワークシステムで取り次ぐEOSを基本サービスとし、小売本部システム、量販店システム、物流連繋システムなど流通業に関わる多様なネットワーク機能で構成する流通業のための企業間情報通信サービスシステムである。
これは商工会議所が運営する全国唯一のシステムであり、全国の地域流通VANの中で最大の規模に達している。
 また、全国の地域流通VAN事業者が広域で連繋し、協力して活動を行う「全国地域VAN事業者協議会」は、本会議所が代表理事と事務局をつとめている。本年度は、昨年度に(財)流通システム開発センターから委託を受け、企画・開発した中小流通業のEDIを実現させるためのネットワークシステム「LiteINET-EDI」を改良した「流通XML-EDI」の利用普及のためのセミナーを開催した。また、同協議会のホームページを正式に立ち上げ、協議会活動および会員事業者のPR活動を行った。今後は、協議会を通じて、地域VAN事業者が協力し、EDIなどの各種事業へ積極的に取り組んでいく予定である。

・インターネットプロバイダー事業の展開
全国の商工会議所の中で初めての事業として、平成8年4月から開始したインターネットプロバイダー事業「ビジネス・インフォマート・大商」は、パソコン通信サービスから発展統合し15年目を迎える。中小企業が快適にインターネットを活用できるインフラとして利用普及を図っている。会員企業の独自ドメインの取得やインターネットの常時接続など接続プロバイダー事業を中心にサービスの展開を行った。
ホームページの立ち上げ、全従業員へのメールアドレスの付与や同業種・異業種の企業グループでの共同利用をサポートするレンタル・サーバーサービスなど、独自のサービスを低廉な費用で中小企業に提供している。
 また、近隣商工会議所と連携し、各会議所がその会員に対し独自サービスとして提供する方式をとりながら、共同して本事業を推進した。本年度は、ADSL接続サービスを開始し、利用者の増加を図った。

・インターメディアフォーラム2001の開催
 IT見本市「インターメディアフォーラム2001」を、12月11日から12日に開催した。主催は同実行委員会(大阪府・大阪市・本会議所などで構成、委員長:遠藤彰三・?イメージ情報科学研究所理事長)。今回のテーマは「ブロードバンド時代のITビジネスマッチング」。
 本フォーラムは、展示、セミナー、プレゼンテーション、商談会などで構成され、起業家を目指す学生・研究者を始め、SOHO事業者、ベンチャー企業、IT関連企業などと来場者、あるいは出展者同士で活発に交流、商談が行われた。今回出展者数は89社・97小間、2日間の総来場者数は11,675人に上った。期間中1,494件の商談が行われ、うち25件の契約が成立し、大きな成功を納めた。

2003.4.1更新
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