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ニューズレター(支部概況報告)No.173 2005.5.20

テーマ
2.地域の動き

○“ひっぱり凧”で商店街を活性化
 八幡屋商店街は、地下鉄中央線朝潮橋駅の西に位置しており、北は安治川、西は天保山運河、南は三十間堀川と三方を川に囲まれているため、他地域からの流入が少ないいわゆる地域密着型の商店街である。戦後、復興のために当地区へ市営住宅が建設されたのをきっかけに発足、今も下町風情を色濃く残している。
  現在、全国の商店街のうち約97%が停滞・衰退傾向にあり、特に近隣型、地域型のものが厳しい状況にあると言われている。日中比較的来街者が多く賑わっている同商店街とて、その例外とは言えなかった。そこで、隣接する2つの市場も巻き込んで活性化策を検討した結果、「和風ショッピングモール」を売りにしようということになった。キーワードは「のれん」「将棋」等、和風から連想される言葉のうち、「ひっぱりだこ」「多幸」にもつながるということで「たこ」に落ち着き、「ひっぱり凧の商店街」をキャッチフレーズとして掲げ、アピールしていくことが決まった。
  昨年12月の歳末セールより取り組みを開始、まずは各店でできる独自のサービスを記入した小さな和凧を店頭に飾った。その内容は「荷物預かります」等さまざま。これは、各個店の努力がなければ活性化はおぼつかない、との認識による。続いて、1月には無地の凧への書き初め大会、5月の連休には「たこ」にちなんだお絵描き大会を実施した。
  取り組みを始めて約半年、八幡屋商店街振興組合の角正基理事長にこれまでの成果について伺ったところ、「目に見えた効果は今のところ特には見られない」とのことだが、「活性化への取り組みは粘り強く続けていくことが大切。今後はまず、各個店が、どんなサービスを提供すれば顧客が支持してくれるのかをしっかり考え、サービスレベルを上げていかなければ」とのことであった。また、「地域密着型という特性を生かし、地域の諸団体と連携しながら、皆に喜ばれイメージアップにもなるサービスやイベントを実施していきたい」考えで、ひっぱり凧をからめる形での展開を模索するとともに、商圏人口のおよそ3分の1を占める高齢者向けのサービスを充実させていく方針である。
  今年の12月には約2km先の此花区に大型商業施設がオープン予定と、顧客争奪戦が一段と進むなかで、どれだけ文字通り“ひっぱりだこ”となるか、同商店街の今後の動向が注目される。
(此花・西・港支部)

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