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ニューズレター(支部概況報告)No.173 2005.5.20

テーマ
1.工夫ある経営で頑張っている中小企業                     

○創業以来70年近く無赤字で将来のための蓄積を続けている企業
 昭和機械商事(株)(本社営業部:住之江区北加賀屋1-3-23 管理本部・工場:岸和田市臨海町13(代表者は住之江住吉支部の異業種交流会のメンバー))は、1937年創業の歴史のある会社であり、国内5社・7拠点、海外2社を結ぶ製販一体のグループワークにより、対応している。
 取扱商品のメインはチェーンである。リンクチェーンがまだヨーロッパ等の輸入品に頼っていた頃から、業界に先駆けた技術開発、品質向上にチャレンジし、独自の高精度チェーンをつくりだしてきた。魚網用チェーンや造船・鉄鋼分野に代表される各種スリング用チェーン等、チェーン業界のリーディングカンパニーとして、産業社会の期待に応えてきている。一口にチェーンといっても、3〜4ミリのものから120ミリのものまで多種多様である。工場は、岸和田市臨海町の工業団地内にあって、大工場の様相があり、120ミリのチェーンの製造工程は迫力がある。
 代表者はユニークさと発想に長けており、誰にも負けない行動力もある。漁網用チェーンの開発においては、現場を体験しないと開発できないと、漁船に1ヵ月以上乗り込み、寝起きを共にして最良の開発を行なって評価を得たとのこと。おまけとして、マグロに関しては専門家並みの知識を得たそうである。
 単純なチェ−ンでは価格競争となり、人件費で勝負にならないため、チェーンを組み込んだ製品の開発をモットーとしている。できるだけ複雑な構造にして付加価値を高め、他社に真似されないよう工夫している。同社でしかメンテナンスができなくし、他社の追随を抑えている。
 現在のヒット商品は地震対策の落橋防止構造用緩衝チェーンである。全国には落下防止対策の必要な橋や高架橋は数え切れないほどあり、当分主力商品になりそうである。現在開発しているのは、チェーンコンベアであるが、独自に開発した技術が随所に組み込まれており、特許申請している部分も多くある。
 高周波技術を駆使した誘導加熱機、自動高周波真空遠心鋳造機、高周波真空吸引加圧鋳造機、排水処理装置等々、あらゆる分野の開発を目指している。
 代表者のモットーは、「ビジネスは、人に喜びを与えることができてこそ利益が生み出される。人に喜びを与えることのできるビジネスは、普遍的であり、永続性を持つ」。還暦を過ぎてもまだまだ意欲旺盛で、益々の発展が期待できる。
(住之江・住吉支部)

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