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ニューズレター(支部概況報告)No.172 2005.4.22

テーマ
4.その他

○大阪南経営革新研究会の活動報告
 住之江・住吉支部では、「大阪南経営革新研究会」を大阪府補助金事業として開催した。厳しい経営環境に対応するため地域事業者は自らを変えていく必要がある。地域の後継者や若手事業者を中心に「経営革新・新規事業を研究する」会を行い、学んだ成果を活用して、各参加者の企業がより精度の高い(成功の確率の高い)経営革新事業や新規事業の立ち上げを支援するため、次のとおり実施した。
 平成16年8月5日に第1回を実施し、今年2月までに12回の長期間にわたるものであった。参加者が実際に自社の経営革新事業を計画・実行できるようになることを目指した参加型の研究会とし、講師の山根氏も、講義は出来るだけやさしく分かりやすくし、演習を多くとった。3回目より、卸売業・小売業・製造業・サービス業の4つにグループ分けし、各グループには講師のほか支部事務局より3名のサポーターがつき、グループ演習の形式で行った。これにより各会員は質問を各班のサポーターに聞くことができ、また班内でのコミュニケーションもよくとれて熱心に質問し、考えることが出来た。実際の自社に関する演習もあるため、参加意識が高く、意欲的であった。演習課題が時間内に出来上がらなかった人の中には宿題として次の回に提出した人もいた。それまで自社の環境分析をしたことのなかったメンバーのなかには、「SWOT分析」にすら感動した人も多くいた。
 自社の経営理念策定、SWOT分析から経営戦略の策定、新規事業のアイデアを考えるなどの演習を行った。「マーケティング戦略の5P」についても演習を行い、さらに事業計画の作成演習や経営革新法承認申請書の書き方の演習へと進み、自社の経営革新事業計画を完成させていった。そして有志による事業計画のプレゼンテーションがあり、これに対する講師の講評で締めくくった。各発表者の事業計画はそれぞれオリジナリティにあふれ優れたものであり、長期間にわたり続けてきた成果が見られた。
 一例として、(1)衣料品の製造・卸業者の「若い女性にターゲットを絞ったSPA(製造小売)事業計画」 (2)車輌製造業者の「道路用の画期的な照明ポールの開発製造販売計画」 (3)危険物運送業者の「この分野初の専門ドライバーの派遣事業計画」 (4)衣料品小売業者の「ビンテージ風デニム製品の企画とネットショップでの小売事業計画」 (5)軽仮設資材リース業者の「出演者さえいれば他に用意する必要のないイベント用舞台セットのリース計画」 (6)材木卸業者の「床材に限定した豊富な品揃えかつ低価格で、しかも工務店の在庫負担をなくした、現場への少量翌日直送の事業計画」 (7)プラスチック成型加工業者の「バイクのエンジン周りの低コストかつ高効率な特許申請済の部品製造販売計画」等がある。
 各参加者が策定した事業計画が各社において必ずしもすぐに実施に移されないかもしれない。しかし、これまで永く戦略なしで続けてきた経営を、今回学んだ戦略的で革新的な思考方法によって、付加価値の高い経営に変えていくきっかけを提供できたことは大きな成果であった。
 なお現在、出席メンバー全員の希望により、このメンバーを中心とした継続的な交流会を立ち上げ中である。当支部として今後とも支援していきたい。
(住之江・住吉支部)

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