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ニューズレター(支部概況報告)No.172 2005.4.22

テーマ
3.地域の動き

○ 元気な商店街「コリアタウン」
 一部の例外を除いて、商店街が元気をなくして久しい。地域の商店街の衰退は憂慮すべき状態のところが多い。原因は数々あるが、超巨大専門店の台頭やロードサイドにおける専門店の隆盛、消費者ニーズの変化、商店街の経営者や周辺消費者の高齢化等が考えられる。
そんな昨今にもかかわらず、生野区に「元気印の商店街」がある−「コリアタウン」である。正式には「御幸通り東商店街」といい、店舗数約45店舗ほどのこじんまりした商店街である(場所は生野区桃谷の5丁目界隈。アクセスはJR環状線鶴橋駅・桃谷駅、近鉄鶴橋駅、地下鉄千日前線鶴橋駅が最寄駅)。町中の商店街だから一応、一般の業種も揃ってはいるが、特徴は愛称が示すようにコリアンムードに溢れた商店街である。キムチや焼肉材料の店が多く、品揃え・品質・価格に魅せられた一般のファン以外にも、飲食店等の業者が大量仕入に来街する。
 この町のどこが元気かといえば、まず賑わいのある商店街は当然のことながら空き店舗が少ない。何と!この商店街は空き店舗がゼロである。現在わが国には約14,000の商店街があるが、平均空き店舗率は1割にも達しようとしている。これはあくまで平均で、空き店舗が3割〜4割の街も珍しくない。ところによっては半数以上が空き店舗の「シャッター通り」と呼ばれている商店街も各地に存在する。そんな中で、ターミナルでもなければ、駅前通りでもない、地域の商店街で空き店舗がゼロということは、商店街がいかに活気に満ちているかという証明である。たまに空き店舗が出ても、待ちかねたように直ぐに埋まってしまう。これは、商人さんにとっても魅力のある、商売の成り立つ商店街ということである。
 だからと言って、遮二無二頑張ってイベントや大売出しに頼っている訳でもない。イベントは数年前から大阪市内の多くで実施されている「1商店街1国運動」を実施しているが、これも客寄せ目的ではなく、地域の子供達を中心にした韓国の民族色豊かなお祭りである。多くの商店街が中元と年末の売り出しに頼っているのに対して、この商店街は大売出しもしていない。わざわざそんなことをしなくても、毎日が売り出し状態で賑わっているというのだから羨ましい限りである。
 このように元気な商店街の振興組合の理事長なら、さぞかし凄いベテランのお爺さんだと思うかもしれないが、井上理事長は当年41歳の若手で、理事長就任が39歳の時というから驚く。驚きついでにもうひとつ。この若さで理事長になるということは、きっと老舗の2代目か3代目で親の七光りを背負っていると思うだろうが、あにはからんや、本人が創業者だというのだから益々感心してしまう。
 世は挙げて「韓流ブーム」である。消費者がこのエキゾチックな賑わいのある商店街を見逃すわけがない。最近は修学旅行生や若者のグループ、一般の観光客が訪れて、更に賑わいに色を添えている。若い理事長さんを先頭にますます「商店街力」が高まることが期待できる商店街である。
(東成・生野支部)

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