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ニューズレター(支部概況報告)No.171 2005.3.22

テーマ
1.工夫ある経営で頑張っている中小企業 

○良書を発行しつづけることで、評価を高め、事業拡大を図る出版会社
 朱鷺書房(株)(東淀川区西淡路1-1-9 代表取締役 B氏 TEL:06-6323-3297 http://www.tokishobo.co.jp/ )は、昭和50年に設立され、「現代人の『心』を見つめる息の長い書籍の刊行に力を注ぐ」を経営コンセプトにする出版社。流行を追い求めた書籍の出版ではなく、「心」に焦点を絞った専門性の高い良書を発行することで、社会的評価を得て中長期的に事業拡大を図ろうとしている会社である。
 得意としている書籍ジャンルは、「心理」・「保育」・「教育」・「福祉」「歴史」等で、比較的地味なジャンルである。地味なジャンルであるものの、B氏はじめ経営者と社員が一体となって、本当に社会の役に立つ、時代に流されない良書を刊行しようとの強い思いで業務を行っている。
 今の社会的な事件や問題が、「心の貧しさ」や「心の病」に起因しているのではないかと考えられるものも少なくない。このことが同社が発行する書籍への高まりにつながり、販売部数の増加に影響していると思われる。
 良書発行の評価は、徐々に高まっている。その一例として本年1月30日の朝日新聞において、テレビ等で活躍中の評論家・宮崎哲弥氏が、同社の新刊書の1つである「アルコール依存症」(中本新一著)に対し、高い評価をする内容の書評をよせている。
 B氏は、良書発行の先頭にたって編集者として活動するとともに、経営基盤の充実にも取り組んでいる。見やすく使いやすいホームページ(HP)を作成することで、読者(顧客)への直接販売を高めようとしている。専門性の高い書籍が多いだけに、読者が書店において、この出版社の本を探すのに労力を要することが多い。HPからの購入は利便性が高く、本を探す労力が少なくなる。HPからの直接販売も、少しずつ増えてきている。
 B氏は、これからも経営の安定・拡大を図りながら、良書を発行することで社会的な貢献を果たしていきたいと意欲的である。当支部においては、資金調達のアドバイス等をおこない、さらなる事業の安定・拡大を支援している。
(新淀川支部)

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