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大商ニュース   2016/8/10号



第6回通常議員総会 事業報告と決算 了承
新副会頭に小林哲也氏

 大阪商工会議所は7月29日、第6回通常議員総会を開いた。平成27年度の事業報告書案と収支決算書案が審議され、原案通り了承された。また、新たに小林哲也氏(近鉄グループホールディングス代表取締役会長)が副会頭に、紀伊肇氏(NTTドコモ常務執行役員関西支社長)が常議員にそれぞれ選任された。
 総会の冒頭であいさつに立った大商の尾崎裕会頭は、大商事業に関わる方々へ感謝の言葉を述べるとともに、今後力を注いでいきたいこととして次の3点を挙げた。
 1点目は、「千客万来都市OSAKAプラン」の総仕上げと、その成果を踏まえた次期ビジョンの策定。同プランにおける多方面での成果を紹介した上で、今年度後半にかけて同プランの総仕上げに取り組むと述べた。さらに、次期ビジョンでは、「大阪・関西が日本の重要な”極”の一つとして、アジア・世界の成長力を取り込むための拠点として、大きく飛躍していく姿を描き、その上で、将来大阪・関西のリーディング産業となることが期待できる分野で、新たなプロジェクトを立ち上げたい」との意欲を示した。
 2点目として、経営の現場の声に真摯に耳を傾けることを挙げた。自ら大阪市内の5支部を訪問し、中小企業や商店街で直接話を聞いた経験を紹介した上で、「今後とも、中小企業に寄り添い、ともに悩み、ともに考え、明るい未来を切り開いていきたい」と語った。
 3点目の組織基盤強化では「3万会員の回復を目指して、全力で取り組みたい」と抱負を述べた。
 その後、今年度の「なにわなんでも大阪検定」の団体受験や広報などへの協力を依頼した。
 議案の審議では、平成27年度事業報告書案と収支決算書案が原案どおり了承された。

■新副会頭の略歴
 小林哲也(こばやし・てつや)
 近鉄グループホールディングス代表取締役会長。1943年生まれ。68年早稲田大学第一政治経済学部卒業。68年近畿日本鉄道入社。2001年取締役。03年常務。05年専務。07年社長。15年近鉄グループホールディングス会長、近畿日本鉄道会長。

【問合せ】総務担当TEL6944・6211


尾崎会頭あいさつ(要旨) 第6回通常議員総会
商工会議所活動、3点に注力 ビジョン、現場重視、会員増強

 今後の大阪商工会議所の事業展開や組織運営にあたっての所信を申しあげ、皆様方の一層のご理解・ご支援を賜りたいと存じます。
 早いもので、会頭に就任いたしましてから半年余りが経ちましたが、日々、役員・議員の皆様方をはじめ大阪商工会議所の事業に関わる様々な方々にお支えいただいていることを実感いたしております。この場をお借りいたしまして、改めて深く感謝申しあげます。どうもありがとうございます。
 それでは私から、商工会議所の活動において、今後、特に力を注いでいきたいことを3点、申しあげたいと存じます。
 まず、1点目は「千客万来都市OSAKAプラン」の総仕上げと、その成果を踏まえた次期ビジョンの策定であります。
 大阪商工会議所では、平成23年度から「千客万来都市OSAKAプラン」を開始し、現在、「8つの戦略プロジェクト」の推進と「4つの基盤」の強化に精力的に取り組んでおります。
 そのなかで「観光インバウンド促進プロジェクト」や「メディカル・ポリス形成プロジェクト」はじめ、多方面で大きな成果があったと認識しております。例えば、観光分野では、大阪への外国人旅行者数の急増にいち早く着目し、中国人観光客向けのガイドブックや会話帳を作成したうえで商店街での活用を促すなど、「爆買い」需要を取りこぼさないよう周到な準備を進めてまいりました。ライフサイエンス分野では、大阪・関西の健康・医療クラスターとしての集積を高めるべく、政策提言のみならず、DSANJ(創薬シーズ・基盤技術アライアンスネットワーク)の運営などの具体的事業に取り組み、PMDA(医薬品医療機器総合機構)やAMED(日本医療研究開発機構)といった国の機関の西日本拠点が新設されるなど、実績をあげることができました。
 また、海外市場開拓に関しましては、「中国での介護・福祉関連ビジネス」の促進や、ベトナムへの工場進出支援に力を入れましたほか、販路開拓につきましては、「買いまっせ! 売れ筋商品発掘市」の開催など、中小企業を中心とする会員企業のビジネスに直接役立つ取り組みも数多く実施してまいりました。
 加えて、建物のリノベーションによるまちの活性化やドローンを活用したビジネスの模索など、新しい事業の芽も育てております。さらに会員企業のきめ細かい経営相談や地域ブランド創出、女性の活躍支援などの人材育成にも取り組んでまいりました。
 役員・議員の皆様方におかれましては、委員会・部会・支部などの活動を通じ、陣頭指揮をお執りいただきましたことに、改めて心から御礼申しあげます。
 今後、年度後半にかけ、「千客万来都市OSAKAプラン」の総仕上げに取り組みますとともに、その後継プランとなります次期ビジョンの検討を進めていかなければならないと考えています。
 次期ビジョンでは、大阪・関西が日本の最も重要な”極”の一つとして、また、アジア・世界の成長力を取り込むための拠点として、さらには、多様で高度な人材や企業、最先端の情報やアイデアを惹きつけて、新しい産業やビジネスを生み出していく都市として大きく飛躍していく姿を描き、そのうえで、「成長を牽引する産業力の強化」と「成長の舞台となる都市力の強化」を実現する具体的プロジェクトを取りまとめてまいります。例えば、ライフサイエンス産業の振興やインバウンドの拡大など、「千客万来都市OSAKAプラン」で取り組んできたテーマに加えまして、IoT、AI、ビッグデータなど新しいイノベーション技術の潮流を捉えた次世代モノづくり産業の分野、さらには需要の拡大が期待される健康・スポーツ産業分野など、将来、大阪・関西のリーディング産業となることが期待できる分野で、新たなプロジェクトを立ち上げたいと考えております。
 これからも、役員・議員の皆様方はもちろん、会員企業の方々、あるいは大阪府・大阪市や関西の他の経済団体など幅広い関係者の皆様と議論を重ね、地域の発展・成長への思いや方向性を共有してまいりたいと存じます。ご所属の委員会をはじめ、ぜひとも活発にご議論いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
 特に力を入れて取り組むことの2点目は、日頃から地域経済の実情に目を凝らし、経営の現場の声に真摯に耳を傾けることであります。
 商工会議所の活動の主たる目的は、地域経済を支える中小企業の成長分野や新しい事業分野への参入など、新たなチャレンジを後押しすることと考えております。
 私自身も、大阪市内の5支部を訪問し、地域の中小企業や商店街の方々と、直接お話をいたしました。独自の技術を有し、新しい製品や市場の開拓に挑戦されている経営の現場を自分の目で見て、改めて皆さんが培った技術、人脈を活用して事業展開されているたくましさを心強く感じたところでございます。また地域の活性化・再生に向け、地域ブランドの創出や地元の歴史・文化を生かしたまちづくりなど、様々な取り組みが意欲的に行われておりますことに、私自身も元気をいただいた思いがいたします。
 今後とも、地域の中小企業に寄り添い、ともに悩み、ともに考え、明るい未来を切り開いていく、それが商工会議所活動の原点であることを忘れずに、事業を推進してまいりたいと思います。
 特に力を入れて取り組むことの3点目は、組織基盤の強化でございます。
 会員企業数は商工会議所にとって力の源泉であり、地域の商工業者の皆様から、幅広いご支持をいただかなければ、我々の活動は成り立ちません。そのためにも、会員増強運動において、今年度の目標である3万会員の回復を目指し、全力で取り組んでまいりたいと存じます。この点に関しましても皆様方の尚一層のお力添えをお願い申しあげます。
 最後に、今年度の「なにわなんでも大阪検定」は、11月27日に「大阪の恩人・五代友厚」をテーマに実施いたします。8月1日から申し込みがスタートいたしますので、役員・議員会社におかれましては、団体受験のお申し込みや、事業所でのポスター掲示など、絶大なご協力を賜りたいと存じます。
 以上、ビジョン、現場視察、会員増強の3点について申しあげましたが、今後とも、役員・議員の皆様方には、大阪商工会議所の活動に格別のご支援・ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申しあげまして、私のあいさつとさせていただきます。


尾崎会頭 北区を訪問
ものづくり企業にエール

 大阪商工会議所の尾崎裕会頭は7月12日、北支部の西仲健治副支部長と北支部管内を視察した。
 尾崎会頭は、まず北区で試作品加工業を営む井上模型製作所を訪問。井上佳宣社長から「主力商品は5軸加工を中心とした難形状の試作品で、年間約2,500点の試作品を作っている。バーチャルを現実にする時の発想の豊かさと精緻な技術が求められる」と説明を受けた。
 次に訪問したのは天神橋筋商店街にある1871(明治4)年創業の藤為金網篩製造所。使い手や用途に応じた形を自由自在かつ正確に創り出す同社の製品は、高級料亭や先端技術研究所などで使用されている。尾崎会頭は、若き5代目・纉c憲二社長の職人技によって製作された金網や篩に熱心に見入っていた。
 その後、とりゐ味噌を訪問。泉恒太郎社長が、味噌は産地(原料)によって米、麦、豆、調合味噌に分けられることを日本地図を用いて説明し、江戸時代から続くとりゐ味噌の旨味と香りの秘訣を語った。
 視察後、尾崎会頭は北支部の副支部長らと懇談。ものづくり企業が直面している課題や商店街の活性化について意見交換を行った。

【問合せ】北支部TEL6130・5112


オープンイノベーション
推進へ18会議所で研究会

 大阪商工会議所は、関西圏の商工会議所に呼びかけ、「オープンイノベーション推進研究会」を7月20日に発足させた。
 同研究会には、18の商工会議所が参加。産学・産産連携などを通じて、外部の技術・アイデアなどを活用する「オープンイノベーション」について情報収集・分析し、中堅・中小企業の競争力強化につながる施策や、商工会議所を活用した支援事業のあり方などを検討する。
 第1回の研究会では、経済産業省産業技術環境局の山田仁技術振興・大学連携推進課長と、ナインシグマ・ジャパンの松本毅ヴァイスプレジデントが講演し、意見交換した。今年度内に3回程度研究会を開き、実態調査や要望建議などを行う。

【問合せ】産業・技術・水ビジネス振興担当TEL6944・6300


マクロミクロ−−甘辛い経験

 大阪で半世紀生きてきて、今や名実ともに「大阪のおばちゃん」になった。外面的に先行していた「おばちゃん化」はここに来て、内面的な変化としても現れた。たとえば最近なぜか、他人様の赤ちゃんがとてもかわいく見え、街中で困っている人を見ると大丈夫だろうかと妙に気になってしまう――「自分はこんなお節介キャラだったろうか?」と思うことが増えたのだ。
 しかし、この「おばちゃん化」を案外平静に受けとめている自分がいた。それはなぜか?
 おそらく――五十有余年をかけて数多の悲喜こもごもの経験をしてきた。それらはあいにく「若さ(=時間)」とトレードオフでしか手に入れられなかったもの。しかし、その甘辛い経験こそが、今の自分を味わい深く豊かに彩ってくれていることに気がついたからに他ならない。
 今年度、大商は女性の役員や管理職の方を対象にした「大阪サクヤヒメ表彰」を創設し、現在、候補者を募集している。企業活動や文化的活動に取り組んでこられたお一人おひとりの甘辛い経験をぜひじっくり伺いたいと強く願いつつ、たくさんのご応募をお待ちしている。(まひる)


◆お知らせ

◆休館のお知らせ
 大阪商工会議所は、8月13〜15日休館します(支部含む)。
 大阪企業家ミュージアムは、同13〜16日休館します。

◆休刊のお知らせ
 本紙8月25日号は休刊します。


海外展開サポートセミナー
〜知財権&PL訴訟リスクと信用リスクの対応策〜

 国際法務、訴訟対応の専門家である森・濱田松本法律事務所の江口拓哉弁護士が「海外展開における知的財産権の法的リスクと対応策について」と題して講演。損害保険ジャパン日本興亜の担当者が、中小企業が貿易を行うにあたり与信管理に利用できる方法などを説明する。
 大阪府の海外事業展開支援施策や商工会議所の保険「海外展開サポートプラン」も紹介。事前申込制(先着順)。

【日 時】 9月2日(金)14:00〜16:00
【場 所】 マイドームおおさか(大阪市中央区)
【参加費】 無料。定員150人

【問合せ】 共済事業室TEL6944・6352


中小企業のためのビジネス講演会
「『主婦から2代目社長』の会社再生奮闘記〜”町工場の星”が経営危機突破の原動力とモノづくり人材育成の極意を語る〜」

 先代の急逝で経営を引き継いだ町工場を独自の経営手法で再生し、話題の女性経営者、ダイヤ精機の諏訪貴子代表取締役が会社再生の手法と若手職人育成について語る。事前申込制(先着順)。
【日 時】 9月27日(火)14:00〜16:00
【場 所】 大阪商工会議所
【参加費】 会員無料、一般5,000円
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201607/D13160629028.html)に掲載。

【問合せ】 経営相談室TEL6944・6473


大阪サクヤヒメ表彰
企業活動、文化的活動で活躍する女性応援

■大商会頭名で表彰−−応募締め切り(9月16日)

 大阪商工会議所は、このほど、佐藤茂雄前会頭の顕彰事業として、「大阪サクヤヒメ表彰」を創設し、現在、応募・推薦を受け付けている。国が推進する「2020年に指導的地位に占める女性の割合を30%にする」との政策目標実現の一助となるよう、20年までの5カ年にわたり実施する。
 大阪サクヤヒメ表彰は、佐藤前会頭の辞世の句「やはりいた サクヤヒメ達 六歳経つ」に因み、「強く美しい女性」として神話に登場するサクヤヒメのイメージに基づき、企業活動や文化的活動で活躍する女性を応援するもの。表彰対象は大商の会員企業の女性の役員・管理職・個人事業者、大阪を拠点に文化的活動に取り組む女性。法人ではなく、個人に焦点を当てている点が特徴的。
 業績や人材育成のほか、育児や介護と仕事の両立などワークライフバランスの実現など5つの選考基準項目に基づいて、経営者や学識者などで構成する「大阪サクヤヒメ表彰選定委員会」(委員長=古川実・大商副会頭)で書類審査を行う。
 大阪サクヤヒメ大賞(1人)、大阪サクヤヒメ賞(10人程度)、活躍賞が選出され、大商の尾崎裕会頭名の表彰状が授与される。また、大阪サクヤヒメ大賞、大阪サクヤヒメ賞の受賞者には副賞として、在阪の女性ジュエリーデザイナーによるオリジナルデザインのピンブローチを贈る。
 応募は9月16日まで。応募用紙は大商ホームページから入手し、郵送またはメールで応募する。候補者の活動内容に関する関連資料(社内表彰、写真、広報誌など)があれば、添付可。書類審査を経て11月中旬に受賞者を決め、12月1日に表彰式を開く。

 ◇つぼみから開花へ(副賞のピンブローチ)
 ピンブローチのテーマは、「つぼみから開花へ」。強く美しい女性が、つぼみから咲かせた美しい花。つぼみ(後輩)を指導することで自身も力強く輝く様を表現。18金ホワイトゴールドにダイヤなどをあしらった繊細なデザイン。直径22ミリ。
 (協力=大阪ジュエリー工芸協同組合)


■12月、表彰式とフォーラム−−岩田喜美枝氏が講演
 大商は、12月1日、表彰式に引き続き、記念フォーラムを開く。
 基調講演は、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長を経て、資生堂に入社し、女性初の代表取締役副社長などを歴任した岩田喜美枝公益財団法人21世紀職業財団会長。「経営戦略としての女性活躍推進(仮題)」について語る。
 その後、大阪サクヤヒメ大賞、大阪サクヤヒメ賞の受賞者によるパネル討論を行う。コーディネーターは大阪サクヤヒメ表彰選定委員(追手門学院大学地域創造学部教授)の佐藤友美子氏。
 表彰式は午後3時からANAクラウンプラザホテル大阪(大阪市北区)で。参加無料。定員120人(事前申込制)。


【大阪サクヤヒメに期待する】
 大阪サクヤヒメ表彰選定委員会のメンバーに、この表彰への期待を語ってもらった。

○「来たれ、輝く女性たち」佐藤友美子氏(追手門学院大学地域創造学部教授)
 女性の活躍は、これまでも、これからも、大阪の元気の源です。しなやかに、したたかに、活躍する女性が大阪には沢山います。
 企業の発展も、豊かなライフスタイルの実現も、鍵を握っているのは女性です。様々な分野で、多様な働き方で、キラキラと輝いている女性を「大阪サクヤヒメ表彰」では募集しています。女性活躍の輪が大阪から大きく拡がります。
 来たれ。強く、美しく、凛と輝く女性たち!  

○「活力あふれる女性に」橋爪紳也氏(大阪府立大学21世紀科学研究機構教授)
 神話に登場する木花咲耶姫(サクヤヒメ)は、桜花のごとく美しい女性とされます。
 いっぽう仁徳帝は、清々しい梅花の開花に、地域が繁栄する姿を重ねあわせて、「難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花」と詠じました。
 大阪をより美しく、より繁栄させるべく、花を咲かせる人材が必要です。この街の経済と文化の次世代を担う、活力あふれる女性に、ぜひこの賞をお贈りしたいと思います。
  
○「社会での活躍に期待」長谷川惠一氏(エール学園理事長)
 今回、佐藤茂雄前会頭の顕彰事業として大阪サクヤヒメ表彰事業が行われることになりました。
 時代が女性の活躍推進の方向に向かっていることを思うと時機を得た事業と思われます。日本は少子化社会の到来で、人口減少期に入り女性の活躍の場を整えることは必須の内容となってきています。
 この表彰によって女性の一層の活躍の場が広がり、表彰者が活き活きと社会で活躍していただくロールモデルとなってくださることを願ってやみません。
  
【問合せ】研修担当TEL6944・6421


水素・燃料電池分野で海外市場開拓を支援
9月12日 英国参入促進セミナー

 コストは高いが将来性の高いエネルギーとして、水素エネルギーの活用拡大に期待が高まっている。一方、関西には水素ガス大手の岩谷産業をはじめ、バルブやタンクなど高度な技術をもつ中堅・中小企業が集積している。このため大阪商工会議所は、水素・燃料電池・エネルギー分野で高い技術力を有する中堅・中小企業やこれから同分野での応用展開を検討する企業を対象に、2030年の水素市場拡大を見据えた海外市場の開拓を支援していく。
 大商と近畿経済産業局が6月22日、大阪市内で開いた「水素・燃料電池分野欧米市場参入促進セミナー」第1回には約100人が参加。ローランド・ベルガーが米・中・欧州などの水素・燃料電池の市場動向とコスト削減や需要拡大への取り組み、カナダ水素燃料電池協会が技術力を背景とした国際間企業連携による世界展開、大阪ガスが家庭用燃料電池システムの開発経緯や今後の海外市場展開について話した。
 9月12日には、英国に焦点を当て、同セミナーの第2回を開く。英国をはじめ欧州などでの水素・燃料電池の最新情報についてサウスウェールズ大学水素センターのジョン・マディ教授が講演。日本の燃料電池技術の動向について産業技術総合研究所の栗山信宏教授が解説する。企業からも事例やビジネス上の課題などについて発表する。午後1〜5時、マイドームおおさか(大阪市中央区)で。参加無料。定員70人。事前申込制。
 また、大商は9月5日、英国とカナダの企業を招いて技術ニーズを発表する「オープンイノベーションフォーラム」、11月には米国・カナダに、来年1月に英国・ドイツへ「水素燃料電池ビジネス実務ミッション」を派遣する。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


英国とカナダの4社からニーズ
水素・燃料電池で技術連携先を募集

 大阪商工会議所と近畿経済産業局は、9月5日、英国とカナダの4社を招き、水素・燃料電池分野で「オープンイノベーションフォーラム」を開く。
 英国からは、パワー・ツー・ガス大手で、余剰電力を水素に変換して貯蔵するシステムを提供するITMパワー社、最先端の水素燃料電池技術で航空宇宙、分散型発電、非常用発電分野などで開発を進めるインテリジェント・エナジー社、カナダからは、PEM(固体高分子形燃料電池)などを開発する大手のハイドロジェニックス社、遠隔地や採掘現場向けの独立系発電事業者のチュグリック・エナジー社の合計4社が来阪する。
 この4社は、水素・燃料電池技術で代表的な国際企業であり、住宅用熱電併給(CHP)システム、水素貯蔵技術と水素ステーション、水素レンジエクステンダー、モバイルデバイスなどで関西企業との技術連携・パートナーシップを希望している。
 午前9時30分〜午後0時30分(企業4社による発表)、午後1時30分〜5時30分(個別商談会)、シティプラザ大阪で。無料。事前申込制。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


人事制度の設計支援
政府、「同一労働同一賃金」実現めざす

 大阪商工会議所は、中小企業の人事制度・賃金制度の設計を支援する「人事制度設計サポートサービス」を提供している。これは、提携する専門家とともに、企業の評価制度や賃金制度の設計・見直しを行うもの。
 今年6月に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」の目玉施策の一つとして「同一労働同一賃金」が掲げられている。また、今年5月には、東京地裁で60歳定年後のトラック運転手の賃金減額について、「合理的でない」との判決が下されるなど、中小企業は「同一労働同一賃金」を意識せざるを得ない状況となっている。賃金の決定に明確な根拠やルールをもたない中小企業も多いが、今後、賃金決定においてより明確なルールが必要になる可能性がある。
 同サービスでは透明性と納得度の高い人事制度づくりを支援する。自社に合った制度を検討することで、トラブルの未然防止や、人材の確保・育成に貢献する。詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/it/cat/index.php?mode=show&seq=22)に掲載。

【問合せ】経営情報センターTEL6944・6199


IoT活用推進
9月21日にフォーラム

 大阪商工会議所は、中堅・中小企業におけるIoTの活用を推進する「大阪・関西IoT活用推進フォーラム」の第2回例会を9月21日に開催する。
 「IoT」は、様々な物体に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり、相互に通信することで、自動的認識・制御などを行うこと。
 第2回例会では、日経コンピュータの中村建助編集長が「IoTがもたらす変革の本質と国内外の活用事例」をテーマに講演する。また、サラヤ、双和電機による事例発表、NECソリューションイノベータによる事業提案、交流会も実施する。
 午後3〜6時、大商で。定員200人(事前申し込み先着順)。参加無料(交流会は1,000円)。

【問合せ】産業・技術・水ビジネス振興担当TEL6944・6300


自社業況が悪化
4―6月 中小景況調査

 大阪商工会議所は四半期ごとに実施している「第144回中小企業景況調査」を取りまとめた。調査は5月21日〜6月1日に大阪市内の中小企業・小規模事業者292件を対象に行い、290件から回答があった。
 同調査によると、4〜6月期のDI(「好転」から「悪化」を引いた指数)は自社業況がマイナス24.7と、前期から5.1ポイント悪化した。前回調査時点の4〜6月期予測値(マイナス15.4)と比べても悪化しており、改善が進んでいない企業が多いといえる。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/Kankoubutsu/Newsletter/302.pdf)に掲載している。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6451


9月、イスラエルに使節団
若手ベンチャー経営者対象

 大阪商工会議所は、9月24〜30日、「イスラエルスタートアップ&ブーストアップ ミッション」を派遣する。
 これは革新的な技術を有するイスラエル企業との協業を通じてベンチャー企業の技術力向上やグローバルな事業展開を支援することが狙い。日本とイスラエルの両政府の関係強化決議を受け、昨年設立された「イスラエル―日本ヤング・リーダーシップ・プログラム」を活用し、スタートアップ企業の祭典「DLD TEL AVIV INNOVATION FESTIVAL16」の開催に合わせて派遣する。
 関西に拠点を構え、将来、イスラエル企業との協業を望むベンチャー企業が対象で40歳未満の経営者などの条件がある。定員10人(応募多数の場合、選考あり)。参加費はイスラエル政府招待のため無料(ただし、団共通経費要)。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201607/D11160919026.html)に掲載。

【問合せ】国際部TEL6944・6411


会頭コメント

■経済対策について
 中長期の経済成長を視野に入れ、事業規模28兆円超という大型経済対策を打ち出したことは、政府として、世界経済の下方リスクが増す中で景気回復の流れを確実にするとともに、デフレ脱却に向けた強い意思を表明したものと思う。
 今回の対策では、IoTや人工知能などを活用した新ビジネスの創出支援をはじめ、革新的な技術・製品開発や販路開拓の支援、資金繰り対策や海外展開支援など、中堅・中小企業に対する支援策が盛り込まれたことを評価する。
 また、リニア中央新幹線や北陸新幹線などのインフラは未来投資の象徴であり、その整備加速に財政投融資の活用を打ち出したことを歓迎したい。
 政府が一層力を入れて取り組むべきは、成長戦略の力強い実行である。今後取りまとめられる本年度第2次補正予算案、来年度予算案において、次世代産業の育成や、中小企業の生産性向上促進など、わが国の中長期の成長拡大に繋がる施策に重点を置いた内容となるよう切望する。
 なお、消費増税が先送りされる中、低所得者への現金給付や介護・保育の充実をはじめ、社会保障給付の拡充が先行している。社会保障制度を持続可能なものとするためには、給付の抑制・効率化についても目を背けず正面から取り組むべきである。(2日)

■内閣改造について
 政権の骨格を維持しつつ、バランスに配慮した内閣という印象だ。この布陣でアベノミクスの一段の加速を期待する。
 安倍内閣の目下の使命は、経済を力強く成長させること。加えて、安定した政権基盤を最大限に活かして、将来への布石を打つことだ。例えば、次世代産業の育成やリニア中央新幹線・北陸新幹線をはじめとするインフラの整備加速、国民の将来不安を払拭するための財政健全化の断行など、中長期的課題の解決に向け、確かな道筋をつけていただきたい。(3日)


地域に密着−−支部の活動

◆「利益アップと資金繰り改善の法則」〜キャッシュフロー経営で業績向上!※
実践的な資金繰りのポイントやキャッシュフロー経営の考え方を解説。
8月24日午後6時30分〜8時30分、南支部で。会員無料、一般5,000円。
◎南支部TEL6771・2211


◆過重労働・メンタル対策のための就業規則の見直し方※
◇中央支部=8月31日午後2〜4時、大商
◇西支部=9月14日午後2〜4時、大阪トヨペットビル
◇北支部=10月5日午後2〜4時、同支部
◇東支部=同12日午後2〜4時、ニッセイ京橋ビル
◇北支部=同21日午後2〜4時、淀川工業会
◇南支部=同24日午後6〜8時、同支部で。
起こりうる労務トラブルを取り上げ、就業規則の作り方や見直し方を解説する。会員無料、一般5,000円。
◎経営相談室TEL6944・6451

※印は大阪府の補助金を受けて実施


大手に技術提案の機会
ダイキン工業 ニーズを説明

 大阪商工会議所は9月5日、「MoTTo OSAKAフォーラム(通称、もっと大阪)Withダイキン工業」技術ニーズ説明会を開く。同フォーラムは、大手企業が提示した技術ニーズに対し、中堅・中小企業からの提案を募り、両者の連携による技術開発や製品化・事業化を支援するビジネスマッチング事業。
 今回、技術ニーズを発表するダイキン工業は、昨年11月に、技術開発のコア拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」を開設。社外との連携、融合を通じた「協創」を推進している。フォーラムでは、「空調機器」「材料・加工技術」「基盤技術」の3つの分野の技術ニーズを公開し、それに応える中堅・中小企業からの提案を受け付ける。
 併せて、同フォーラムの協力支援機関(中堅・中小企業支援機関や金融機関など)による事業紹介も行う。午後2〜6時、大商で。無料(ただし、午後5〜6時の交流会は1人1,000円)。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201607/D22160905025.html)に掲載。

【問合せ】産業・技術・水ビジネス振興担当TEL6944・6300


企業法務の知識習得に
10月から講座開講

 大阪商工会議所は、法務経験が浅い方など企業法務の基礎知識を習得したい方を対象に「企業法実務基礎講座」を開催する。
 同講座の特色は、実務に詳しい大手企業の法務部門の責任者らが講師を務め、法務・総務担当者に必要な法律の基礎知識を実務の観点から解説すること。
 「会社法の基礎知識」から、「契約書の作成」「独占禁止法・下請法・景品表示法・消費税転嫁対策特別措置法」「債権の保全と回収」「労働関係法」「消費生活用製品安全法・製造物責任法」「知的財産権」「消費者取引」「個人情報保護法」「金融商品取引法」「企業法務におけるリスクマネジメント」まで、幅広い分野をカバーしている。
 10月5日〜11月24日の原則、毎週水曜日の午後1時30分〜5時20分、大商で。11月24日のみ木曜日に開く。全8日間、16講座。1回目には交流会も開く。定員100人。参加費は会員4万3,200円、一般5万9,400円。
 詳細は、ホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/2016/kj-kiso28/)に掲載している。

【問合せ】経済担当TEL6944・6304


天神祭渡御行事
ご協賛お礼

 7月24、25日に斎行されました天神祭渡御行事に際し、会員企業974社から2,500万円に上るご協賛を賜りました。厚く御礼申しあげます。
 25日の船渡御ではご協賛企業から抽選で140社280人を大商奉拝船にご招待いたしました。尾崎裕会頭も乗船し、参加者とともに大川を行き交う船列や夜空を彩る華麗な花火を堪能しました。
 大阪の伝統と活力を象徴する天神祭渡御行事を、引き続き、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。

【問合せ】地域振興部内「天神祭渡御行事保存協賛会係」TEL6944・6323


関空促進協が総会
入国審査官増員求める要望決議

 関西の自治体や経済団体などで構成する関西国際空港全体構想促進協議会は、7月20日、大阪市福島区で総会を開催した。
 総会では、関西国際空港の運営を新関西国際空港会社から引き継いだ関西エアポートの協議会加入のほか、航空ネットワークの強化とインバウンド拡大や関西の魅力発信と食の輸出促進などを盛り込んだ平成28年度事業計画案、収支予算案が承認された。また、急増する訪日外国人に対応するため、入国審査官の増員などを求める要望書が決議された。
 大阪商工会議所の倉持治夫副会頭は閉会のあいさつに立ち、「持続的に関空の利用者を増やしていくには、審査官の増員やホテル不足解消などの受け入れ体制を整備するとともに、関西をもう一度訪問したいと思っていただける魅力あふれる地域にしていくことが重要」と述べた。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


ものづくり企業対象に
ビジネスマナー講座

 大阪商工会議所の西支部は「西部エリアものづくりブランド創出事業・加工ネットワーク強化事業」として、6月23日、「今さら聞けないビジネスマナー」講座を開催した。
 少数の取引先に依存する「ものづくり企業」では、取引先の廃業などを受け、新規取引先開拓が喫緊の課題となっている。しかし長年にわたって「顔なじみ」取引が主体だった事業所にとって、意外と壁になるのが第三者に対する自社紹介やビジネスマナー。こうした課題の解決に向けて、商談を行う際のビジネスマナーの再確認と効果的な自社の見せ方をロールプレイング主体の講義で学んだ。
 参加者からは「実践的な内容を通じて自信がついた」といった声が寄せられ、新規取引先開拓に向けた取り組みの第一歩となった。

【問合せ】西支部TEL6539・1666


都市対抗野球
尾崎会頭が始球式 五代友厚に扮して

 大阪商工会議所の尾崎裕会頭が7月19日、東京ドームで行われた第87回都市対抗野球大会の大阪ガス(大阪市)対西濃運輸(大垣市)戦で始球式を務めた。
 NHK連続テレビ小説「あさが来た」で大商の初代会頭、五代友厚役を好演したディーン・フジオカさんをイメージさせる衣装での尾崎会頭の投球は、観客の注目を集めた。


五代友厚学ぶ まち歩き

 大阪商工会議所が11月27日に実施する大阪検定の今年のテーマは「五代友厚」。そこで、大商は五代友厚の功績を改めて学ぶ機会として、大阪市交通局と共催で、まち歩き「大阪・まち・再発見ぶらりウオーク<特別編>大阪の恩人「五代友厚」ゆかりの大阪を往く」を9月17日に実施する。
 当日は、受付時間(午前10時〜10時30分)に大阪市中央区の北大江公園に集合。五代の像が建つ大阪取引所や、五代邸の瓦が展示されている大阪科学技術センターなど10カ所のポイントを巡る。ゴール(四つ橋線本町駅)まで約9キロの行程を予定。各ポイントでは五代にちなんだクイズも出題する。大阪検定の受験対策としての効果も見込まれる。
 参加無料。事前申し込み不要。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


なにわなんでも大阪検定にチャレンジ
<第4回>今回のテーマ スポーツ

過去に出題された問題をご紹介します。

【問1(第1回 3級)】
 1964年の東京オリンピックの女子バレーボールで、スポーツ中継歴代最高視聴率66.8%を記録した決勝戦の先発メンバー6人すべての選手を占めた実業団チーム「日紡貝塚」は、当時何と呼ばれていたでしょう?

(1)東洋の魔女
(2)東洋のなでしこ
(3)東洋の忍者 (4)東洋の女神

【問2(第1回 2級)】
 1982年に大阪女子マラソンとして始まった大阪国際女子マラソンは、オリンピックや世界陸上の代表選考を兼ねており、毎年熱いレースが繰り広げられています。レースは長居陸上競技場を出て、中之島や御堂筋を通り、後半に勝負のポイントの一つとなるアップダウンの激しい場所を走ります。その場所とは次のうちどこでしょう?

(1)逢坂 (2)天神坂
(3)あびこ筋 (4)大阪城公園

【問3(第6回 1級)】
 1954年、アメリカのシンクロチームにより日本で初めてシンクロナイズドスイミングが披露され、その3年後には、浜寺水練学校にシンクロナイズドスイミング部が創設されました。この学校の師範で、練習環境改善のため、堺市の自宅にシンクロナイズドスイミング用室内プールを作り、「シンクロ界の父」と呼ばれた人物は誰でしょう?

(1)平沼亮三 (2)高橋清彦
(3)小島孝治 (4)中川三郎


解 答
【問1】(1)東洋の魔女
【問2】(4)大阪城公園
【問3】(2)高橋清彦


■第8回大阪検定のご案内
 次回の大阪検定は11月27日(日)に実施。受験申し込みは、10月5日(水)まで。今年のテーマは「五代友厚」。奮ってご受験下さい!

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


四天王寺ワッソご協賛に協力を
11月6日に難波宮跡で

 大阪ワッソ文化交流協会は、「四天王寺ワッソ」を11月6日、史跡「難波宮跡」(大阪市中央区法円坂)で開く。
 今年で25回目を迎える同事業は、古代大阪と東アジアの友好の歴史絵巻を再現したパレードや、野外ステージ、屋台、衣装体験など参加者が存分に楽しめるプログラムが組まれ、「大阪の秋を彩る祭り」として、また大阪の貴重な歴史観光資源として定着し、毎年多くの参加者を集めている。
 大阪商工会議所は同事業に協力している。大阪の街ににぎわいと活力を生み出す同事業へぜひご協賛をお願いします。詳細はホームページ(http://www.wasso.net/)に掲載。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


専門家がアドバイス
無料「専門相談」

 大阪商工会議所の経営相談室は、「法律」「人事労務・メンタルヘルス対策」「経理・会計、税務」「金融」「経営革新、創業」「IT」「販路・取引先開拓、商工経営」「課題解決型企業OB活用」「知的財産」「独占禁止法、下請法」の無料専門相談(表)を実施している。
 大阪府内の中小企業や創業志望者が対象。事前予約優先。弁護士、社会保険労務士、税理士など専門家が助言および実務に役立つ情報提供を行う。
 契約・交渉、損害賠償、債権回収、会社と役員・社員の法律問題をはじめ、日常の経理処理、決算、資金繰り、返済条件の見直し、公的支援策の活用、賃金・人事制度の構築、改正法規への対応、情報セキュリティー強化、仕入れ先探しなどお気軽にご活用を。



【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


医療機器開発めざすフォーラム
後期からの参加募集

 大阪商工会議所は、医療機器ビジネスの展開に必要な情報提供、支援を一貫して実施する「次世代医療システム産業化フォーラム2016」の後期からの参加企業を募集している。
 後期から参加すると9月以降に開く4回の「医工連携マッチング例会」に参加し、医療機器開発につながる医療現場のニーズを把握することができる。発表した医師、研究者と個別に面談することも可能。これまでにマッチングした案件は587件、共同研究・開発に取り組む案件は200件、うち製品化に至った案件は24件に上る。
 また、医療機器の開発、製品化に関する医療機器相談やセミナー、病院への販路を持つ企業や医療機器に使用する部素材の調達を希望する企業との商談会も実施する。すでに医療機器開発に取り組んでいる企業、新規参入を検討中の企業が活用できるフォーラムとなっている。
 後期からの参加費は会員6万円、資本金3,000万円以下の会員5万円、一般8万5,000円、資本金3,000万円以下の一般7万円。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


ハンコヤドットコム藤田優社長が講演
創業に役立つ情報を提供

 大阪商工会議所は、大阪府内で新たに事業を始めたい人、起業に興味がある人を対象に、10月1日に「創業応援セミナー」を開く。
 プログラムは2部構成。第1部「起業家による講演」では、ハンコヤドットコムの藤田優社長が「ハンコヤドットコム創業から始まった私の経営人生〜年商20億を突破し、さらなる拡大へ!」をテーマに講演する。第2部「創業に役立つ情報提供」では大阪府、日本政策金融公庫、大商の創業支援策を紹介するほか、10月15日〜11月12日の毎週土曜日(全5回)に開く「大商開業スクール」について案内する。
 午後2〜4時、大商で。無料。定員100人(事前申込制)。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6473


法律講演会
債権回収の法務知識を説明(9月15日)

 大阪商工会議所は、9月15日、大阪弁護士会、日本弁護士連合会と共催で、「債権回収の実務と緊急時の対応」をテーマに法律講演会を開く。
 辻村法律特許事務所の辻村和彦弁護士が、債権回収の法務知識や取引先の信用不安、倒産時にすべき対応について、個別事例を踏まえ、分かりやすく解説する。終了後は、参加者を対象に無料の個別相談会を実施。
 講演会は午後1時〜2時45分、個別相談会は午後3〜4時、大阪弁護士会館(大阪市北区)で。参加無料。定員200人。事前申込制。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6451


料理コンテスト作品募集
締め切りは9月12日

 「食の都・大阪」推進会議(代表=小嶋淳司・大阪商工会議所副会頭、松本孝・同食料部会長)は、料理コンテスト「第7回食の都・大阪グランプリ」の作品を募集している。
 2010年度から実施している同グランプリは、大阪府内で活躍するプロの料理人やパティシエを対象にしたもので、作品の募集テーマは「飲食店などで通常提供できる大阪らしい料理・デザート」。
 書類審査を通過した作品は、11月20日の決勝(調理・試食審査)に進出する。グランプリには賞金100万円を授与。また、今回から新設する「大阪市漁業協同組合特別賞」はじめ各賞も選出する。
 応募は所定の用紙にレシピを記載して郵送。締め切りは9月12日。

【問合せ】経営支援担当TEL6944・6493


管理職必修の知識習得
ビジネスマネジャー検定

 「ビジネスマネジャー検定試験」は、業種・規模を問わず、あらゆる管理職が共通して身につけておくべき重要な知識を効率的に習得できる検定試験。東京商工会議所が創設し、初年度となる2015年で1万4000人を超え、注目度が高まっている。
 チームとして成果を出すために管理職が持つべき知識を「人と組織」「業務」「リスク」の3つのマネジメントに分類し、多岐にわたる実践的な知識を体系的に学習可能。
 管理職や管理職候補の土台作りやマネジメント知識の習得度を客観的に評価する材料として社内での導入をお薦めする。第4回検定試験は11月13日。申し込み登録期間は8月30日〜9月30日。公式テキスト(中央経済社刊)は主要書店で発売中。

【問合せ】検定担当TEL6944・6430


デザイン性高い商品集結
展示・販売会の参加募集

 大阪スタイリングエキスポ実行委員会(会長=植本勇・大阪商工会議所繊維部会長)は、「OSAKA STYLING EXPO」LIVING部門の出展者を募集している。これは大阪発のライフスタイルを発信する事業。来年1月18〜24日、初めて近鉄百貨店とタッグを組み、出展規模を拡大して、あべのハルカス近鉄本店で展示・販売のイベントを開く。
 大阪にゆかりのあるプロダクトデザイナー、クリエイターや製造・卸・小売業者などによる、デザインに優れた商品(生活用品や家具、ホームアクセサリー、ステーショナリー、家電、子供用品、その他雑貨など)が対象。出展には審査がある。応募締め切りは9月9日。
 詳細はホームページ(http://www.osakastyling.jp/living/)に掲載。

【問合せ】経営支援担当TEL6944・6493


2016.08.18
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