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大商ニュース   2015/8/10号



第3回通常議員総会 事業報告と決算 了承
千客万来都市OSAKAプラン「横展開」強化を

 大阪商工会議所は7月29日、第3回通常議員総会を大商・国際会議ホールで開いた。総会では、平成26年度の事業報告書案と決算書案が審議され、原案どおり了承された。

 総会の冒頭、あいさつに立った大商の佐藤茂雄会頭は、外国人観光客の増加や、関西空港の発着回数・旅客数が上半期で過去最高を記録したことなど観光インバウンドの好調ぶりについて、「『千客万来都市OSAKAプラン』で取り組んできた数々の事業が一定の役割を果たすことができた」と述べ、「我々が目標とする『千客万来都市』は、人が人を呼び、投資が投資を集めることで、新たなビジネスが創出されるまちであり、その実現のためには、常に、人や投資を惹きつけるための一手を講じていくことが不可欠」と意気込んだ。そうした観点から、今後、特に注力したい点について、1点目に「千客万来都市OSAKAプラン」の各戦略プロジェクトにおける「横展開」の強化を挙げ、観光インバウンド促進で淀川の観光活用に取り組むことや、モノづくり力の強化では台湾からの創薬シーズを国内製薬企業へつなぐ事業などを紹介。2点目は、会員企業の現場ニーズに基づく独自の提言・要望活動の強化、3点目は、組織基盤の強化として、安定的な3万会員体制の回復・維持に向けた組織を挙げての会員増強運動に注力する方針を示した。


佐藤会頭あいさつ(要旨) 第3回通常議員総会
「千客万来」の現状、さらなる高みを

 今後の大阪商工会議所の事業展開や組織運営に当たっての所信の一端を申しあげ、議員の皆様の一層のご理解・ご支援を賜りたいと存じます。
 大阪商工会議所では、地域の成長ビジョンとして「千客万来都市OSAKAプラン」を推進しておりますが、最近の大阪においては、特に、観光インバウンドが大きく盛り上がり、まさに「千客万来」の様相を呈しております。このプランをスタートさせました平成23年と昨年を比較いたしますと、大阪を訪れた外国人観光客は、2倍以上になりました。また、関西国際空港の発着回数や旅客数は、今年、上半期としての過去最高を記録し、この状況が続けば、今年の総発着回数は約16万回、外国人旅客数は1000万人を超す勢いであります。外国人観光客による「爆買い」は、今や、大阪の日常風景となりつつあり、個人消費の下支えに欠かせない存在となってまいりました。
 こうした観光インバウンドの好調ぶりは、もちろん円安の進行や、観光ビザの発給要件緩和などによるところが大きいものと存じますが、これまで「千客万来都市OSAKAプラン」で取り組んできた数々の事業も、一定の役割を果たすことができたのではないかと自負しております。こうした活動につきまして、日頃から部会や委員会、支部などにおきまして、皆様には多大なご支援・ご協力を賜り、心から御礼申しあげます。
 現在の「千客万来」状態は、誠に喜ばしいことではありますが、こうした状況に決して甘んじることなく、今後も、さらなる高みを目指していかねばなりません。大阪商工会議所の強みは、地域の成長ビジョンを打ち立てるだけでなく、自らその実行に取り組む行動力にあります。具体的な事業を積み重ねる中で、着実な成果を上げるとともに、新たな課題やニーズも掘り起こすことが可能となり、次なるアクションにつなげていくことができるものと存じます。我々が目標とする「千客万来都市」は、人が人を呼び、投資が投資を集めることで、新たなビジネスが創出されるまちであり、その実現のためには、常に、人や投資を惹きつけるための一手を講じていくことが不可欠であります。
 そうした観点から、私が今後、特に力を入れて取り組みたい3点につきまして、申しあげたいと存じます。
 まず、1点目は、「千客万来都市OSAKAプラン」の各戦略プロジェクトにおける「横展開」の強化であります。
 観光インバウンド促進プロジェクトでは、大阪市内の水辺環境の整備・賑わい創出において、一定の成果を上げてきたことから、これを発展させ、淀川の観光活用にも取り組んでまいります。また、西日本の拠点としての大阪の役割を踏まえ、2府5県の71商工会議所で構成する「近畿商工会議所連合会」の名称を、先般「関西商工会議所連合会」に改めました。今後は、地域ブランドを「KANSAI」に統一することで、商工会議所ネットワークを活用した広域観光振興に、一層注力いたします。さらに、関西域内のみならず、北陸とのビジネス交流を促進するため、このたび「北陸・関西連携会議」を設置いたしました。こうした広域連携を強化することで、リニア中央新幹線や北陸新幹線の大阪延伸の必要性も強く訴えてまいります。
 一方、モノづくりの力を伸ばす「横展開」も重要であります。観光インバウンドは、現在、好調であるものの、為替や国際情勢などで変調をきたす可能性が大きい分野でもあり、地域経済の発展のためには、やはり、大阪の強みであるモノづくり力をより強化することが求められます。
 具体的には、メディカル・ポリス形成プロジェクトにおいて、創薬支援の分野で、国内の製薬企業から高い評価を頂戴している「創薬シーズ・基盤技術疾患別商談会」に台湾からもご参加頂き、現地の大学・研究機関が有する創薬シーズを国内製薬企業へつなぐお手伝いをいたします。さらに、次世代モノづくり産業振興プロジェクトでは、ICTを活用して開発から生産工程、サプライチェーンまでをネットワーク化する「インダストリー4・0」に着目し、その先進国であるドイツの取り組みを学び、大阪での展開方策を探りたいと考えております。
 「千客万来都市OSAKAプラン」は、現在、第2期3カ年計画の折り返し地点にあり、着実な成果を目指して、今後もその推進に邁進してまいります。
 次に、力を入れて取り組みたい2点目は、提言・要望活動の強化であります。政府・自治体に対する提言・要望活動は、経済団体の重要なミッションでございますが、大阪商工会議所では、特に、会員企業の現場ニーズに基づく独自要望に精力的に取り組み、数々の実績を上げております。例えば、支部からの声に基づき、外国人観光客の免税手続きの簡素化を要望した結果、商店街単位での一括申請が可能となりました。さっそく心斎橋では、商店街と百貨店が共同で、免税手続き窓口を設置される予定と伺っております。また、先般、菅義偉官房長官が検討を表明された「企業版ふるさと納税」につきましても、昨年来、独自要望として創設を求めてきたものであり、来年度税制改正での実現に向け、今後も働きかけをさらに強化してまいります。
 加えて、地元自治体に対しては、予算・税制に関する年次要望のほか、ミナミの賑わいづくりに向けた意見書などを建議し、具体的な進展が見られつつあります。今後、11月に実施される大阪府知事・大阪市長のダブル選挙後には、速やかに新知事・新市長に対する要望を取りまとめ、直接、その実現を訴えるとともに、今後の大阪の都市経営のあり方について、じっくり意見交換できる場を求めてまいります。
 そして、最後の3点目は、組織基盤の強化であります。
 大阪商工会議所の活動には、地域の商工業者の皆様からの幅広い支持が不可欠であり、会員はパワーの源泉・基盤であります。皆様のご協力のおかげをもちまして、昨年度末には、念願の3万会員に達することができましたが、安定的な3万会員体制の回復・維持に向け、いよいよ組織を挙げての会員増強運動をスタートいたします。詳細は、後ほど、この場で開催される第1回会員増強推進本部会合におきましてご審議頂きますが、組織基盤の強化には、大阪商工会議所の各種事業の推進役を担っていただいております役員・議員の皆様のお力添えが不可欠であります。これまで以上のご支援・ご協力を賜りますよう、お願い申しあげまして、私のあいさつとさせて頂きます。


会員増強、新たな展開へ

 大阪商工会議所は7月29日、第1回会員増強推進本部(本部長=佐藤茂雄会頭)を開催し、安定的な3万会員の回復・維持を目的とした「会員増強運動の新たな展開」を採択した。
 これは今年6月に新設した会員増強推進特別委員会(委員長=西村貞一副会頭)が6〜7月に集中審議のうえ作成したもの。主に4つの新たな機軸と4つのアクションプランで構成、期間は2017年3月まで。
 具体的には、研修などを通じて事務局の会員増強力を強化するとともに、会員満足度向上につながる事業を開発し、退会抑止を図る。また、事業利用者の声を本紙やホームページに掲載するなどして事業広報を拡充する一方、入会働きかけ先として個人事業主を主要なターゲットに重点的に勧誘する。

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6990


医薬品の早期承認実現を
森下副委員長が副大臣に要望

 7月10日、大阪商工会議所の森下竜一ライフサイエンス委員会副委員長(大阪大学教授)は、西村康稔内閣府副大臣を訪ね、国家戦略特区におけるライフサイエンス分野の規制緩和などの早期実現を陳情した。
 今回の陳情は、今年5月、安倍晋三首相はじめ関係先に建議した「成長戦略2015に対する要望」の実現に向け、働きかけを行ったもの。
 陳情した主たる要望は国家戦略特区を活用した医薬品の条件・期限付き早期承認の実現。大商が取りまとめた調査によると、一つの医薬品が上市(市販)されるまでに、平均467億円もの開発コストがかかっており、その後の特許の残存有効期間は平均10・8年となっている。
 しかし、安全性を確認・調査しながら医薬品の早期承認が実現すれば、開発コストは約45%減の258億円となり、特許の残存有効期間は平均13・9年に伸びるなど、開発コストが劇的に軽減できるとともに収益期間が長くなることが分かった。これにより、大阪府内における医薬品出荷額は1580億円増加し、経済波及効果は2804億円に上る。
 この結果、現在採算が合わず開発が断念されているプロジェクトも開発が継続され、新薬の上市が進むと期待される。
 森下副委員長から陳情を受けた西村副大臣は、「健康・医療産業は大阪・関西の基幹産業の一つであり、要望の重要性は十分認識している。実現に向け努力したい」と述べた。

【問合せ】経済担当TEL6944・6304


マイナンバー対応を支援
会員向け新サービス開始

大阪商工会議所は、西日本電信電話、エヌ・ティ・ティマーケティングアクトとの協業で、会員企業を対象にしたマイナンバー対応支援サービスを10月から開始する。
 来年1月から導入されるマイナンバーは、従来の個人情報より漏えいした場合の罰則が重く、企業は厳格な取り扱いが求められる。
 大商の新サービスでは、パソコンの操作履歴が記録できるほか、業務に関係のない操作を制御するなどして、情報漏えいを防止する。会員の利用料金は、対象パソコンが5台の場合、年間10万2000円(税別)で、一般より3割近く安い。
 今後、大商は、サービス概要などに関するセミナーを開催する。また、マイナンバー対応に関するサービスも拡充していく。

【問合せ】経営情報センターTEL6944・6199


◆休館のお知らせ

 大阪商工会議所は、8月14〜16日休館します(支部含む)。大阪企業家ミュージアムは、同14〜17日休館します。


マクロミクロ−−「気付き」

 お気付きであろうか? 駅の自動改札機、自販機のコイン投入口、カメラのシャッターボタン、ワインオープナーに缶切り…。これらは右利き用に作られている。左利き用のゴルフクラブや野球のグローブ、鋏などはあるが値段は少々お高め。それに「左遷」や「左前」と「左」を使った言葉の意味合いもよろしくない▼利き手の割合は右と左で1/2ずつで然るべきであるが、なぜか左利きは10%前後らしい。右利きのシェアが圧倒的に多いので効率面から右利き主体の社会で仕方ないと思うが、左利きには不便この上ない▼侍は子どものころに徹底的に矯正され左利きはほとんどいなかったようだ。しかし、現在では無理に矯正しない方が良いと言われ、左手で箸を持ち食事をしている人を多く見かけ、左利き用品のデザイン、製作も増えてきている▼多数側から見ると、当たり前のことが当たり前にしか映らないのだろう。しかし、一方の少数側に立ったとき、多数側の当たり前は当たり前でなくなる。当たり前の裏側を見る努力、気付きと配慮を養っていくことが、成熟した社会の醸成につながっていくと確信する。(左団扇)


創業応援セミナー

 大阪商工会議所は、創業に関心のある方を対象に、創業応援セミナーを開催する。B‐Three「魔法のパンツ」を生み出したバリュープランニングの井元憲生社長が、創業からこれまでに経験した苦労や喜び、経営者としての考え方、困難の乗り越え方などについて語る。
 詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201507/D13150929015.html)に掲載。
日 時 9月29日(火)15:00〜17:00
場 所 大阪商工会議所
参加費 無料
定 員 150人(事前申込制)
問合せ 経営相談室TEL6944・6473


「ザ・ベストバイヤーズ」 「ザ・ライセンスフェア」

 大阪商工会議所は、大手流通業などへの販路開拓を希望する企業を対象に、「ザ・ベストバイヤーズ」を開く。また、ブランドを活用した商品開発・販路拡大を支援するため、「ザ・ライセンスフェア」を開く。
 いずれも、午前の部(午前10時〜午後1時)と午後の部(午後2〜5時)の2部制。担当者が30分程度、取引の条件などを解説した後、1社25分の時間予約制で個別商談を行う。
<ザ・ベストバイヤーズ>
9月15日(火)東急百貨店
10月8日(木)サンプラザ
11月17日(火)コープこうべ
<ザ・ライセンスフェア>
9月29日(火)IMG
場 所 リージャス新大阪阪急ビルカンファレンスセンター(グロービス大阪)(大阪市淀川区)
参加費 会員8,000円、一般16,000円
    (1社2人まで参加可能)
問合せ 流通担当TEL6944・6440


水素関連技術現地体験交流会

 大阪商工会議所は8月27日、大阪府、大阪府立大学と共同で「水素関連技術現地体験交流会」を北大阪水素ステーション(茨木市)などで開く。
 これは、府内中小企業や研究機関などに燃料電池車や水素ステーション関連産業分野への参入の機会を創出するのが目的。自動車や水素ステーション関連のメーカーが、構成機器のコストダウンなどを実現するための新技術ニーズを説明するほか、FCVやステーションの設備を視察する。
 午後2〜5時。無料。定員40人。事前申込制。
詳細はHP(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201507/D22150827016.html)に掲載。
問合せ 経済産業部TEL6944・6300


モノづくりの現場を訪ねて

 大阪商工会議所は、会員を対象にした工場見学・研修会「モノづくりの現場を訪ねて」の参加者を募集している。
 優れた技術力や商品開発力などを備え、競争力のある製品づくりに取り組んでいる企業の生産現場を訪れ、その「現場力」となる生産革新活動や技術継承、人材育成、環境保全などへの取り組みについて学ぶ。9月〜来年2月(1月を除く)、原則月1回、合計5社を訪問。参加費46,500円。定員40人。
詳細はHP(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201506/D22140910025.html)に掲載。
問合せ 経済産業部TEL6944・6300


新エネルギー産業参入促進連続講座

 大阪商工会議所は、大阪府と共催で「新エネルギー産業参入促進連続講座」を9月14日から開く。
 市場拡大が期待される新エネルギー産業分野への中小・ベンチャー企業の新規参入促進と、ビジネスチャンス創出が目的。水素・燃料電池と蓄電池の2分野をテーマに講演会(全2回)を開催し、先進的に取り組む企業や研究機関が市場や業界の最新情報などを解説する。経営コンサルタントからビジネスプランニングを実践的に学ぶ「ビジネスプラン策定ワークショップ(全5回)」も10月から開く。
詳細はHP(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201507/D22150914013.html)に掲載。
問合せ 経済産業部TEL6944・6300


中小企業向けM&Aセミナー

 大阪商工会議所は9月15日に「中小企業のためのM&Aセミナー」を開く。
 M&A仲介経験の豊富な実務家が「事業承継と会社発展のためのM&A活用法」と題して、M&Aを進める際の経営者の心構えや留意すべきポイントを具体的な事例を交えて解説する。M&Aにはどのようなメリットがあるのか、売り手・買い手双方はどのような点に留意してM&Aを進めるべきかが平易に理解できる内容。講師は日本M&Aセンターの大山敬義常務取締役。午後2〜4時、大商で。無料。定員80人。
問合せ 事業承継・再生支援担当TEL6944・6474


市工研との産官技術交流会

 大阪商工会議所は9月29日、大阪市立工業研究所(市工研)との産官技術交流会を開く。
 「次世代太陽電池」や「全固体(リチウム)二次電池」「有機無機ハイブリッド光学材料」について市工研の研究員が解説する。午後2時〜6時半、大商で。無料(交流会1,000円)。定員120人。
詳細はHP(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201506/D22140925029.html)に掲載。
問合せ 経済産業部TEL6944・6300


「からくり改善くふう展2015」の視察会

 大阪商工会議所は名古屋(ポートメッセなごや)で開催される「からくり改善くふう展2015」の視察会(主催=日本プラントメンテンナンス協会)を10月2日に行う。
 同展示会では、大手企業などの製造現場のからくり改善(製造現場における「お金をかけない、創造性に優れた」改善や工夫)の現物やモデル約300点以上が展示・紹介。他社の改善事例を見聞することで、自社の改善へのヒントやモチベーションの向上に役立つだけでなく新規事業の創出にも大きな可能性をもたらすものとして年々参加規模が拡大している。参加費は「大阪府内の中小企業」(1社1人のみ)は無料で、それ以外は1人10,000円。詳細はHP(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201507/D22131004023.html)に掲載。
問合せ 経済産業部TEL6944・6300


海外販路開拓ワークショップ

 大阪商工会議所は、技術セールスやアフターケアが必要な産業材製品をつくる中小・ベンチャー企業を対象に、実際的で効果的な海外販売の手順や方法などを習得するための「海外販路開拓ワークショップ」を開く(全3回)。
 第1回(10月9日)は産業材製品の海外への売り込み方に関する講義、第2回(10月30日)はエンドユーザー向け製品資料の作成と発表の演習、第3回(11月27日)は製品資料の完成度を高めるとともに販売代理店向け提案書の発表などの演習を行う。講師は、ピンポイント・マーケティング・ジャパンの大澤裕社長。各回とも午後1時半〜4時半、マイドームおおさかで。参加費1社5,000円。定員15社。1社2人まで。
問合せ 経済産業部TEL6944・6300


中国でシルバー産業PR 展示会の参加募集

 大阪商工会議所は、10月14〜16日に北京・中国国際展覧センターで開かれる「2015中国国際福祉博覧会」に出展する企業を募集している。
 大商は、中国の高齢化問題の解決を日中の企業連携促進を通じてサポートする「日中シルバー産業連携促進プラットフォーム」を13年に設置し、日本企業のビジネスチャンス創出に資する勉強会や視察会を実施。今回も同プラットフォームの登録企業を中心に、広く出展企業を募集する。
 同展示会は、中国政府関係者や福祉機器製造・販売業者、福祉施設や医療従事者、エンドユーザーなど、会期中に約10万人の来場を見込んでおり、日本型の高品質な医療機器・サービスを中国にPRする絶好の機会。
 申し込みはホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201507/D11151014013.html)から。8月28日必着。先着10社。

【問合せ】国際部TEL6944・6400


医療クラスター形成 基本構想が具体化へ

 国立循環器病研究センター(吹田市)の移転建て替えに伴う「第2回医療クラスター形成会議」が7月3日、大阪市北区で開かれ、大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭が出席した。
 佐藤会頭は、「センターの移転建て替えに関する基本構想が具体化してきたことは大変心強い。世界をリードする医療クラスターの形成には、『健都イノベーションパーク』の充実がカギ。大商は医療機器や創薬などの分野の産官学連携プラットフォームを提供してきたが、今後も多くの中小企業が参画できるよう支援したい。構想にオール関西で取り組むために、京大に加え、神戸大の力を借りる必要がある」と述べ、関係者に提起した。


近畿商議所連合会が 「関西」に名称変更

 近畿商工会議所連合会は、7月21日に開いた総会で、名称を「関西商工会議所連合会」(略称=関西商連)へ変更した。同連合会は関西2府5県の71商工会議所で構成され、会長は佐藤茂雄・大阪商工会議所会頭。
 関西商連は名称変更を機に、地域ブランドを「関西」に統一しインバウンドを含む広域観光振興に一層注力すること、71商工会議所のネットワークを最大限活用し地方創生の担い手としての取り組みを抜本強化することなどの総会決議を採択した。


なにわなんでも大阪検定にチャレンジ
<第3回> 今回のテーマ 近代建築

 「なにわなんでも大阪検定」で過去に出題された問題をご紹介します。ぜひチャレンジしてみてください。

【問1(第4回 3級 正答率59%)】
 次の通天閣に関する説明のうち、誤っているものはどれでしょう?
(1)通天閣の東面には大時計がある
(2)現在の通天閣と東京タワーは設計者が同じである
(3)現在の通天閣は3代目である
(4)通天閣の1階から2階へ上るエレベーターの床は円形である

【問2(第4回 1級 正答率47%)】
 1926年竣工の大阪府庁本館は、現役の都道府県庁舎としては最古といわれ、映画やテレビドラマの撮影にたびたび使われています。次の作品のうち、大阪府庁本館内ではロケが行われていないものはどれでしょう?
(1)華麗なる一族(2007年放送)(2)プリンセス トヨトミ(2011年公開)
(3)落日燃ゆ(2009年放送) (4)HERO(2007年公開)

解 答
【問1】(3)現在の通天閣は3代目である
【問2】(3)落日燃ゆ

■第7回大阪検定のご案内
 次回の大阪検定は11月29日(日)に実施。受験申し込みは、10月7日(水)まで。今年のテーマは「大阪城と大坂の陣400年」。奮ってご受験下さい。

【問合せ】大阪検定事務センターTEL6944・7728


大商の創薬支援事業活用
初の海外商談会を台湾で

 大阪商工会議所が実施する産学連携を通じた創薬支援事業「創薬シーズ・基盤技術アライアンスネットワーク(DSANJ)」システムを活用した、初めての海外における商談会「DSANA2015 in Taipei」が、7月21日、台湾で開かれた。
 同商談会は、日本製薬工業協会やアジア11カ国・地域の12団体が参加するアジア製薬団体連携会議(APAC)で、アジアでの創薬連携としてDSANJシステムが有用であるとの合意を踏まえ、大商の協力のもと、台湾バイオテクノロジーセンターや工業技術研究院が主催し実施したもの。日本の製薬企業7社が台湾の大学・研究機関の創薬シーズ11件に対し、21件の面談を実施した。
 大商は、創薬シーズの選定や資料編集サポート、商談会当日を含む事業運営についてのノウハウ提供などを行った。

【問合せ】ライフサイエンス振興担当TEL6944・6484


英国テムズバレー商議所連合から
投資担当部長を招へい

 大阪商工会議所と産業交流センター(事務局=大商)は、6月30日〜7月4日、英国テムズバレー商工会議所連合からポール・ブリットン投資担当部長を招へいした。
 昨年10月に「欧州経済使節団」(団長=古川実・大商副会頭)を派遣した際、大商と同連合は事業協力について覚書を締結した。今回の招へいは、それに基づくもの。
 滞在期間中、大阪・関西について紹介したほか、在阪機関や現地進出日本企業、ベンチャー企業支援施設などを訪ね、意見交換した。ブリットン氏は、「テムズバレー地域と大阪・関西は、環境・エネルギーやライフサイエンス分野に強みを持つ産業構造や、人の親和性が似ており、親近感を抱いた。同連合と大商の一層の連携に向けて緊密に協力していきたい」と語った。なお、大商は来年初めに同連合メンバー企業のうち日本進出に関心のある企業5社を招き、「英国グリーンテックフォーラム(仮称)」を開くなど、今後も交流を行う。

【問合せ】国際部TEL6944・6411


生國魂祭盛大に陸渡御

 「陸の生玉・川の天神」とかつて並び称された「生國魂祭」(いくたままつり)の陸渡御が7月12日、行われた。
 天王寺区の生國魂神社から旧境内地の大阪城までの谷町筋約3キロを、昨年市民の寄付などで新調された御鳳輦(ごほうれん)と呼ばれる祭りの中心となるみこしや馬車など、総勢約500人の渡御列が盛大に練り歩き、沿道の観衆に大阪の夏本番の幕開けを告げた。


千林をあるこ

 大阪商工会議所は、7月11日、大阪検定の連携事業「大阪あるこ〜千林商店街・今昔探訪」を開いた。「京街道」の碑や「スーパーマーケット・ダイエー発祥の地」など界隈の名所を見学。地域の特徴なども学んだ。


佐藤会頭が現場訪問でエール

■在大阪・神戸インド総領事が来訪

 今年6月に着任した在大阪・神戸インド総領事館のT・アームストロング・チャングサン総領事が7月2日、大阪商工会議所を訪れ、佐藤茂雄会頭と懇談した。
 総領事は、「モディ首相が経済成長を目的に外資への規制緩和などを進めている。昨年の総選挙(下院)でモディ首相が属する与党インド人民党が圧勝したため、経済政策の意思決定が素早く行える環境が整いつつある」と述べた。佐藤会頭は、今年2月に派遣した「インド経済視察団」の参加企業のうち約10社がインドへの進出や技術提携などを希望していることを紹介。総領事館でのフォローや州ごとに異なる税制の改善や法律面での手続きの簡素化を求めた。


■「おんせん県おおいたDC号」出発式典
 新大阪駅から大分駅へ向かう団体特別列車「おんせん県おおいたDC号」の出発式典が同4日、JR新大阪駅ホームで行われ、佐藤会頭が出席した。同号は、大分県とJR西日本などが行う観光キャンペーンの一環で運行されるもの。
 佐藤会頭は、「大分育ちであるため、ごあいさつの機会を頂戴した。高度成長期の時代には大分から大勢の集団就職の方々が大阪に来られたが、今度は、大阪から大勢の観光客の方々に大分に行って頂く番」と期待を込めた。


■フジオフードシステムを訪問
 佐藤会頭は同10日、フジオフードシステム(北区)の新社屋披露式典に出席し、あいさつした。新社屋は本社機能のほか、実際の店舗と同じ環境を整えた研修センターも併設。
 藤尾政弘社長は、「幼少期を過ごした天神橋界隈は私の原点。売上高や店舗数も大切だが、多くの人を幸せにするという目標を改めて胸に刻みたい」と語った。佐藤会頭は「人の温もりを感じさせる藤尾社長のお店は新ジャポニズムの原点だ。大阪だけでなく東京や台湾など多数店舗を展開されており、今後和食の食文化を内外に普及させていかれる経営者だと確信している」と述べた。


■花蓮県政府 傅県長との懇談
 佐藤会頭は同13日、台湾東部の花蓮県を訪問。映画ロケーション候補先の視察もかねて太魯閣渓谷などを視察後、花蓮県の傅県長らと懇談した。
 傅県長は「当地は、玉里や瑞穂といった温泉リゾートが立地するのに加え、7月には東大門夜市をはじめとする4大テーマパークが開業した。日本各地との交流を深め、多くの観光客に訪れてもらいたい」と語った。佐藤会頭は、「花蓮県は本当に美しくパワーがあるエリアだ。観光ポテンシャルが高く、日本からの客を呼び込むインフラが整えば、さらに人気が出るだろう」と述べた。


■長榮集團(エバーグリーングループ)幹部との懇談
 佐藤会頭は、同13日、台北の長榮集團(エバーグリーングループ)の本店を訪問。エバーグリーングループの張総裁による東日本大震災への義捐金寄付の御礼を述べるとともに、同氏の叙勲にあたり日本政府に働きかけた経緯などを説明した。また、関空―花蓮間の直行便就航につき提案したほか、聶広報執行長に対して関空プロモーション団を組成して再訪したい意向を伝えた。同氏からは、直行便の件は前向きに検討してみたいとの回答がなされた。佐藤会頭は、「帰国後、新関西国際空港の幹部らにエバー航空の対応や訪問の内容を伝え、年度内にも再訪を果たしたい」と意欲をみせた。


■台湾工商協進会幹部との懇談
 佐藤会頭は、同13日、5月に来所した台湾工商協進会の黄理事(台隆グループ董事長)らを訪問し、今後の相互交流拡大に向けて意見交換を行った。
 佐藤会頭は、「映画制作などの共同プロジェクトで相互交流を深めるには絶好の時期だ。また、関西の成長戦略として、私が理事を務める国立循環器病研究センターの吹田市岸部への移転に伴い、医療機器や創薬に関心のある企業の誘致を行うので、台湾の優秀な医療関係企業の紹介と当地への進出を検討頂きたい」と述べた。


記事の全文は大商ホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/)で読むことができます。→佐藤会頭の眼


宿泊優待サービス拡充
会員限定 合計45施設に

 大阪商工会議所は、会員向けの宿泊優待サービスを大幅に拡充し、会員企業の福利厚生の充実を支援する。
 大商は、会員企業の経営者や従業員とその家族を対象に従来から「海辺ホテル プライムリゾート賢島」を宿泊優待サービスとして提供してきた。このほど、「都ホテルズ&リゾーツ」(17施設)、「東急ハーヴェストクラブ」(26施設、同左は「有馬六彩」)、「ホテルアソシア高山リゾート」の各宿泊施設を同サービスに追加。これにより会員はビジネスホテルからハイクラスホテルまで合計45施設の日本各地のホテルを割安な料金で利用できる。
 各ホテルの利用申請は大商ホームページから受け付ける。宿泊料金、1会員あたりの利用上限、予約方法などの詳細はホームページ(http://www.osaka.cci.or.jp/yu-hotel/)に掲載。

【問合せ】会員組織担当TEL6944・6277


天神祭渡御行事 ご協賛お礼

 7月24、25日に斎行されました天神祭渡御行事に際し、同25日までに979社の会員の皆様方から、2500万円に上るご協賛を賜りました。厚く御礼申しあげます。
 天神祭のクライマックス・船渡御では、ご協賛頂いた方から抽選で280人の方に大商奉拝船にご乗船頂き、大川を行き交う船列や、夜空を彩る華麗な花火を堪能して頂きました。
 大阪商工会議所は、大阪の伝統と活力を象徴する天神祭渡御行事を引き続き支援してまいります。皆様方には、より一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

【問合せ】地域振興部内「天神祭渡御行事保存協賛会係」TEL6944・6323


「水都大阪2015」はじまる
水辺楽しむイベント続々

 道頓堀川開削400年、大阪城まちづくり400年など、節目が重なる「2015年大阪シンボルイヤー」を、水辺から盛り上げる「水都大阪2015」が、1日、スタートした。大阪商工会議所の佐藤茂雄会頭が会長を務める「水と光のまちづくり推進会議」(大商、大阪府、大阪市、関西経済連合会、関西経済同友会で構成)の主催。
 道頓堀川で行われた船上オープニングセレモニーに、佐藤会頭はじめ、大阪府の松井一郎知事や大阪市の橋下徹市長らが出席。佐藤会頭は、「官民あげて『水都大阪』の再生に取り組んできた結果、大阪の水辺が大変魅力的になったことを本日改めて実感した。多くの観光客の方々にもぜひ楽しんでもらいたい」とあいさつし、「水都大阪2015」の開幕を宣言した。また、巨大な水しぶきで“水龍”を描く「大阪水龍AQUA DRAGON」など、水辺のエンターテインメントが行われた。
 11月まで「水の回廊」の各所で、様々なイベントが行われる。

【問合せ 地域振興部TEL6944・6323】


大西 隆氏が逝去

 大阪商工会議所の名誉議員で大西名誉会長の大西隆(おおにし・たかし)氏が7月13日、逝去された。81歳。大西氏は1987年11月から2013年12月まで議員、90年11月から99年11月および05年11月から13年12月に常議員、96年11月から05年10月まで副会頭、14年3月から名誉議員を務められた。


地域に密着−−支部の活動

◆高齢者を活用する継続雇用 賃金・評価制度のあり方 ▼東支部=9月16日午後2〜4時、ニッセイ京橋ビル▼中央支部=同17日午後2〜4時、大商で。「継続雇用後の労働条件と人事処遇制度」をテーマに、主に賃金体系や評価制度のあり方について、具体例を示しながら解説する。いずれも会員無料、一般3000円。大阪府の補助金を受けて実施。◎経営相談室TEL6944・6451


専門家がアドバイス 無料の専門相談

 大阪商工会議所の経営相談室は、「法律」「人事労務・メンタルヘルス対策」「経理・会計、税務」「金融」「経営革新、創業」「IT」「販路・取引先開拓、商工経営」「課題解決型企業OB活用」「知的財産」「独占禁止法、下請法」の無料専門相談を実施している。
 大阪府内の中小企業や創業志望者が対象。事前予約優先。弁護士、社会保険労務士、税理士など専門家が助言および実務に役立つ情報提供を行う。
契約・交渉、損害賠償、債権回収、営業秘密の管理、会社と役員・社員の法律問題をはじめ、日常の経理処理、決算、資金繰り、返済条件の見直し、公的支援策の活用、賃金・人事制度の構築、改正法規やマイナンバー(社会保障・税番号)制度への対応、仕入れ先探しなど、経営課題に直面したときお気軽にご活用を。

【問合せ】経営相談室TEL6944・6472


優良商工従業員
被表彰者推薦は8月31日までに

 大阪商工会議所は「優良商工従業員表彰」被表彰者推薦を受け付けている。
 同表彰は従業員の「励みになった」「やる気がアップした」「モチベーションが上がった」と企業・団体から好評を得ている。
 詳細書類・推薦書式は希望者に郵送するほか、大商ホームページでダウンロードできる。推薦書の提出期限は8月31日。人材育成委員会での審査を得て、10月中旬までに被表彰者を決定する。
 表彰式典は11月20日午前10時〜11時30分、大商国際会議ホールで行い、佐藤茂雄・大商会頭名の表彰状と記念品が授与される。推薦者分担金は2万1600円(1人当たり、記念品代などに充当)。大商会員限定。

【問合せ】研修担当TEL6944・6421


簿記検定試験
功労者に感謝状贈呈

 大阪商工会議所は、6月27日、長年、簿記検定試験において試験委員をお務め頂くなど多大なご尽力を頂戴した方々に対して、大商会頭名の感謝状を贈呈した。対象者は次の3人(敬称略・順不同)。
 河村忠二、深井隆史、三前勝重


ダイヤモンド・プリンセス
9月8日 船内視察会

 大阪商工会議所は、大型クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」の内部を特別に見学できる視察会を9月8日に開く。午後1時30分〜4時。大阪港天保山客船ターミナル集合。申し込みは8月13日必着。無料。定員25人。大商会員限定。応募多数の場合は抽選。
 大商は、官民連携で「大阪港クルーズ客船誘致推進会議」を2012年に設立し、船会社・旅行会社へのプロモーション活動やクルーズ客船の誘致・受け入れ体制の強化に取り組んでいる。

【問合せ】地域振興部TEL6944・6323


2015.08.11
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